たからづか8丁目35番地(水)「川柳の時間」ブログ版
みなさんこんにちは!
たからづか8丁目35番地・水曜日
パーソナリティーの山崎彫科です。
「川柳の時間」
11月2日は 茉莉亜 まり さんにお越しいただきました。
秋のさなかとなりました。局のブースから垣間見える宝塚の空は青く高く澄んでいます。
いつもご視聴、ご投句いただきありがとうございます。
そして、Youtubeでの生配信、そしてアーカイブもご覧いただき、ありがとうございます。
アーカイブは一週間程度残ります。みなさんのライフスタイルに合わせてお楽しみいただけますと幸いです。
是非「チャンネル登録」をしてお楽しみください。
なお、本日、コーナー冒頭5分程度、Youtube配信が途切れておりました。申し訳ありません。途切れているあいだにお読みしたお作品は
熱っぽい言葉の透ける秋の空 涼閑
すすき揺れ小さな迷い飛んでいく 和音
の二句です。お詫びしてこちらに掲載させていただきます。
番組内でお読みできなかった作品の抜粋です。
あの聲の届かぬ先へ続く道 猫又夏梅堂
彼方から届く聲。過去から届く聲。重い聲。湿り気のある聲。
どんな聲をも届かぬ先へと続く道を歩む。残響を振り払いながら残響と共に。
山茶花に優しい母の笑み重ね 西尾幸恵
母の山茶花は娘を見守る白、だろう。降るように咲いていく山茶花。母という白い笑みは、その愛は、いつでも降り注いでいる。
金木犀に時と戯れ まつりぺきん
かの香りに立ちどまる。金木犀の香りに包まれたならいっとき、、時空を超えて濃密に流れる時としばし戯れる。
枯葉散る やっと自由を手に入れる 川端日出夫
新芽から新緑。夏に向かって色濃くなった葉にやがて翳りが兆す。秋、ついに散ってしまった枯葉に、いっときすべてから自由になる。冬を越えればまた次の季節が巡りくるとしても。
白驟雨後姿に触れて泣く 高良俊礼
大粒の秋雨。その冷たさにかすむ後ろ姿に触れる。心で触れる。後姿を見せるその面影の負っているものが白驟雨に透ける。あなたへと泣けば、それはわたしへと泣くことでもある。
文芸コーナー『川柳の時間』
毎月第1週は茉莉亜まりさん、
第2週は夕凪子さんをお迎えしてお届けします。
これからも皆さんからのたくさんのご投句、お待ちしています。
メールアドレス:fm@835.jpに
「 水曜日の川柳コーナー」宛でお送りください。
番組当日朝8:30まで募集しています♪
ため池の多い加古川市に住んでいます。秋祭りで神輿の入る天満大池にコウノトリが飛来していました。羽を伸べた舞姿はとても優雅です。
写真:茉莉亜 まり さん