1月13日 星屑トレジャー@おうし座について
黄道十二星座のうちのひとつで、学名はTaurus(タウラス)です。ラテン語そのまま牛という意味です。
古くから人間の家畜として大切にされてきた牛は、もちろん私たちの生活にも欠かせない存在です。そんな存在に敬意を表すために、昔の人々は星座に見立てたのかもしれませんね。
一等星はアルデバランという赤い星です。これは冬のダイヤモンドの一部でもあります。
アルデバランはアラビア語で後に続くものという意味の単語です。プレアデス星団を追いかけるように夜空に登ってくる様子をみて、そう名付けられたみたいです。
それ以外の星は暗くて分かりにくいのですが、ヒアデス星団とプレアデス星団という2つの明るい星団があるのもおうし座になりますので、その辺りを視界に入れていただければ概ねおうし座を見ることができているということになります。
少なくとも紀元前500年ごろのメソポタミアの記録では天の牡牛が登場するのでとても古い星座のうちのひとつです。今も昔もほとんど夜空は変わっていないというのも、ロマンを感じて嬉しくなってしまいますね。
⭐️おうし座の神話⭐️
ティロスという都に、エウロペという美しい王女様がいました。このエウロペに恋をしたのが恋多き全知全能の神ゼウスです。ゼウスの姿のままでは驚かせてしまうということで牛に変身したゼウスは、牛の姿のままエウロペに近づきます。最初は恐る恐るという様子だったエウロペも次第に優しい牛に慣れていき、摘んだ花の匂いを嗅がせたり花輪を作ってツノにかけたりして遊ぶようになりました。
そして牛の背中に乗るほど心を許したエウロペは、牛の背中に乗ったままクレタ島へと連れていかれることになります。そこでゼウスとエウロペの間には子どもが生まれました。この時のゼウスの牛になった姿が星座になったと言われています。
来週1月20日はうさぎ座とはと座についてお話しする予定です。
次回もお楽しみに〜💫