「市立病院の得した気分」-たからづかタウンガイド-
なんだか夏が戻った様な暑さですね?
皆さんお元気ですか? 玉井順子です!
今月の「市立病院の得した気分」は、
「変形性関節症と人工関節」について、
整形外科主任医長 増本吉伸(ますもと よしのぶ)先生にお話しを伺いました。
股関節や膝関節などの関節の軟骨がすり減ってしまう変形性関節症は
高齢の方に多い病気です。
気をつける年齢は40代くらいからだそうです。
軟骨はあとから作り出したり、増やすことは出来ないので、
若い頃の在庫を大事に少しづつ減らして行かなくてはいけません。
では、どうすれば長持ちさせる事が出来るのか?先生にお聞きしました。
ポイント1・・体重に気をつける(体重1kg.増えると膝に3kg.の負担がかかるそうです)
ポイント2・・運動などで筋力をつける(大事なのは軟骨を形成する
骨の周りの筋肉を鍛えること。
例えば、股関節ならお尻の筋肉・膝は太ももの筋肉)
具体的には・・?
ウオーキング(膝の悪い人には負担が掛かるので平地を歩く
または、一番のお勧めはプールの中での歩行だそうです。)
*但し、無理はしないで痛みや腫れが見られたら中止してくださいね!
先生おすすめの膝の筋トレを教えていただきました。
膝を伸ばして足首をうえに上げる(つま先をそらす)
数秒くらいそのまま、疲れたら休む。
1日10~15回くらい繰り返す。
太ももの前の筋力が鍛えられるそうです!
勿論、私もやってますよ~!
今もこっそりブログ上げながら・・・。
ちょっとお行儀が・・・ですが!
それでも痛みが取れないときには、薬物療法が有ります。
ただ、薬物療法はあくまでも対処療法なので、合わせて自分で運動や体重管理などを
併用することが大切です。
それでもどうしても傷んでしまった場合は人工関節に置き換える手術が必要に
なってきます。
日本では年間10万例以上実施されている人工関節に置き換える手術は
1時間半から2時間程度で、リハビリは必要ですが、
痛みが無くなったり骨の変形も元に戻るため
杖なども必要なくなるようですよ~!
宝塚市立病院では、ナビゲーションシステムを使って人工関節の手術を
行っているそうで、
車のナビの様なもので、1㎜単位、1度単位で正確に手術が出来るため
より安全に手術することが可能になる、とのことです。
また、一度手術をすると股関節の場合、25年~30年
膝は15年~20年大丈夫だそうです!
軟骨は一度減ると元に戻らないとは・・、ちょっと怖い気もしますね!
在庫が長持ちする様に、無理の無い程度の運動、体重の管理
そして、気になったら受診することが大切かも知れませんね!
そうそう、私もついしてしまう「正座」は良くないそうです!
気が付くと正座をしてしまっているのですが、
今日からなるべく椅子に座るようにしたいと思います。
がんばれ!! 軟骨!
長寿社会、軟骨も大切にしていきたいですね!