宝塚大劇場宙組公演『黒蜥蜴』・『Diamond IMPULSE』
樽井美帆です![]()
宙組公演
ミュージカル・ロマン『黒蜥蜴』
スパーキング・イルミネイト『Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)』
が、宝塚大劇場にて5月23日(土)から7月5日(日)まで上演されています。
江戸川乱歩によって生み出され、三島由紀夫によって戯曲化された『黒蜥蜴』。
様々なキャスト・演出で繰り返し上演され、宝塚歌劇では2007年に花組で上演されました。
宙組のエネルギッシュな煌めきに彩られたショー『Diamond IMPULSE』。
お芝居とショーの二本立て。
またこの公演は、第112期生の初舞台公演です。
開演に先立って第112期生の口上が行われます。
「清く正しく美しく」と小林一三さんの文字が書かれた扇のセットの前に、黒紋付・緑の袴姿で横一列に並びます。
毎回代表3名が交替で口上を担当します。
ハリのある明るい声が印象的で、可愛い笑顔で心一つに舞台に立つ40名。
とても感動的で清らかな空気が漂います。
口上指導は、元雪組の彩吹真央さんが初めて担当されています。
ミュージカル・ロマン『黒蜥蜴』
原作/江戸川乱歩 戯曲/三島由紀夫
潤色・演出/生田 大和
幕が上がるとオレンジ色に染まる舞台。
高度経済成長期只中の東京です。
大都会の中心に、象徴的にそびえる完工間もない東京タワーを見上げる男が一人。
桜木みなとさん演じる明智小五郎です。
グレーのスーツにコート、黒のソフト帽。
桜木さんのかっこいいワクワクする歌声でお話しがスタートします。
東京タワーの下には、色んな人が行き交っています。
一瞬登場して踊る黒蜥蜴(緑川夫人)・春乃さくらさん。
黒のゴージャスなドレス姿が、ステキでかっこいいです。
ゾクッとする笑顔を見せます。
舞台は、戦後から十数年、高度経済成長期に足を踏み入れつつある首都・東京。
類まれなる美貌と天才的な頭脳を持つ、女盗賊・黒蜥蜴(春乃さくらさん)。
彼女が次に狙いを定めたのは、大阪の大富豪が持つ、最高級の宝石「エジプトの星」、そしてその富豪の美しい娘でした。
この誘拐計画を阻止すべく立ち上がったのが、名探偵・明智小五郎(桜木みなとさん)です。
絶対に手に入れたい美しき女盗賊と、絶対に守り抜きたい名探偵。
ホテルや船を舞台に、二人は息をのむような知恵比べを繰り広げます。
しかし、お互いの手の内を探り合ううちに、二人の心には、ある一つの「感情」が芽生え始めます。
それは、敵同士であるはずの相手に惹かれていく、危険な恋心でした。
犯罪に美を追い求める黒蜥蜴と、正義を貫く明智小五郎。
心理戦の果てに、二人がたどり着く結末とは――?
アンモナイトのような渦巻が描かれたセットや映像。
組み合わせによって様々なセットに形を変えるらせん階段。
どちらも回転すると、ふわふわして吸い込まれるような不思議な感覚になり、自分がまるで夢の中にいるような、何が真実か分からないような、だまされているような感覚に陥ります。
桜木みなとさんが演じていらっしゃるのは、数々の難事件を真相に導いた名探偵・明智小五郎。
犯罪の気配を感じて、その気配を味わって微笑む姿に、明智の尋常ではない天才ぶりを感じます。
長めの髪をセンター分けにされています。
デスクに座ってにっこり、かわいく微笑む明智小五郎。
桜木さん、いったい何種類の笑顔をお持ちなのですかと思うほど、様々な笑顔を見せてくださいますね😊
売店の店主の扮装から明智に戻り、車のサイドミラーで髪を整える姿がステキです🥰
春乃さくらさんは、左腕に黒い蜥蜴の刺青を持つ女盗賊・黒蜥蜴(緑川夫人)。
2007年の花組公演『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』で、黒トカゲを演じられた桜乃彩音さんの蜥蜴の刺青は背中でしたね。
宝石がたくさん施され、深いスリットが入った黒のゴージャスなドレス姿が美しく妖しい緑川夫人。
背中がうっとりするほど美しいです。
華奢なのに強くて、どんどん引き込まれる春乃さんの黒蜥蜴。
明智さんが惹かれるのも納得です。
そしてそんな彼女にすがりつく水美舞斗さん演じる雨宮が最高に美しいです✨
すべてのセリフが心地よいステキな声。
低い声から高い声、優しい声から怖い声、色んな声や抑揚を使われますが、その声こそが部下たちを虜にするのではないかと私は感じました。
狂気じみた言い方や表情が魅惑的で、考えていることが分からない。
だからこそのカリスマ性を感じます。
誰かに話しかけるだけでなく、独り言、自分自身に自問自答を繰り返す姿にも引き込まれますね。
トップ娘役演じるヒロインが悪役という公演は珍しいので、とても新鮮です。
12時までの時間を待つ間、トランプをする明智と緑川夫人。
二人は本当に楽しそうで、もしかするとこのお話の中で、唯一本来の自分になってお互いに向き合った時間なのではないかなと感じました。
そして、感情のぶつけ合いや言葉の応酬に引き込まれます。
お互い惹かれ合うことなんてありえないと思い合っているのに、惹かれ合っていく姿が美しいですね。
水美舞斗さんは、雨宮潤一(山川健作)。
黒蜥蜴の一味で黒蜥蜴に心酔しています。
黒のジャケットに白のニットが最高😍
雪組の瀬央ゆりあさんとともに魅力的なニットジェンヌでいらっしゃいますね。
黒髪がセクシーで、長めストレートの前髪からのぞく感情を押し殺した目、寂し気な目、正気を失った目が最高です。
黒蜥蜴に愛されたいのにそれが叶わず悲痛な思いを吐露する雨宮。
絶望して銀橋でしゃがみこんだ時には、駆け寄っていき救ってあげたくなりました。
黒蜥蜴が嫉妬してくれたことを喜び笑顔で歌う姿は、なんとも言えない切なさで胸がいっぱいに。
彼にとっては純愛なのだということが、水美さんの曇りのない瞳から感じることができました。
鷹翔千空さんは、警視庁捜査一課の木警部補。
言葉を言い終わったあとの口元に感じる余韻が魅力的。
話し方から戦後の雰囲気を感じました。
専科の悠真倫さんは、
「エジプトの星」と呼ばれるダイヤモンドを所有する日本一の宝石商・岩瀬庄兵衛。
座る時の目線が自然で、おひげも最高なステキなおじさまですね。
黒蜥蜴のアジト「恐怖美術館」に飾られている彫刻の男、女を演じられたみなさん。
かなり長い時間動かずにポーズを取り続けていらっしゃるのですが、その美しさも忘れられません。
スパーキング・イルミネイト『Diamond IMPULSE(ダイヤモンド インパルス)』
作・演出/竹田 悠一郎
今回は、演出助手の方が3名いらっしゃいます。
中村真央さん・谷垣開さん、そして樽井菜緒さん!
私は、これまで自分と同じ名字の方にあまりお会いしたことがないので、感激してしまいました🤩
応援しています!
開演前、舞台にはタイトルとダイヤモンドが光輝いています💎
このショーは突然始まります!
私も急に音楽がスタートしてビクッとしてしまいました😲
楽しいショーの始まりのサプライズのようですね。
トップスター桜木みなとさんが、ダイヤモンド形のゴンドラに乗って、シルバーの光輝く衣装で登場!
役名もTHE Diamond!
私は、衣装と共布のシートベルトが大好きで、ゴンドラが登場する作品の時はいつも注目しています👀
そのシートベルトを自然に外される手元にも注目しています👀
桜木さんが銀橋で歌い、水美さんとハイタッチをして歌い継ぎます。
二人の交わす笑顔こそ、まさにダイヤモンド💎
春乃さくらさんのダンスがキレキレでキュート🥰
衣装には、ブルーやグリーン、シルバー、白が使われていてクールな輝きを放つダイヤモンドのイメージを私は受けました。
色んな色、デザインのダイヤモンドのセットが楽しめます。
第3章 THE Diamond
桜木さんと春乃さんが、鷹翔千空さんの歌で踊ります。
鷹翔さんの色気と歌声が世界観を膨らませます。
桜木さんが美女たちを押しのけ、白いドレス姿が美しい春乃さんを選びます。
第4章 SPARKLING SUNRISE
ティンパニやトランペットの華やかなリズムでスタート。
「ワッチコン、ワッチコンコン」
耳に残るフレーズは、伝説的なブラスロックバンド・スペクトラムの「トマト・イッパツ」。
カラフルでギラギラした衣装で、亜音有星さんを中心に踊る男役さん。
銀橋から風色日向さんが歌い継いでいかれます。
娘役さんを中心としたダンス、トップコンビを中心に総踊りのあと、男役さんだけが残って銀橋にズラリ。
動きが早いダンスで、思い思いの表情や目線で迫ってきます。
私は特に、水美さんの体幹が美しい腰の落とし方、嵐之真さんの色気にクラクラしてしまいました😍
一つの場面がじっくり長いのと、場面終わりがカッコ良くカットアウトして暗転し、次の場面に移るという切り替わりが早いのが特徴のショーだなと感じました。
第5章 Blooming IMPULSE!!
第112期生による初舞台ロケットです。
ピンク色のスーツのブルーミングボーイ・鷹翔千空さん、グリーンのバルーンスカート風の衣装に白いロングブーツのブルーミングガール・きよら羽龍さん&山吹ひばりさんが、キャンディーが入ったカゴを持ち、「始まりの時、夢叶える」と銀橋を渡りながら歌います。
衣装の背中には、5組の組カラーのリボンが付いた可愛らしい衣装。
ラインダンスのテーマは、口の中でパチパチ弾ける「ポッピングキャンディー」 。
夢と希望に包まれたキャディーたちのダンスです。
ピックアップが多く、まるで自己紹介のようなダンス。
個人でも、みんなでも輝けるラインダンスだなと私は感じました。
112期生のみなさん、初舞台おめでとうございます。
これからみなさんがどんな色に輝いていかれるのか楽しみにしています🍬
第6章 Endless IMPULSE
初舞台生の希望に満ちあふれたラインダンスのあとは、静けさの中、先輩たちが一筋の光を信じ願う未来を表現します。
第8章 Final IMPULSE
ORIONたちがフィナーレの始まりをロックに彩ります。
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』の衣装でしょうか😊
亜音有星さん・大路りせさん・泉堂成さん・鳳城のあんさん・奈央麗斗さんが、スタンドマイクで歌います。
思わず「カッコイイ~🤩」と口からもれてしまいそうになりますね。
男役さんの群舞は、ワイン色のベルベット調の衣装で。
男役さんの群舞でみなさんが階段に座ると、なぜあんな危険な色気が出るのでしょうね。
水美さんと、大人っぽいドレスの娘役さんたちのダンス。
水美さんの周りを優雅にキュートに舞う娘役さん。
「水美さんは私たちみんなのものよ💗」という娘役さんたちの声が聞こえるようでした。
桜木さんと春乃さん、トップコンビによるデュエットダンスは、美しい曲線を描いてスパンコールが付けられていて、優雅で美しいキラメキを放つ白い衣装。
曲は、「スタンド・バイ・ミー」。
ピアノ・サックス・フルートと順番に軽やかに演奏され、だんだんダイナミックにとアレンジされた曲。
リズムを刻んで楽しそうに踊るトップコンビにうっとりです。
エトワールの朝絵咲名さんからパレードがスタート。
朝絵咲名さんは、109期生。
入団4年目で初エトワールに抜擢です。
112期初舞台生に囲まれて美しい歌声を響かせていらっしゃいます。
学年差があまりないので、初舞台生にとって朝絵さんは希望の光、朝絵さんにとっても周りを囲む初舞台生が心強い存在なのかもしれませんね。
大階段までぎっしり出演者が並んだ豪華なパレードは、1年のうちでこの初舞台生が全員で出演する公演だけの見どころですね。
東京宝塚劇場では、7月25日(土)から9月6日(日)まで上演されます。














