やなせたかしさんの歌
皆さま、貴志まさみです。2025年12月20日の放送、よろしくお願いします。
すっかり冬の日々、寒さで空気が澄み切って、イルミネーションがキラキラと美しく輝いています。クリスマスまであと少し。私のクリスマス・ディナー・コンサートももうすぐです。コンサートの詳しいことは、あとでお話ししましょうね。さて、そのコンサートでも歌うのですが、今年の前半に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「あんぱん」。やなせたかしさんと妻の、のぶさんの物語でした。先日、この「あんぱん」を制作したNHKのプロデューサー倉崎憲さんと電話でお話しする機会があったんです。そのお話も今日はお届けしたいと思っています。では、最初の歌は、やなせたかしさん「星」貴志まさみです。
♪~星
NHKの朝ドラ「あんぱん」で、私が一番心を傷めたエピソード、それが、やなせたかしさんの弟さんが戦争に出征して、戦死してしまうというエピソードでした。ドラマでもとても悲しく描かれていましたが、現実においても、やなせたかしさんは大変な心痛と悲しみに打ちひしがれました。弟さんへのひたむきな想いと、失った大きな悲しみを歌にしたのがこの「星」でした。この話を、「あんぱん」を制作した倉崎プロデューサーと話して、彼も、かけがえのない人を失う悲しみを描くことで、ドラマを見ている人たちが戦争という大変な事態を理解し、正義というものは時として逆転してしまうものということを、ドラマで訴えることができたとおっしゃっていました。そうなんですね。正義というものは「人を助けること」であって、誰かを攻撃することではないんですね。倉崎プロデューサーと話していて私はそんなことを感じました。では、次の歌に参りましょう。次の歌も、やなせたかしさんの詩です。悲しみも歓びもいつかは過ぎていくものだから、明るい春を待って、とにかく生きていこうという歌です。作曲は、神戸在住だった小野瀬晃一さん。とても素敵な音楽家の先生でした。
♪~白い街
「白い街」お聴きいただきました。この歌は有線放送でも人気だそうですし、YouTubeでもご覧になれます。ぜひ一度、検索してみてくださいね。さて、次の歌もやなせたかしさん作詞の歌です。みなさんもよくご存知の歌、「手のひらを太陽に」です。明るくて元気、前向きに生きていくことを謳歌しています。この歌をみなさんもご一緒にうたってください。なんだか身体の奥から元気が出てきます。やなせたかしさんのプラスのエネルギーに満ち溢れた歌、「手のひらを太陽に」。お聴きください。
♪~手のひらを太陽に
「手のひらを太陽に」でした。どうですか?元気が出て来たでしょ?そして次の歌も、さらに元気になる歌です。やなせたかしさんが少年の頃の自分に戻って、苦手なことを、えいや!と乗り切ろうとがんばる歌です。
♪~パンツはきかえのうた
やなせたかしさんが作詞した歌をお届けしている今夜の番組、NHKの朝ドラ「あんぱん」の制作者の倉崎憲さんとお話して、もう一度見たいなと思っていたら、12月30日火曜日、朝の7時20分から「あんぱん」の特別編と総集編が放送されるそうです。この日はずっと「あんぱん」が放送されているそうですので、「あんぱんロス」になった方はぜひご覧になってください。もちろん、私も観ようと思っています。さて、やなせたかしさんにまつわる歌として、次にお届けするのが「見上げてごらん夜の星を」です。やなせさんが美術監督としてかかわったミュージカルの歌、永六輔さん作詞、いずみたくさん作曲の名曲です。「見上げてごらん夜の星を」貴志まさみの歌でお聴きください。
♪~見上げてごらん夜の星を
さて、「愛の贈り物」というテーマでお届けする、貴志まさみクリスマス・ディナー・コンサートのお知らせです。12月25日クリスマスの夜に、神戸にあります、ホテル・ラ・スイート神戸ハーバーランドで開催です。オープンは午後6時30分、すてきなディナーを楽しんでいただいて、午後8時半からコンサートがスタートします。私のサイトからご予約できます。クリスマスの夜、私の歌でお過ごしいただくのも、なかなか楽しい体験ではないでしょうか。それでは今夜最後の歌は、貴志まさみで「愛しかない時」お聴きください。
♪~愛しかない時
今夜もお聴きいただき、ありがとうございました。番組へのメッセージは、それぞれの局のホームページからアクセスしてください。番組名「貴志まさみの、バラのくちづけ」と書いて、わたし宛のメッセージ、リクエストをお願いします。では、毎週土曜日の、エフエム世田谷は午後7時から、エフエム宝塚は、午後8時から、「貴志まさみの、バラのくちづけ」を聴いてくださいませ。ありがとうございました。また来週。







