宝塚大劇場『2019年新春鏡開き』
樽井美帆です
1月1月(月・祝)11時30分から、
宝塚大劇場『2019年新春鏡開き』が行われました。
105周年の今年のキャッチフレーズは
未来へ続く、夢と感動の世界へ-。
-あなたに、愛と感謝をこめて-。
大劇場建物入り口や楽屋口には、角松としめ縄、謹賀新年と書かれた看板。
清々しい空気に満ち溢れ、劇場内には、お琴など和楽器の調べが流れていました。
青空が美しい素晴らしいお天気で、2019年の宝塚の街はスタートしました。
新しい年、新しいポイントをいくつか発見しました。
大劇場正門を入って左手、新しい宝塚ホテル建設現場と大劇場の間の壁に
飾られたラインダンスの写真が、104期生の初舞台ラインダンスに変わっていました。
もうひとつ、とっても大きな公演ポスターが飾られていてフォトスポットになっている場所は、
男役さんの大階段群舞と5組トップコンビの巨大な写真。
今にもみなさんが飛び出してきそうな臨場感あふれる神々しい写真です。
改札を入ってからの赤いカーペットも新しくなっています。
ふかふかの感覚をお楽しみください。
例年、新しい年に入って2公演目を担当する組のトップコンビが
鏡開きに出席されていましたが、今年は違いました。
今年の出席者は、花組 柚香光さん・月組 美弥るりかさん・宙組 芹香斗亜さんの男役さん3人。
華やかに新年を祝いたいと集まった方の数は1800名。
朝早くから多くの方が並ばれ、改札内に入りきれなかった方もいらっしゃったようです。
イベントは、改札口正面のT階段、踊り場をステージとして行われます。
1800名のお客様が今か今かと待たれる中、向かって右手の階段から、
大きな拍手に迎えられ柚香さん・美弥さん・芹香さんの順に並んで笑顔で登場されました。
【昨年を振り返って】
美弥るりかさん
本当に去年も濃い1年でたくさん色んな作品お役に挑戦させていただけて、
たくさんの方に観に来ていただけてうれしく思っています。
その中でも『エリザベート』公演中には台風の影響もあり、
公演を中止することになってしまったりと、みなさんにとっても私たちにとっても
心の痛いこともありましたが、そんな中それでもみなさまが来てくださる、
私たちに会いに来てくださるというお気持ちが本当にうれしくて、
あらためてみなさまに元気になっていただけるようなパワーを送り続ける舞台を
これからもしていきたいなと感じた1年でした。
芹香斗亜さん
一昨年宙組に組替えとなり、昨年宙組生としてデビューしました。
不朽の名作といわれる『ウェストサイドストーリー』に出させていただいたことが、
とても心に残る公演となりました。
宙組は20周年のアニバーサリーイヤーでございまして、
1年間おめでたい感じが続いてすごくあっという間に過ぎた1年でした。
柚香光さん
昨年は『ポーの一族』という元日公演から始まった1年でした。
舞台に向き合う時間がいつもより濃く長かったような気がする1年でございました。
2018年は天災がとても多い1年でしたので、その度にお客様のあたたかい思いだったり、
舞台をご覧いただいたあとのあたたかい一言で、みなさんに大事にしていただいているんだなと
何度も何度も実感する1年でした。
司会の方より『鏡開き行きましょうか!』と言われ
『おっ』・『はい』・『おお!いきますか』と
男前なお声でこたえられるお三方。
まず白い手袋をはめてから木槌を持つという段取りなのですが、
手袋が目に入らず先に木槌を持ってしまい、
3人で顔を見合わせて笑っていらっしゃいました。
白い手袋をはめて、お互いに『こんな感じ?』みたいに確認しあうほのぼのした3人。
写真撮影タイムが設けられました。
向かって右・左・真ん中・後方へ、会場内に入ることができなかった
改札の外の方へも手を振ってこたえていらっしゃいました。
何かタイミングがあるとこちょこちょと相談をされていて、仲の良さがが伝わってきました。
笑顔で心ひとつに熱く樽のふたをみつめる三人。
いよいよ鏡が開かれます!
『2019年が素晴らしい年となりますように、せーの、よいしょ~!』
3人は大爆笑!
あまりに勢いよく開かれたため、緑の袴にお酒が跳ね返ってびしょ濡れに!
特に芹香さん・・・
続いては乾杯です。
枡に入ったお酒を、三人が代表で乾杯の唱和とともにグッと。
ちょっと顎にお酒がついるよと柚香さんに教えてあげる美弥さん、それを見て楽しそうな芹香さん。
急流すべりに乗ったあとのように激しい返りでしたと芹香さん。
スタンバイしている時に、気合入れて絶対に勢いよく行こうと相談したら、
勢いよくいき過ぎてしまいましたと感想をお話しされていました。
いつも全力のタカラジェンヌらしい鏡開きでした。
柚香さんは、木槌を持っただけでワクワクが止まらなかったそうです。
【お正月といえば】
★芹香斗亜さん
アクティブに外に出るタイプではありません。
年が明けたなという感じがするので拝賀式に出席するのが大好きです。
お正月より大晦日が1年の中で1番好きなので、
お正月はああ大晦日が終わってしまったなと、ひとイベント終わった後の寂しさを感じます。
でも今日は寂しくなかったです。
★美弥るりかさん
決めごとはジャンプです。
絶対時空を超えたいので、誕生日もそうなんですがカウントダウンは
必ず12時になる瞬間は空中にいたくて昔からしています。
猫を飼ってからは猫と一緒に。
猫はいつもはジャンプが終わるとビューと逃げて行くのですが、今年は諦めて腕の中にいました。
★柚香光さん
暇だなと言いながら寝正月をするのが好きです。
暇だなと言ってお昼寝して、起きて食べて寝て、ちょっと散歩でも行きます。
【今年の抱負とごあいさつ】
★柚香光さん
2018年もたくさんの魅力的な作品、お客様の笑顔に出会った1年だったのですが、
今年も観にいらしていただいたお客様に、ああ来てよかったと
心から思っていただけるような舞台を、そして2019年の年末に1年を振り返った時に、
ああこんな楽しい舞台があった、この舞台好きだったなと
お客様の心にずっと残るような作品を作っていきたいなと思いますので、
どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
★芹香斗亜さん
2018年もたくさんの愛をみなさまからいただいてここまで来ることができました。
2019年もみなさまの愛におこたえできるよう、感謝の気持ちを持って
いのししのように駆け抜けて参りたいと思います。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
★美弥るりかさん
昨年はたくさんの方に宝塚歌劇を愛していただきまして、
私たちもみなさまからたくさんの愛をいただき、それにおこたえできるよう
日々精進してまいりましたが、本年はさらに一人でも多くの方に
笑顔になっていただけるような素敵な舞台ができるように
日々お稽古に励み精進してまいりたいと思います。
心も体も健康に元気にみなさまにも私たち生徒も過ごしていきたいと思います。
3人を代表し美弥さんが
組を越えて本日皆様の前に立ち鏡開きを行えたこと、とても光栄に思っております。
みなさまにたくさんの幸せがふりそそぎますよう心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございます。
とごあいさつをされ右手の階段より、にこやかに姿勢正しく退場されました。
笑顔あふれるほのぼのあたたかい雰囲気の鏡開きとなりました。