「市立病院の得した気分」
桜が満開に近づいてきましたね! お花見、楽しまれましたでしょうか?
玉井順子です!
今週は「市立病院の得した気分」です。
外科部長の濱田哲宏(はまだ てつひろ)先生に「鼠径ヘルニアの客観的な評価による治療」に
ついてお話しをお聞きしました。
黒パーカーがよく似合う濱田先生は、内視鏡外科技術認定医・外科指導医・消化器外科指導医
などを取得されていて、研修医の皆さんへの指導なども
されているそうで、とても真面目で仕事に対して熱い情熱を感じる方です!
全国で80人弱ほどの日本内視鏡外科学会ヘルニア手術認定医でもあります濱田先生に
鼠径ヘルニアについて色々お聞きしました。
まず、鼠径ヘルニアとは、鼠径は下腹部・足の付け根、
ヘルニアは脱出する、という意味で、
お腹の壁(筋肉)に穴が開いて内蔵が筋肉の外に出たりする病気だそうです。
軽度の場合は出たり戻ったりするのですが、内蔵などが挟まって戻らなく
なってしまうと深刻な症状を引き起こすこともあるそうで、
例えば、腸が挟まって戻らなくなったら腸閉塞の原因にもなりえるとか?
ただ、普通は怖い病気と言うわけではなく、痛みなどが無ければ
上手に付き合っている方もいらっしゃるそうです。
膨らんでくるので、自分の手で戻したりする人もいらっしゃるとのこと!
子どもさんから高齢者まで年齢層は広く男性に多い病気だそうです。
治療法は、成人は自然治癒は期待できないので、手術での治療となります。
手術は2通り、鼠蹊部を切る方法と腹腔鏡手術。
入院期間は3~5日位だそうです。
宝塚市立病院の治療方法の特徴としては、
「病変をしっかり見て客観的に評価して治療することが望ましい」との
考えで患者さんに事情が無ければ腹腔鏡手術を勧めているそうです。
鼠径ヘルニアほ発症する原因は特に無いそうで、
誰でも発症する可能性があります。
気になったり痛みがある場合は病院で診ててもらってくださいね!