元宝塚歌劇団 専科 鈴鹿照さん
宮村 裕美です![]()
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする
『レビュー・ステイション』
2月28日(金)は、
スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 専科 鈴鹿 照さん![]()
1966年、52期生として
『日本の四季』で初舞台。
1966年から1980年までは花組で、
1980年から2007年までは専科でご活躍。
2007年、宙組公演
『バレンシアの熱い花』
『宙 FANTASISTA!!』で退団されました。
前回は、宝塚歌劇100周年の2014年
11月にご出演くださり、
今回再びご出演くださいました![]()
阪神淡路大震災の当時、
鈴鹿さんは宝塚の舞台を見て癒され、
心が温まったそうです。
それまで、公演も中止となり、
なかなか笑うことがなかったそうですが、
宝塚の舞台を見ることで、改めて
「宝塚は素敵なところだな」と感じ、
宝塚の舞台で演じる者として、
この時、ますます宝塚が好きになりました。
宝塚歌劇団をご卒業された今も、
様々な舞台を観劇されており、
番組放送時、一番最近見た公演は
月組公演『赤と黒』でした。
なんと、当時小学4年生の鈴鹿さんが
初めて宝塚歌劇を観劇された作品も
『赤と黒』だったようです![]()
月組トップスター 珠城りょうさんの
ジュリアン・ソレルが
素敵だったとお話しいただきました。
52期生の鈴鹿 照さん。
入学時の同期は、なんと51人!
現在、音楽学校の入学者は
40名の年がほとんどですが、
以前は在団人数を考慮して、
毎年合格する人数が違ったそうです![]()
同期について、
「優秀な人が多かったため、
必死についていこうと努力した」と
音楽学校時代のお話を教えていただきました。
なんと、予科生の当時は
オリンピックが行われていることも
知らなかったそうです![]()
ちなみに、他にも多くの同期の方が
オリンピックがあることを
当時知らなかったそうで、それだけ皆さん
努力をされてきたということですよね![]()
退団公演はもちろん、
宙組とは縁のある鈴鹿さん。
ミュージカルに出演する機会が
この時まであまりなかったそうで、
2004年 宙組公演の『ファントム』では、
宙組の皆さんと舞台を作り上げることが
とても楽しかったとお話くださいました![]()
初演のため、譜面の音取りを
皆さんで一からおこない、
少しずつ舞台ができあがる工程はもちろん、
舞台の幕が開いてからも、
皆さんと一緒に歌う場面にワクワクし、
とても楽しかった思い出だそうです![]()
退団公演『バレンシアの熱い花』では、
なんと特別に、柴田先生が鈴鹿さんのために
場面を増やしてくださったそうです。
そして、鈴鹿さんが演じたホルヘを
新人公演で演じられたのは、
89期の七海 ひろきさん。
退団された今でも親しくされているそうで、
89期は美人組!というお話も
聞かせていただきました![]()
鈴鹿さんは、
1960年の星組公演『華麗なる千拍子』の
「幸福を売る人」を聞き、
とても楽しく、心に残ったことから
「幸福を売る人」を元に、狂言を作られました!
小柄な鈴鹿さんは、狂言のお話の中での
「太郎冠者」を見て、
「これなら私もできるのでは!」と思い、
狂言を始められたそうです。
そして、宝塚歌劇団をご卒業後、
「何か一人でできることはないかな?」
と思っていたところに、
同期の方に「狂言をやって」と
言われたことをきっかけに、
一人で出来る狂言を
演じられるようになりました![]()
初めて一人で狂言を舞台で披露された際は、
とてもやりがいを感じられたそうです。
また、同じ物語でも、その日によって、
その公演によって、その時の気分により
演じていて微妙に変化があると
教えてくださいました![]()
第一作目「子狸の願い」は、
登場人物が鉄砲名人と狸、
一人と一匹の二役のみのため、
これなら一人狂言でもできるかなと思い、
始められたそうです。
この狂言の原作となったのは、
山崎陽子さんの『善造どんと狸汁』。
鈴鹿さんは、在団中に演劇レッスンで
『善造どんと狸汁』に出会い、
「なんて可愛らしい物語なんだろう」と思い、
授業で配られたプリントを
ずっと大切に持っていらっしゃいました。
そして、宝塚歌劇団の先輩である
山崎陽子さんに初めてお会いした際に、
「善造どんと狸汁を、狂言として
演じさせていただけないでしょうか」
とお尋ねしたところ、
「狂言でおこなうなんて素敵
」
と言っていただき、
公演することが叶ったそうです。
そして、その狂言のテープを
演出家の柴田侑宏さんに見ていただくと、
「君は狂言を長くやってきたんだから、
オリジナルで作品を作ったらいいよ」
と言っていただいたことから、
鈴鹿さんは物語を一から
作られるようになりました!
柴田先生からのお言葉は、
鈴鹿さんにとても大きな影響を与えたそうです![]()
「苦労が多い人ほど、大きな幸せを感じられる」
「 今、大変な人も、
それを乗り越えたらきっと幸せが訪れる」
とお話してくださった鈴鹿さん。
“少しでも多くの人に幸せになってもらいたい”
という気持ちから、
幸せを売る商い(福商い)として、
狂言を始められました。
今回の放送でも、
多くの素敵なお話を聞かせてくださり、
幸せで溢れる1時間となりました![]()
鈴鹿 照さん、
ご出演くださりありがとうございます![]()








