たからづか8丁目35番地 水曜日 川柳の時間
たからづか8丁目35番地 水曜日 川柳の時間
カーテンの隙間別れを繰り返す カッシュママ
カーテンは閉めたり開けたりするので、別れを繰り返すことにも通じますが、問題は隙間です。ぴったり閉められたなら別れなくてもよかったかと。ほんの少しの隙間に人心をみる繊細な心にあるのは何か。
水振れてみるみる暗くなるほとり 高良俊礼
微風に揺れる水面は前触れか。たちまち湧き上がる黒雲。一瞬の変化にどこまで順応できるのか。試され続けているようなこの頃の自然現象。負けませんように。
戦争を知らないことも知らぬ子ら 徳道かづみ
戦争を知らないことがどれだけ幸せなのかをも知ってはいない。今この瞬間にも逃げ惑う子たちがいるこの世。何故、戦争がなくならないか。改めて考えて欲しい。
容赦せぬハイビスカスに憧れる 川端日出夫
ハイビスカスの咲っぷりはなるほど容赦しないようにも見える。些細なことをおくびにも出さない潔さは花の形や色に出ている。憧れていいのです。
デンタルフロス小さな陰謀に挑む 一橋悠実
ほんのちょっとした違和感をほじくり出す。暴き出した時の快感は歯磨き後の爽やかさ。デンタルフロスで陰謀を暴くとはおもしろい。
ふるさとの風の匂いよ草いきれ 文子
むっとした青くさい匂いの懐かしさはふるさとのノスタルジー。永遠に続く生と、なんでも出来ると信じていた頃の青空そのままの匂い。みんな遠くなってしまった。
渋滞の故郷に引かれゆくお盆 彫科
運命の最先端を鬼ヤンマ 凪子
文楽「まちの灯」を観た。川柳につながる笑いとペーソス。








