綺麗な■に死角無し

Bojour! どうも皆さんこんにちは。

大学時代フランス語の初級を学んでいないにも関わらず会話の授業を履修してしまったため、全く授業についていけず、フランス人の先生に媚びへつらい靴の裏を舐めに舐めまくって何とか単位を奪取したまっつんこと松坂滉です。

今日お邪魔したのは『Gwenn Ha Du』(グウェン・ア・ドゥ)さん。小林駅西口改札を出てすぐの右の小道を北側に向かって線路沿いに歩いていくとすぐに見えてくるお店です。

 

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青い空と白い雲、青い1Fとクリーム色の2F。

住宅街の中一際鮮やかで分かりやすいですね。

 

いざ中に入りますと

 

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フランスのブルターニュ地方をイメージした店内が広がっています。

お話を伺ったのは代表のオリビエ 眞理さんと、クレーピエールのオリビエ エリックさん夫妻にお話を伺いました。

へいそこの坊や、「クレーピエールってなんぞや!?教えてくんろー」とお思いのことでしょう。

ズバリ「クレーピエール」とはガレットとクレープを焼く者を指します。

さて聞き慣れないカタカナが並びましたが一つずつ紐解いていきましょう。

 

題して【ムッシュ松坂のブルターニュ知恵袋】のコーナー。

エリックさんの生まれ育った街はフランス北西部のブルターニュ地方。

フランス最大の半島であるブルターニュは海に囲まれた美しい景観が特徴です。

荒々しい断崖や岩肌の居城、ダイナミックな光景が広がりながらも、プランクトンが豊富な海域でありそのプランクトン目当ての魚が集まる漁場としても有名です。

ブルターニュは500年に渡り公国であったことから独自の文化が育まれた地であり、ブルターニュ語というのも存在するのです。

よって冒頭の「Bojour!」というフランス語の挨拶は、「Demat!」と言い換える方が適切かもしれません。

何を隠そう店名の『Gwenn Ha Du』というのもブルターニュ語。『白と黒』という意味でブルターニュの地方旗を表しています。

日本でいう日の丸といったようなイメージと考えるとわかりやすいですね。

 

 

そんなブルターニュ地方で生まれた郷土料理こそがガレット&クレープなのです。

かつてソバ生地を布でくるんで野菜や肉と煮込む料理が食べられていましたが、それが転じそば粉のクレープである「ガレット」が生まれました。

分かりやすくそば粉のクレープと表現しましたが、クレープが生まれたのはガレットからずいぶん後のこと。

痩せた土壌でも育つそば粉が一般的に広まり、庶民でも小麦粉が食べられるようになってからクレープが出来たのです。

そば粉で出来た食事用のもの=ガレット

小麦粉で出来た甘いもの=クレープ

と覚えてください。

 

 

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何とも綺麗な四角形。新型のiPadかと錯覚しましたが、いいえこちらは

ガレットの中でも鉄板の逸品『コンプレットガレット』。

コンプレットとは「complete」、英語の「complete」と同じで「完璧」を意味します。

単体で卵のガレット・ハムのガレット・チーズのガレットと別れていたものがとある日に融合。

贅沢にそれら全てを入れたものを完璧と言わず何と言いましょうか。

つまり青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)3体を融合させ、青眼の究極龍(ブルーアイズアルティメットドラゴン)を召喚するようなもの。

 

これには初ガレットということで構えていた私のリバースカードも発動が間に合わず、聖なるバリアすら貫通する美味さ。

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とろとろ卵の決壊。

それは私の食欲の爆発を意味します。

とろけるチーズに卵が絡み、ハムの上で踊り合う。

そこにそば粉の香ばしさともちもちっとした食感が指揮をとります。

さあ飲みこんでから言いましょうか。ずっと言いたかったあの言葉を。

「C’est bon.」(セボン)とね。

 

 

 

さて皆さんはクレープと聞いた時どんなモノを思い浮かべるでしょうか。

そう、皆さん竹下通りで学校終わりミニスカートの女子高生がイケメンの話をしながら、クリームとフルーツたっぷりと包まれたクレープをインスタに挙げる光景でしょう。

私ムッシュ松坂もとい、本場のブルターニュ人目線から申しますと、ああいった具材を巻いて持ち運べるスタイルのクレープはジャパニーズクレープと呼んで良いでしょう。

日本に伝来されたことによって独自の進化を遂げたのが現在我々の知るクレープというわけです。

本場ブルターニュのクレープは持ち歩くのではなく、お皿の上で頂くものです。

プレーン(素焼き)のクレープがこちらです。

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月を4分の1に切り分けてみたような美しさ。

これだけ美しければウサギたちも進んで移住を決意するでしょう。

ナイフで切って口に運べばもちもちの食感と優しい甘さ。

これ単体でも何枚も食べたくなる美味しさ。

播州皿屋敷のお菊も皿よりクレープの数を「1枚、2枚」とカウントアップしてしまうこと間違いなしです。

 

 

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ブルターニュはミネラル豊富な海水を取り組んだ昔ながらの塩田・製法で知られる天然塩である「ゲランドの塩」でも有名。

そんな有塩バターを使った焼き菓子も販売中で独特のあまじょっぱさを楽しむことができます。

なんか私「あまじょっぱい」って言葉好きなんですよね。

甘いにしょっぱいがくっついて濁音になるのがなんかオシャレじゃないですか?

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ガトーブルテンをお持ち帰りさせていただきました。

珈琲と一緒にムシュりましょうかね(この時のムシュはムッシュをもじったもので、特に言葉としての意味は無いわ!気を付けて城之内君!)

 

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クレーピエールのオリビエ エリックさん。

ザ・余談。

オンエア中最後にエリックさんから一言いただいた時、「焼き菓子だけでもどうぞお願いしますと言いたかったところ「焼き菓子だけどうぞお願いします」と言い間違えてしまい、自慢のガレットやクレープを全く勧めないというチャーミングミスが笑。

 

あなたも『Gwenn Ha Du』で小林に居ながらブルターニュ気分に。

 

 

『Gwenn Ha Du』(グウェン・ア・ドゥ)

住所:宝塚市千種1-12-11

電話番号:0797-73-5511

営業時間:まん延防止措置期間中 11:00-20:00 

      通常 月~木 11:00-20:00、金土 11:00-21:30

定休:日曜

HP:Gwenn Ha Du|本場フランス、ブルターニュ地方のガレット&クレープ専門店「グウェン・ア・ドゥ」

Instagram:Gwenn Ha Du(@gwennhadu_galette) • Instagram写真と動画