11月5日 たからづか8丁目35番地「川柳の時間」

11月5日 たからづか8丁目35番地「川柳の時間」

 

立冬も目前です。駆け足で過ぎていく日々、立ち止まっての川柳のご投句をありがとうございます。本日は鑑賞担当茉莉亜まりがパーソナリティの山崎彫科さんとお届けしました。

川柳の時間はエフエム宝塚公式youtubeチャンネルと同時生放送でお送りしています。アーカイブが一週間程度残ります。チャンネル登録をしておたのしみください。

番組内でご紹介できなかった句の抜粋と講評です。

 

金木犀意地でも秋に咲いている  和音

意地でもなんでも咲く。季を違(たが)えずに咲く。咲くと言ったら、咲く。

朝が来た晴れてるね私は眠る  一橋悠実

朝が来たら起きるよね。晴れているからうれしいよね。そんな当然が押し付けてくるなにかをうっちゃって眠る。目覚めればわたしに戻る。

眠りたる砂にて秋の行楽地   高良俊礼

記憶を含んで眠る砂。季節のすすんだ行楽地にあるのは秋のにぎわいか、夏の盛りの去った荒涼たる秋冷なのか。

再会の気まずさ外はやまぬ雨  徳道かづみ

気まずさへと雨が降る。沈黙へと雨音がむなしく。もう会わない? それでもまた、を思う? 雨は降り続く。

 

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尾道にちいさな旅をしました。20時から25時までひらいているいるカフェ「ツユクサ」。23時から27時までひらいている本屋さん弐十dbをおたずねし、宿に向かったのが午前三時。海に昇る朝陽が眩かったです。

詩を綴るだれにも渡せない海の  まり