10月3日は何の記念日かご存知ですか?

「貴志まさみの、バラのくちづけ」
エフエム世田谷は午後7時から、エフエム宝塚は午後8時から。
10月3日の放送は、
過去のこの日のことをお話ししながら進めましょう。

10月3日はいくつもの記念日があるそうですが、
まず、10を「とう」と読んで、3を「ざん」と読む語呂合わせで、
「登山の日」なんだとか。日本山岳会が制定した記念日。

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そして、東西ドイツが統一されたのが10月3日。
1990年のことで、現在もドイツでは国民の祝日だそうです。
ベルリンの壁が崩れたときのことを私は憶えています。
これは、ある一人の男性の勘違いから始まったお話です。

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1989年11月9日、東ドイツの社会主義統一党のスポークスマンだったギュンター・シャボウスキーさん。
彼が記者会見の場で、これまで厳しく制限してきた西ドイツへの出国を大幅に緩和すると発表したのです。
「すべての東ドイツ国民に、東ドイツからの出国を認める」と語ります。

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すぐに記者から「いつから出国が認められるのか?」と問われたシャボウスキーさんは、
「私の理解では、ただちに」と応えます。
この発言は即座に報道され、東ドイツの民衆が検問所に押し寄せます。
検問所の警備兵も、
集まった人たちから「出国してもいいと政府が発表したんだぞ、知らないのか?」という言葉を聞いて、
「本当なのか?」と思いながらも、「わかった、それなら…」と検問所のドアを解放してしまったのです。
実際の話は、東ドイツで問題のある人たちを西ドイツへ追放するために検問所を開けるという話を、
このシャボウスキーさんは、誰でも出国できると勘違いしたのです。

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世紀の、最も美しい誤解、勘違いだと言われています。

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私はこの話が好きで、憎しみあうことより、こんな勘違いでもいいから、
人々が平和で、一滴の血も流さずに自由になることが、素晴らしいことだと思います。

今から36年前の、奇跡のような勘違い事件。
今年の選挙でドイツは極右の政党がたくさんの票を集めましたが、
果たしてこれからどうなっていくのか、
ヨーロッパは変わるのか?ウクライナはどうなるのか?
ロシアの動きは?……いろいろなことを考えてしまいますね。
歌をお届けしましょう。

♪~百万本のバラ  
♪~アヴェ・マリア~生きる  

さて10月3日は、もう一つ、私にとって大切な記念日でもあるんです。
それは、やなせたかしさんに繋がっています。
実は10月3日は、「アンパンマンの日」なんです。

1988年(昭和63年)10月3日に日本テレビ系列で
テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』が放送開始されたことを記念して制定されました。
今から38年前。ベルリンの壁の崩壊より前のことです。
この日は、アニメ・アンパンマンの理念ともいえる、
「本当の優しさや勇気について考える日」だと言われています。
きっと、やなせたかしさんは、
この日にみんなに「本当に大事なものはなに?」
ということを考えてほしいと思っていることでしょうね。

私も「本当の優しさ」「本当の勇気」について考えたいです。

では、やなせたかしさんにちなむ歌をお届けしましょう。
やなせたかしさんが過ごした青春時代、いろいろなことにぶつかりながらも、
懸命に生きることを歌った「白い街」と、
徹夜仕事の合間にふと自分の手を見て生まれた詩「手のひらを太陽に」、
2曲つづけてお聴きください。

♪~白い街 
♪~手のひらを太陽に

今夜は「登山の日」と「ドイツ東西統一」の大きな美しい勘違いの話、
そして「アンパンマンの日」から、やなせたかしさんの歌へという、
なかなか面白い展開でお話をしてきました。いかがでしたでしょうか?

実は私も、10月3日に思い出がある、
この日が私は誕生日!という人もいらっしゃるかもしれません。
一日一日、それぞれなんらかの記念日なんだと思います。
かならずその日が誕生日の人がこの世界にはたくさんいらっしゃるんですからね。

おめでとうございます。

最後の歌に参りましょう。みんなそれぞれの道を歩いている。
前に進んでいくのがつらい道もあれば、心を許した友だちやパートナーと歩む道もある。
わたしにも私の道があって、
この10月から12月の年末にかけて、皆さんの前で歌うこともあります。
そんな道を誰もが歩んで行くんですね。お聴きください。

♪~マイ・ウェイ 

今夜もお聴きいただき、ありがとうございます。