川柳のコーナー

2週目、川柳の時間です!
本日もブログでもご紹介します。
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切り札を駆使し芝桜咲かせる  川端日出夫

芝桜が咲きました。切り札を駆使した結果だと決めつけておもしろい。
リズムが少し乱れているのは苦心惨憺した反動なのでしょうか。

 

すべからく恋は忘れる桜貝  徳道かづみ

忘れることが出来ないものほど忘れた方が生きやすい。
波に洗われた桜貝の澄んだ色に今日は憧れる。

 

信号の黄に飛び出した初燕  林かずき

初燕のフライングか。空飛ぶ車も出てこようという現代。交通規制はたとえ燕といえども守ってください。
燕が飛びかうさわやかな季になりました。

 

地と風の盟約きみは何処で咲く? 猫又夏梅堂

そもそも盟約に組み込まれているかどうか。運良く咲けたらいい。季は無情。待ったなしに巡る。

 

だから精一杯ダメだ泣いちゃうわ  佐藤暁音
頑張って笑おうとすればするほど引き攣る心。泣きそうなここをどう切り抜けるか。
一瞬の逡巡から見える一編のドラマ。

 

夜半に雨いくひらも花、閉じ込める  高良俊礼
夜半に降るのは雨か、さくらか。眠れぬ夜の軌跡として雨が残すさくら色の世界。

 

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吟行に行った川西市の猪名川岸です。 
凪子