「信義誠実」の名のもとに。9/30上木先生
宝塚くらしの法律相談所
今日は上木法律事務所から上木繁幸(じょうき しげゆき)先生でした。
８０歳を超えているとは思えない明るい笑顔と
優しい語り口調は私まで元気になっちゃいます。
上に木と書いて“じょうき”先生。
なかなか珍しい読み方です。
昔は病院などでもよく ウエキとかカミキさんと間違われ
そのたびに、その名前でお返事していた…と優しいエピソードを聞かせていただきました。
今はそういったことも少なくなってきたのが逆に不思議で
コンピューターで読み方も出てきてるのかな？とのこと。
マイナンバーカードはまだ先生にとってハイテクで、手を出せていないそう。
そのうち…とトライするお気持ちでした。
入院直前にガラケーからスマホに代えて、入院中家族とのやり取りが大変だったことや
弁護士さんとしてのお姿からは想像できないちょっとおちゃめな先生の
様子が楽しくもありました。
さて、法律に関するテーマは
「信義則(信義誠実の原則)」でした。
AさんがBさんの代理だとウソをついて、Cさんから借金したうえに
連帯保証人もAさんだったという場合の事案をお話いただきました。
さらに、Aは「もともと嘘やってんから、負債自体も存在しないようなもんやろ」と
いうようなことを裁判で言ったそうです。※所説あり
これを 民事裁判では“信義則に反し、許されない”と判断され
Aの主張は認められず。借金をしたのはAであり、
Bさんは関係すらないという判断になりました。
私人関係を規律する基本法が民法であり
権利の行使および義務の履行は信義に従い誠実に行わなければいけないと規定されています。
つまり、何事も嘘偽りなく行いすすめていかなければならないということです。
当たり前のようですが、これがなければ、詐欺だって理由があればOKってことに
なってしまいますよね。
裁判官や弁護士との信頼関係も大事です。
虚偽や適当なことでまるく収まることなんて法律のもとにはないのですから。
この放送を聴いて
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この放送の再放送は１０月２日 夕方４：４０～
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