ガーデニング相談室 ~9月15日
ガーデニング相談室松村佳代です。
アドバイザーは山尾周平さんです。
今日の質問
バラの下葉が枯れてしまって上の方の葉しか残っていませんね。
花は咲いてきています。どうしたらいいですか?
夏越しの失敗、、、
植物は「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」といって
先端にある葉や芽が優先的に伸びていくという性質があります。
養いきれなくなった葉っぱは下からどんどん枯れあがっていきます。
「枯れあがる」原因は?
今年の夏の暑さと雨。土の中が高温で蒸れた状態が続いて弱ったこと。
他にも、ハダニやカナブンなど葉を食べる虫がつくと、
葉っぱの数が減ってしまい樹勢が弱ってしまいます。
また、カナブンの幼虫が土の中にいると、根っこを食べられてしまいます。
その場合、夏場には影響はでないのですが、
涼しくなった頃に急に葉っぱが落ち始めて、あら?と思っているうちに枯れてしまいます。
夏場に徐々に葉が枯れあがる原因の多くは「蒸れ」だけでなく
肥料切れを起こしていることも考えられます。
次からは夏前に対策をしましょう
鉢植えの場合は半日陰に移動させること。
二重鉢にして熱がこもるのを防ぐことも有効です。
素焼きの鉢は通気性がいいのでおすすめです。
ヨシズや遮光ネットで日差しを遮るというのもいいですね。
<対処法>
葉が半分以下の場合。
弱剪定はせずに、ツボミや花芽を落として次の春の花を楽しみに待ちましょう。
葉っぱは極力さわらないように。
葉が半分ある場合。
有機の固形肥料をあたえつつ、半分の長さに弱剪定をしてください。
秋の花を楽しめると思います。
季節の植物や花のおはなし
ハイビスカス
夏を代表する花「ハイビスカス」ですが、
35度を超えると開花を休眠します。
気温が35~25度の間が、一番きれいに咲きます。
ということで9月中旬から10月下旬がベストシーズン!
肥料をきらさずに与えてあげることと、脇芽の上で剪定してあげることで
次々と花を咲かせてくれますよ。