9月3日 宝塚8丁目35番地 「川柳の時間」

9月3日 宝塚8丁目35番地 「川柳の時間」

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厳しい暑さが続いたままの9月となりましたが、わが家の植木鉢の紫式部はほんのりとうす紫に色づいてきました。きょうの鑑賞担当は茉莉亜まり、パーソナリティーは山崎彫科さんでお届けしました。「川柳の時間」はエフエム宝塚公式youtubeチャンネル同時生配信でお届けしています。チャンネル登録をしてお楽しみください。アーカイブは一週間程度残ります。

番組内でお読みできなかった作品の抜粋と講評です

 

正面で月下美人は手を広げ

川端日出夫

儚げに咲く一夜きりの白い花。その美しい名で、手を広げ、なにを語りかけているのだろう。。

足裏が古い思い出湧いてくる

カッシュママ

地面を踏みしめて歩くその足裏。その足裏が古い思い出の湧くところ。ということでしょうか。

友人を他人にしてしまい無風

一橋悠実

友情も永遠ではなくうつろいゆくもの。友人を他人にせざるを得ない事情があったのだろう。風が止まる。友が遠くなる。

この家に棲みつくための旅だった

徳道かづみ

ついに定めた棲み処。あちちとした自身の来し方ごとこの家に棲むときめれば、それまでの旅の意味がみえてきたのだろうか。

片時雨切なさとして過ぎ行きぬ

高良俊礼

彼方は晴れている。ここだけの雨。ここだけの切なさを吸い上げて降る片時雨が過ぎ行く。

 

写真キャプション

9月17日から10月5日まで神戸塩屋の舫書店さんで開催させていただく

~海ある街の月のおと~茉莉亜まり展のDMを、エフエム宝塚、芦屋川の風文庫さん、神戸元町の1003さん、神戸須磨の自由港書店さん等に置かせていただいています。期間中9月20日に開催の書肆ミモザによる「十七音の夜会」は川柳を味わう会です。詳細は舫書店さんのインスタグラム等でご確認ください。