10月7日 星屑トレジャー アンドロメダ座
⭐️2022年10月7日のテーマ⭐️
アンドロメダ座
アンドロメダ座を探すには、秋の四辺形を天頂近くで見つけることが先決です。
なぜなら秋の四辺形を担う1つの星は、アンドロメダ座の頭に位置する星だからです。
この星の名前をアルフェラッツといい、2等星ではありますが暗めな星が多い秋の夜空だと、秋の四辺形は探すよりも前に目に飛び込んでくると思います。
とはいえ、どの星を結んでも四角形みたいな形は作れるよ、といいたくなる方もいると思います。
そんなときは、みなみのうお座と、カシオペア座を探しましょう。
その間(少しカシオペア座寄り)の位置で四角形が作れるところが、秋の四辺形です。
近くには肉眼でもわかるアンドロメダ銀河もあります。
双眼鏡で見るとよりはっきり銀河の形を捉えることができると思います。ちなみにアンドロメダ銀河は、撮影に成功したこともあります!望遠鏡を使えば、色は少し違うように見えるのですが、形はそのまま見えますので、秋の間に観測しに行ってみてくださいね!
実は私はアンドロメダ座の神話から、ギリシャ神話に興味を持つようになったので、思い出深い星座でもあります。
アンドロメダ座の神話には、秋の星座がたくさん登場するので、秋の星座を一気に覚えられるのもイチオシポイントです。
⭐️アンドロメダ座の神話⭐️
王ケフェウスと王妃カシオペアの間に生まれたアンドロメダは、とても美人として有名でした。
母であるカシオペアは娘が美人であることがとても誇りで、さまざまな人に自慢していたのですが、ある時「ネレイドよりも私の娘の方が美しい」と言ってしまいます。
ネレイドは海の神ポセイドンの大切な孫娘たちです。大切なネレイドを馬鹿にされたと怒ったポセイドンは、ケフェウスが治める王都に津波を起こすよう化け鯨に命令しました。
何度も何度も津波によって洪水が続くと、人々は生活できなくなってしまいます。ケフェウスとカシオペアはどうか怒りを鎮めてください、そのためになんでもしますとポセイドンに伝えました。
ポセイドンは「自慢の娘であるアンドロメダを化け鯨の生贄に捧げたら、この洪水は収まるだろう」と言いました。二人は最初これを拒否しましたが、他でもないアンドロメダ自身が、自分の犠牲で民が救われるならと自ら生贄になることを選びます。
岩に鎖で括り付けられたアンドロメダは、化け鯨が自分を襲ってくる瞬間を待つだけの命となりました。
アンドロメダに食らいつこうとする化け鯨を見て全てを諦めきったその瞬間、ペルセウスという青年がアンドロメダと化け鯨の前に現れます。ペルセウスはメデューサの退治を終えて自分の国に帰る途中だったのです。メデューサの目には目があったもの全てがみるみるうちに石になってしまうという力があります。その力を利用して、ペルセウスは化け鯨を石にしてしまいました。
石になった化け鯨はそのまま海に沈んでいき、津波もおさまり、洪水も起きなくなりました。
アンドロメダが生贄にならずに済んだのをケフェウスとカシオペアは大変喜び、褒美は何がいいかと助けてくれたペルセウスに問いました。それに対して、ペルセウスはアンドロメダと結婚したいと伝えます。アンドロメダも彼の気持ちに応え、二人は無事夫婦となり、いつまでも幸せに暮らしました。
来週10月14日は、ペルセウス座を紹介する予定です。次回もお楽しみに〜💫