たからづか8丁目35番地(水)「川柳の時間」ブログ版
みなさんこんにちは!
たからづか8丁目35番地・水曜日
パーソナリティーの山崎彫科です。
「川柳の時間」
今週は 茉莉亜 まり さんにお越しいただきました。
今月もたくさんのご投句をありがとうございました。
以下、コーナー内未読句の抜粋と講評です。
今日もまた恥じらい誘う白日傘
カッシュママさん
若いお嬢さんが窓を見上げで青年を待っている。
そんな映像が浮かんできました。あるいは、
白日傘をさして出かけることに恥じらいがあるのかも
しれません。陽射しを受けて白が眩いですね
故郷の桔梗の青が目にしみる
川端日出夫さん
桔梗の青に父を思い母を想う。数々の思い出がよぎる。
故郷の風揺れる桔梗が心にまで沁み入るのですね。
微睡みにふとほぐれゆく芍薬よ
さとすいさん
芍薬は微睡んだときに咲いてゆくのですね。
芍薬のまどろみと、繊細な細工の花びらが
はらりとほぐれるそのときを観てみたいと思います。
関心を失くしたときに死ぬ事実
和音
「人は二度死ぬ。」とは肉体の死による一度目の死と、
忘却による二度目の死のこと。
たとえ覚えていても関心が無くなればそれが死、というのも事実。
かりそめの帰路の紫陽花点滅す
高良俊礼
帰路の紫陽花はかりそめであったのか。帰路そのものも
かりそめか。そこにはたして帰路はあるのか。紫陽花はほんとうに咲いているのか。
記憶も現実も紫陽花とともに点滅を繰り返す。
文芸コーナー『川柳の時間』
毎月第1週は茉莉亜まりさん、
第2週は夕凪子さんをお迎えしてお届けします。
これからも皆さんからのたくさんのご投句、お待ちしています。
メールアドレス:fm@835.jpに
「 水曜日の川柳コーナー」宛でお送りください。
番組当日朝8:30まで募集しています♪
写真:茉莉亜 まり さん
加古川の聖徳太子ゆかりのお寺、鶴林寺の中にある宝生院におられた石像様です。