AIも記事泥棒?新聞社が生成AIを訴えた!8/22木野先生

宝塚くらしの法律相談所
2025年8月22日(金)

こんにちは、パーソナリティの坂本ゆうこです♪
今回のゲストは 宝塚花のみち法律事務所の木野達夫先生 です。

20250822法律木野先生

今回のテーマはこちら20250824法律木野先生(笑)

「新聞社が生成AI事業者を提訴」

お盆休み前(8/7)、読売新聞社がアメリカの生成AI事業者を提訴したというニュースがありました。
今日はこのニュースについて。

📝 ニュースの内容

読売新聞東京本社などが、アメリカの「パープレキシティ」という生成AI事業者に対して、

  • 記事の無断使用の差し止めや削除

  • 約21億6千万円の損害賠償

を求めて東京地裁に提訴しました。

 

生成AIは、質問をするとインターネット上の情報から回答を作る仕組みです。
今回の問題は、AIが読売新聞の記事を無断で取得・利用しているかどうか、という点にあります。

 

💡 どんな法律にひっかかる?

著作権法です。

著作権法では、原則として著作者が独占的に著作物を利用できます。
例えば、小説、音楽、映画…勝手にコピーして売ると犯罪ですよね。

「映画泥棒は犯罪です!」という映像もよく見ます。

新聞記事も、単なる事実(天気予報や株価など)は著作物ではありませんが、記者の見解が含まれる記事は著作物にあたります。

 

💡 例外もある?

著作権法には例外があります。それが「引用」です。
引用をするには、

  1. 引用部分と自分の主張部分を明確に区別する

  2. 出典を明示する

私もFM宝塚や他の放送局で何かを参考にしたり、引用している時は必ず、それを伝えるようにしています。
AIは通常、出典を示さずに回答するので、この点が問題になりやすいのです。

 

⚖️ 著作権に違反していると判断されると?

違法だと判断された場合、損害額が争点となります。
ただし判断は難しく、今回の提訴でも今後の動きに注目が集まっています。

私自身、AIも著作権も専門家ではありませんが、今回の訴訟のポイントをざっくり解説しました。
今後も注目していきたいニュースです。

 

📞 木野先生に相談したい方は
宝塚花のみち法律事務所

阪急宝塚駅から徒歩5分、ソリオ1を出て花のみちに入る交差点すぐ近く。
タカラコスモス六番館の3階です。

電話番号:0797-85-3770
受付時間:平日 午前9時~午後5時

📻 再放送
8月24日(日)午後3時30分〜
FM宝塚「宝塚くらしの法律相談所」でお聴きいただけます。

ご意見・ご相談は ✉️fm@835.jp または 📠0797-76-5565 まで。

パーソナリティは坂本ゆうこでした♪