たからづか8丁目35番地 水曜日 川柳の時間

たからづか8丁目35番地 水曜日 川柳の時間

現実と夢とがやっと向き合った   一橋悠実
 おーおめでとう。凄いことです。夢が夢で終わらないことをずっと信じてきたからですね。こんなふうに言い切れる人は少ないのではないでしょうか。これからが楽しみです。

「幸せに」その一言が言えなくて  伊藤正美
 最後に、微笑んで言うはずだった。向き合った瞬間、ポロポロとこぼれる涙が口を閉ざしてしまった。そんな場面が見えてきます。五七五はそのままドラマです。

抜けた歯をマスクで隠し懐メロを    たみお
 歯の一本がなんだ。マスクしてカラオケ行って歌いまくります。マスクは救世主。心まで隠してくれる便利なアイテムです。

拍手には縁なき母の名演技   徳道かづみ
 何かがあって、あのおとなしい人が演じている。母の子を思えばこその一世一代の名演技に拍手はない。観客席の子よ、関心してる場合ではないですよ。

ガジュマルの根っこに見えるまか不思議   川端日出夫
 熱帯植物の根は個性的で、強い生命力を感じます。見る日によって印象も変わります。美味しそうだったり、悲しそうだったり。自由にのびのびと生きられるよう、いつか故郷の地へ帰してあげたいですね。

坂道がお歳幾つと聞いてくる   カッシュママ
 体力が落ちると坂道は辛い。スピードを落とす。立ち止まる。座り込む。都度、坂道が頑張れとエールをくれる。

毒盛って盛られて相思相愛で     小林康浩
 愛憎は表裏一体。好きだからこそ毒を盛る。お互いの毒に無反応になるまで盛り合うか。

彫科さんの一句
焼き芋が新色リップ拭い去る

凪子の一句
親に似ぬ子のさりさりと黒い髪

 

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