抗議電話も犯罪になる?業務妨害の線引き 8/8柴崎先生

宝塚くらしの法律相談所

2025年8月8日(金)

こんにちは、パーソナリティの坂本ゆうこです♪
今回のゲストは 宝塚法律事務所柴崎崇先生 です。

20250808法律柴崎先生

柴崎先生はアウトドア上手!!ということで、教えてもらいました。
夏の遊びと言えば滝行……

20250808法律柴崎先生

ではなく、川登り・沢登りだそうです。
宝塚周辺だと、足洗川のあたりや「ホウザンキョウ」などが人気とのこと。
暑い夏は、自然と遊びながらリフレッシュも良さそうですね♪

 

今回のテーマ:「抗議電話は違法行為かも?!」

北海道でヒグマが駆除された件で、町役場に抗議の電話がかかっているという報道がありました。
「個人的には意見を伝えたいだけ」と思う方も多いかもしれませんが、実は電話の仕方や回数によっては、

法律的に問題になることもあるのです。

電話で業務を妨害?

柴崎先生によると、業務妨害には大きく分けて2種類あります。

  • 威力業務妨害:相手が認識できる方法で業務を妨害

  • 偽計業務妨害:虚偽の情報で業務を妨害

例えば、電話対応を長時間強いられると業務妨害になり得ます。

1回だけでも大丈夫?

冷静な1回の電話であれば、刑事事件になる可能性は低いそうです。
しかし、

  • 何度も電話をかける

  • 電話を切らない

  • 長時間対応させる

など執拗な行為は 業務妨害 になります。

さらに、脅迫的・威圧的な言葉を使うと 強要罪など他の犯罪 にもなる可能性があります。

民事上の責任も

刑事事件になる場合、民事でも 不法行為責任 が問われることがあります。

  • 職員が対応した時間

  • 精神的苦痛

などを請求されることもあり、回数が増えるほど請求額も膨れ上がる可能性があります。

役場側の対応

自治体としては、電話での意見を受ける義務はありません。
柴崎先生のおすすめは、明確な方針を示すことです。
例:

「電話でのご意見は承りません。メール・文書・請願など法律に基づいた方法でお願いします。」

  • 公表して周知

  • 電話がかかってきた場合は同じ説明で終了

  • 通話記録や録音を保存

これにより、無理な電話の繰り返しや長時間対応を防ぐことができます。

20250808法律柴崎先生

私達も意見を言うときには、相手の業務や迷惑にならない方法を考えるようにしまーーーす ”`ィ (゚д゚)/


📞 柴崎先生に相談したい方は
宝塚法律事務所

24-02-02法律柴崎先生

電話番号:0797-86-0797
受付時間:平日 午前9時~午後5時

📻 再放送は
8月10日(日)午後3時30分〜
FM宝塚「宝塚くらしの法律相談所」で再放送をお聴きいただけます。

ご意見・ご相談は ✉️fm@835.jp または 📠0797-76-5565 まで。

パーソナリティは坂本ゆうこでした♪