「市立病院の得した気分」-たからづかタウンガイド-

少しずつ秋らしくなって来ましたね?

皆さんお元気ですか? 玉井順子です!

 

今週は「市立病院の得した気分」です!

今日は、副院長・放射線治療科 主任部長・がんセンター長

猪俣泰典(いのまた たいすけ)先生に、

「がんの治療後に快適な生活を過ごすことのできる放射線治療」や放射線について

色々お話しを伺いました。

 

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文部省(現文部科学省)長期在外研究員としてカナダのがんセンターに

留学され、パイ中間子の臨床や実験研究を行ったり

当時の日本ではほとんど行われていなかった乳房温存療法の臨床に従事し

日本での乳房温存療法の普及に尽力されるなど、患者さんに寄り添いながら

日本放射線腫瘍学会理事などの活動を通じて放射線治療の普及に努められています。

昨年平成30年宝塚市立病院に赴任されました。

 

以前は、放射線を使ったがんの診断や研究と放射線による

がんの治療の研究を同時に行っていたそうですが、

今、放射線によるがん治療をされているそうです。

 

お話しを伺っていると、患者さんの気持ちや思いに寄り添う気持ちが

とても感じられる素敵な先生です!

 

放射線治療が有効ながんは沢山ありますが、主に乳がん・肺がん・前立腺がん・

喉頭がんや舌がんなどは良く使われているそうです。

効果があるという事もありますが、喉頭がんなど手術しにくいところ、

なるべく残したところにも放射線治療は有効なのだと思います。

  

放射線はがん細胞もその周りの正常な組織にも影響を及ぼしますが

がんの方が放射線に弱いため放射線治療が有効の様です。

 

また、放射線治療のメリットは、強さを加減出来ることだそうです。

例えば、体力のある若い患者さんには強めに、高齢者や子どもさんには

体力などに合わせた強さで・・、と調整が出来ます。

手術だとそのような加減が出来ません。

そのため、放射線治療は小さな子どもさんから100歳の高齢の方まで

治療可能です。

 

そんな優れた放射線治療ですが、従来の放射線治療装置が主流な中

2018年塚市立病院に放射線治療センターが設置され、トモセラピーいう

最新鋭の治療装置を使用した治療が可能になりました。

従来の放射線治療との違いは、

よりピンポイントに照射出来るため体の負担が少なく、

たくさん当てる箇所と少ない所の調整をしてくれる、などがあります。

調整は本来とても大変で時間がかかるそうですが、トモセラピーによって時間短縮が

出来てより多くの患者さんを治療できるそうです。

 

副作用も少ないと思いますが、個人差はあります。

ただ、今は吐き気などにも良い薬があるので、喉がちょっとおかしい・・や

便に血が混じるなど気になる症状が続く様だったら、

まずはかかりつけの病院に行くようにしてください、とのことです!

 

凄いキャリアの先生ですが、とても優しく穏やかでした。

お話しを色々伺っているととても分かりやすく、放射線は放射能なども頭に浮かび

少し不安だったのですがお話しを伺っているうちに安心出来ました。

 

不安は誰でもあると思いますが、本当に気になることがある方は

思い切って病院に行かれた方が良いと思います。

多くは、早ければ早いほど治りやすいですし、負担も少ないのではないかな?

と思いますしね!