誓いの言葉を覚えていますか?揺らぐ時はこの調停。7/12山本先生
宝塚くらしの法律相談所
パーソナリティの坂本ゆうこです。
7月12日
今日はひといき法律事務所から山本浩貴(ひろき)先生でした。
神戸の弁護士会館で、偶然にこの番組のメンバーである松尾弁護士にお会いした山本先生。
弁護士会館の図書館は空調が聞いていて、いろんな本があり
ひと時、時間をつぶすのにもってこいなのだそう。
一般人はなかなか入れませんが、機会があれば、覗いてみたいものです。
さて今日のテーマ「円満調停」
円満調停って?!
調停する時点で、円満ちゃうやーーーんと思ったそこのあなた!!
円満調停とは
・離婚調停とは逆方向の話合いをするための調停 = 円満調停
・円満な夫婦関係を回復するための話合いをするための家庭裁判所の調停手続
・夫婦関係が円満でなくなった原因はどこにあるのか、その原因を各当事者がどのように努力して正すようにすれば
夫婦関係が改善していくか等、調停委員が話を聞いて解決案を提示したり解決のために必要な助言をする
・離婚した方がよいかどうか迷っている場合にも利用することができる
法律上
「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。」というものがあり
離婚がすべてではない。
申立先は
相手方の住所地の家庭裁判所か、夫婦双方が合意した家庭裁判所
費用が安い!!
・収入印紙1200円
・予納郵便切手(どこの裁判所かによる)
宝塚市内の管轄は、神戸家庭裁判所伊丹支部
:84円×10枚、50円×2枚、10円×10枚、140円×2枚の計1,320円分ほどで申請できる。
必要な手続きも簡単
裁判所のHPに申立書の雛形があり、電話で裁判所に聞いたら必要書類を教えてもらえる
メリットは上記のとおり
・上記のとおり、費用は安め
・弁護士を付けなくても比較的使いやすい制度
・調停委員は男性と女性が1名ずつなので公平っぽい
・冷静な状態で話し合える機会が生まれる
当事者が別室に待機した状態で、交代交代で調停委員が意見を聞く
・親族や友人を交えた話合いよりも中立の第三者が間に入るので公平っぽい
・中立の第三者(有識者的な人)からの視点から助言がもらえる
・解決策が提示される
デメリット
・知らない人が多い手続きなので、手続きが大袈裟と思われて嫌がられることがある
・裁判所からの呼出しを無視されたら話合いにならない
・手続きが少し面倒
・時間がかかることがある
・調停成立したとしても、合意に強制力がない
信頼関係が揺らいている状態で当人同士で話し合っても、むしろ仲が悪くなっていくことの方が多い
わざわざ円満調停なんていう制度を国が(法律上)作ったということは、国としても夫婦仲良くやってほしくて、
利用することを国が勧めているということ
夫婦間で「どちらが悪いか」を決めようとすると大体揉めて仲が悪くなる、
夫婦や親族で話し合おうとせずに中立の第三者が入って話合いをした方が関係修復できる場合もある。
円満調停とは・まとめ。
結婚式のときによく使われる誓いの言葉
「彼女が病めるときも愛します。支えます」そう誓ったのは何だったのか??今こそ考える時
なのかもしれません。
山本先生に相談したい方はこちら
阪急売布神社影木西側改札からすぐ
ピピア売布1のほぼ向かい、谷内ビルの3階です。
電話番号 0797-76-5565
平日 午前10::00~ 午後6:00
この番組の再放送は7月14日 午後4:45~ です。
ぜひ聞いてくださいね。
おまけの写真。
坂本ゆうこでした。