宝塚音楽学校 第102期生 文化祭
樽井美帆です
2月13日(土)・14日(日)、宝塚バウホールにて
宝塚音楽学校 第102期生 文化祭が行われました。
各日、12時・16時公演の全4回公演です。
客席数約500の宝塚バウホール。
音楽学校生徒のみなさんのご家族もかけつけますので、
一般のファンが観ることは奇跡に近い公演といえますね。
文化祭は、宝塚歌劇の公演と同じく、
宝塚歌劇オーケストラによる生演奏で進行します。
本名での出演、プログラムに50音順で名前が記載されるのも最後。
卒業式の次第からは、名前は成績順で記載されます。
文化祭は3部構成です。
影アナウンスも生徒が担当します。
第1部
1.日本舞踊 清く正しく美しく
歌のソロは、廣田 祐奈さん
高音も伸びやかで美しく響く歌声。
第一声となる大役ですが、とても落ち着いていらっしゃいました。
2.予科生コーラス
糸(作詞・作曲 中島みゆき)をピアノ伴奏で。
八木節(関東地方民謡)を、無伴奏で歌だけですべて表現。
はつらつと元気で、とても明るい声質でした。
特に男役の声が元気だなと私は感じました。
3.クラシック・ヴォーカル
クラシック・ヴォーカルでソロを披露できるのは二人のみです。
『誰も寝てはならぬ』 板垣日向子さん
『君は我が心のすべて』 甲藤晶子さん
お二人とも、劇場の隅々まで心を届けようと
とても丁寧に歌っていらっしゃいました。
4.ポピュラー・ヴォーカル
〔入江薫 宝塚歌劇作品集〕
昨年11月に亡くなった、宝塚歌劇団名誉理事で作曲家の
入江薫さんの曲がメドレーでつづられました。
1.ハロー・タカラヅカ
2.白いライラックの花は咲く
君島憂樹さん・廣田祐奈さん
3.嵐が丘
板垣日向子さん
4.幸福の歌
河合夏子さん・佐古昌蓉さん・服部瑠莉紅さん
5.雨の街角
利倉久美子さん・久田侑女さん
6.私は桃の花が好き
齋藤沙也さん・矢島彩音さん
7.バラが咲く
8.新しき南部
9.水色の愛
岡原なつきさん・福元果音さん
10.エスカイヤ・ガールス
11.ソル・エ・マル
12.うたかたの恋
平野彩華さん
13.鴎の歌
甲藤晶子さん
14.ジョイ!
102期生全員で心を合わせて。
とても爽やかで弾けるような元気な歌声でした。
15.愛の夢
ソロで歌い継ぎ、最後は全員でのコーラスで
しめくくられました。
第2部 演劇『オーロラの歌声』
作・演出 谷 正純
2月13日(土)・14日(日)の12時公演はA組、
2月13日(土)・14日(日)の16時公演はB組で
上演されました。
A組の主演は、君島憂樹さん・名子ひとみさん
B組の主演は、板垣日向子さん・今宮花乃さん
舞台は、18世紀後半。
スウェーデン王国の皇太子クリストフと、皇太子付の近衛兵候補生たちの
2年間にわたる訓練の終盤を描いたお芝居。
2年間の音楽学校生活と重なるようなセリフが
たくさん使われていました。
『2年間の訓練も残りわずか。予想以上の結果を得られそうだ。 』
『それぞれの道を歩みだす時は、もうそこまできている。』
衣装の着こなしや、銃の持ち方、かまえ方など
とても初々しかったです。
第3部 ダンス・コンサート
1.プロローグ ジャズダンス
[この道を行こう]
デニムに白半そでTシャツというシンプルな衣装で、
若さと夢があふれるダンスでした。
みなさんのジャンプ力がスゴイ!
2.タップダンス
[In The Mood]
みなさんが2年間レッスンをつまれたタップダンス。
もっと宝塚大劇場の舞台で観たいなと思うほど素敵なダンスでした。
3.バレエ
[フローラのワルツ]
4.ジャズダンス
[FIREBALL]
娘役 名子ひとみさんのダンスは、
愛希れいかさんを彷彿させる素晴らしいものでした。
5.バレエ
[七重奏曲変ホ長調作品20]
6.ジャズダンス
[Do Your Thing]
7.モダンバレエ
[LACRI MOSA]
8.フィナーレ ジャズダンス
[Joyful Joyful]
舞台に立つ喜びを全身で表現し、
夢いっぱいのキラキラパワーでバウホールを染め上げた
第102期生のみなさん。
素晴らしい文化祭でした。
第102期生のみなさんは、4月25日まで宝塚大劇場で上演中の
星組公演で初舞台を踏んでいます。
口上とラインダンスを披露されていますので、
ぜひご覧くださいね。