家に居ながら知らない世界を
緊急事態宣言の再発令が濃厚な今日この日、長い自宅時間のお供となるのはビビッとインスピレーションを感じる一冊の本かもしれません。
といううことで私まっつんこと松坂が訪れたのは高司2丁目にあります『ブックス アルぺジオ』さん。
小林駅から東に10分少し、アパートの一部屋を使った小さな本屋さんです。
アパートの二階に上がると穏やかな雰囲気を感じ戸をくぐります。
お話を伺ったのは店主の植野さん。
植野さんは図書館や本屋で働く中で、手に取られる本や、売れる本というのが偏ってしまっている事実を少し寂しく感じていました。
自分の知らない世界を覗けるのが本の良いところなのに人気や口コミという他人の評価によって、見える世界が狭まっている…。
いつかもっと色んな人に色んな本を読んでもらえるような本屋をオープンしたい…それが植野さんの思い描いていた夢でした。
そんな折、引っ越し先の候補として訪れたこの宝塚の地にてその想いが盛り上がり、大家さんや住民の皆さんの後押しもあって、予期せず突然夢が叶ったという運びだそう。
「勢いでオープンしてしまいました」と笑いながら語る植野さん。しかし結果的にこういった形での本屋は目新しく、お客さんと植野さんの距離が近くておしゃべりしながら本を選んでいると1.2時間は平気で経っているんだとか。
所せましと並んだ数々の本たち。
大型書店に置いてあるような本でもアルペジオさんでは普通とは違ったアプローチで本を見つけられます。
出版社別やジャンル別といった並べ方ではなく、植野さんなりにつながりのある本が順に並べてあるのです。
「この本の後はこれを読んだら面白いんじゃないか」、「なんとなくこの本とこの本はリンクしているな」…絵本の隣に小説があったり、実用書の隣にエッセイがあったり。
本の海を泳ぐうちに様々な感性の島に上陸します。
「この本の隣はこっちじゃなくてこっちやろ」と植野さんと議論を交わすのも一興かもしれません。
私の目に留まったのは植野さんセレクトの本セット。
中身は見えませんがおみくじ感覚で選べます。内容を知ってるのはもちろん植野さんだけ。
難しい本が入っているのを若い方が手に取っていると植野さん「やめとき」とついつい声をかけてしまいそうになるそうです。
人が良すぎるんよぉ~。
自粛期間には自宅で本を読んで世界を旅しましょう。
『ブックス アルペジオ』で無限の世界を。
『ブックス アルペジオ』
Tel:0797-98-2185
営業時間:10:00-17:00 (定休月・金)
HP: https://books-arpeggio.com/shop/
Instagram: https://instagram.com/books_arpeggio?igshid=1xs060vnlfwz2