たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎月、お楽しみいただきまして、ありがとうございます。

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

今月の気になる作品

西尾幸恵さん

「初恋は宇治金時のかき氷」

・・・冷たくて、甘くて、ほろ苦くて、キーンとこめかみが痛くなって。

   シャカシャカとかき氷を崩しながら思い出す人がいる。

   初恋の味は千差万別。  

 

千春さん

「煮卵は抱かれる前のわたしなの」

・・・抱かれてしまったら、雛になってしまうかも。

   どうぞこのままにしておいて。

   煮卵は煮卵のままで、いい。 

 

砂狐さん

「黒鍵を選んで落ちるひと雫」 

・・・黒鍵だけで弾く曲は結構あって、

   落ちてくるものによって演奏される曲目が変わる。

   さあここは月の光か雨垂れか。

 

小林康浩さん

「一日の雲を運んでゆくちから」

・・・生きて引くものがある。

   運命のようでも、天命のようでもある「一日の雲」。

   「ちから」の平仮名表記が痛々しくも優しい。

 

 

「川柳の時間・ブログ版」では、投稿された作品の中から、

各週の選者が「今月の気になる作品」として句を選考し、

掲載しております。

 

今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

なお、来月は「9月」がテーマです。 

次回9月5日の日曜日の「川柳の時間」では、

茉莉亜まりさんが講師を担当されます。

9月の香りのする十七字音のドラマをお待ちしております。

なお、夕凪子さんの登場は9月12日の第2週目の日曜日

に変更となります。

 

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