0610放送分 星屑トレジャー
⭐️6月10日(115回)のテーマ⭐️
へびつかい座とへび座について
へびつかい座とへび座は元々一つの星座絵として描かれることが多かったのですが、絵が一つというだけでそれぞれ別の星座だと考えられることの方が多かったです。近代になって星座の領域を決める時に、重なり合っている二つの星座が問題になりました。色々と考えを巡らせた結果、へびの領域を二つに定めて、絵をそのまま保持する方向に決まったのです。(星座が途中で分断されている星座はこのへび座だけ!)
ちなみに、この星座の領域を決めた時に、へびつかい座の足元のところが黄道となり、へびつかい座の領域の中も太陽が通ることになりました。
黄道十二星座ではなく黄道十三星座という名前があるのは、それが理由です。
一番明るい星は2等星で、少し見つける難易度が高い星座です。
でも大丈夫。さそり座のアンタレスとヘルクレス座の頭の間に、将棋の駒のような五角形を見つけるのがコツです。
絵を見てみると、人間の部分が将棋のコマのような形で、ヘビの部分が長く伸びているのがわかると思います。
⭐️へびつかい座とへび座の神話⭐️
ギリシャ神話では、名医のアスクレピオスの話が伝わっています。
アスクレピオスは腕の立つお医者様で、どんな病気でも治すことができました。
ある日、ヘビが薬草を死んだヘビに与えて蘇らせるのを見て、死者を蘇らせる術を知ります。ついに死者まで蘇らせることができるようになったアスクレピオスでしたが、それをよく思わない神様もいました。それが冥界の王であるハーデスです。
ハーデスはこのままどんどん死者を蘇らせられてしまうと、死者の国から誰もいなくなってしまうと恐れ、アスクレピオスを殺してほしいとゼウスに頼みました。
願いを聞き届けたゼウスはアスクレピオスを雷で撃ち殺してしまうのですが、それに怒ったのは父親であるアポロンでした。
ゼウスはアポロンの怒りを鎮めるために、殺してしまったアスクレピオスを星座にしたと言われています。
来週6月17日は、さそり座についてお話しする予定です。
次回もお楽しみに〜💫