雨だから音楽を聴こう

毎週土曜日、
エフエム世田谷は午後7時から、
エフエム宝塚は午後8時から、
「貴志まさみの、バラのくちづけ」をお届けしています。

雨の季節ですね。
雨が降ると、天気が悪いという言い方をしてしまいますが、
恵みの雨というふうに捉える方もおられます。

雨の中をお出かけするのは確かにちょっと大変ですが、
カフェに座って、雨粒を眺めながら珈琲を飲んだり、
雨音を聴きながら本を読んだりする時間はいいですよね。
そして、雨だから音楽を聴こう、というのも素敵です。
今日は、雨やお天気に関する歌を集めてお届けします。

私が好きな詩人、金子みすゞさんは生涯で500編あまりの詩を書き残しましたが、
自然の世界のことをよく詩にされましたので、
雨について書いた詩もあります。
そのなかで私が好きな詩が「蛙」という詩です。

🐸

憎まれっ子、
憎まれっ子、
いつでも、かつでも、誰からも。

雨が降らなきゃ、草たちが、
「なんだ、蛙め、なまけて。」と、
それをおいらが知る事か。

雨が降り出しゃ子供らが、
「あいつ、鳴くから降るんだ。」と、
みんなで石をぶっつける。

それがかなしさ、口おしさ、
今度は降れ、降れ、降れ、となく。

なけばからりと晴れあがり、
馬鹿にしたよな、虹が出る。

🐸

蛙の気持ちになって書いたこの詩、
金子みすゞさんらしいですね。
ユーモラスでありながら、どこか哀しさ、切なさがあります。

私は、金子みすゞさんの詩に曲を乗せて歌っていますが、
歌うたびに彼女の詩の世界の深さを知ります。
何度歌っても、新しい驚きを発見することがあるんです。

6月13日の番組、ぜひ、お聴きくださいませ。