2/4川柳の時間
立春を過ぎてからの極寒です。みなさまのお暮らしにご支障なきようにと祈ります。
2/5の「川柳の時間」は茉莉亜まりがパーソナリティの山崎彫科さんとFM宝塚YouTubeチャンネル同時生配信にてお送りしました。
YouTubeにはアーカイブが1週間程度残ります。チャンネル登録をしてお楽しみください。
番組内でご紹介できなかったお作品の抜粋と講評は以下です。
詰め込んで怒りのライン消してゆく 一橋悠実
なにを詰め込めば怒りのラインを消すことができるのか。詰めるものを知り、怒りのラインの消し方がわかってくれば自身を自身の主人とできる。
侘助がぽとり ため息つぶやいて 川端日出夫
ぽとり。ため息。ぽとり。つぶやく。椿はぽとりののちにものがたりがある。
蟻の群れにただできること 祈ること 和音
気づかれることなく踏まれるか。気付かれず放っておかれるか。蟻が蟻の群れのあり様を保つに人はなすすべなく、ただただ祈るのみ。さて、蟻とは?
オーロラは見たか今でも太宰派か 徳道かづみ
今は会えぬ人への問いかけ。オーロラを見ると言っていたあなたはほんとうに見たのだろうか。時を経てもあの頃のようにまだ太宰派なのだろうか。遠い日々。遠くなった人。
琴線は可視光ならぬ不可視光 高良俊礼
なにかか触れるとゆれる。みえないけれどたしかにある光がゆれる。たいせつなものことは見えない。ただそのゆれを感じるそのことで琴線というものがたしかにあることがわかる。
高良俊礼さんと茉莉亜まりが年に一度発刊している短歌・川柳・詩・エッセイのzine『pico
luna』のvol.3が発刊となりました。(50ページ・700円)神戸では舫書店さん、本屋ロカンタンさん、自由港書店さんにてお取り扱いいただいております。遠方の方は通販で承ります。各人までお声掛けください。写真右が茉莉亜まりの川柳、左が高良俊礼さんの短歌です。