長者がパンの頂上じゃ
「朝はパン♪パンパパン♪」
脳内で松下由樹が熱唱しながら本日私まっつんこと松坂滉が訪れたのは、小林3丁目交差点のすぐそばにあります『パン工房 長者』さん。
古民家風の外観でなんだか味がありますね。
私は今回小林駅から歩いて向かったのですが、スタジオのある逆瀬川駅からもほとんど距離は変わらないそう。
店内にお邪魔すると「パンパパン!!」と更に松下由樹の声量が上がります。
月並みの感想になってしまいますが焼き立てパンの香りは人を落ち着かせる効果があります。
脳内の松下由樹とは対照的に私の心は既に満たされながらも更に歩を進め、工房内にて店主の田口聖司さんにお話を伺いました。
長者さんはメーカーの作った副材料に頼らない、生地そのものが美味しいパンというのもモットーに、こだわりに12年前に開業されました。
「自分の都合でパンは作らない」というこだわり、その真意を伺いました。
パンというものはその日の気候や湿度によって生地の作り方が全く変わってくるんだそうです。
「少し手が空いたから焼く」のではなく、あくまで生地主体。パン本位のパン作りこそが長者さんのこだわりということだったんです。
言うなればその日の馬のコンディションによって乗り方を変えるジョッキーのようなもの。
あ、すいません私全く競馬は詳しくないんでした。
そんな田口さんの熱意の一つの指標が営業時間です。
おいしい焼き立てパンを朝から食べたいお客さんの声に応えて、なんと6:30~18:00までという驚きの早さ。
仕込時間を考えたら何時に起きてるんですか?
と恐る恐る聞いてみたところ「日付けが変わる前」と衝撃の答えが返ってきました。
それはもう完全に夜です。
そして開店したらもうパンを焼かないのかと言われると全くそんなことなく、
オンエアの始まるギリギリまでパンを焼き、中継が終わったらまたパンを焼くという所謂「取材サンドウィッチ状態」で常に田口さんは大忙し。奥さまは接客で大忙し。取材中ほぼずっと新しいお客さんが入って来ていてその人気ぶりが分かります。
もう一人の僕こと脳内の松下由樹もそれを聞き、田口夫妻の体調を心配していました。
オススメメニュー、耳まで美味しいむしろ耳の方が美味しい!?と噂の『長者食パン』
と
絶品の『クリームパン』。
今回はオンエア中クリームパンを頂きました。
濃厚なクリームはパンの中から私の口内にお引っ越し。住み心地が良かったのかすぐに奥の胃袋に移動してしました。
自家製のカスタードは丹波産の卵と生クリームをふんだんに使ったもの。
洋菓子屋さんのカスタードにも劣らない最高のクリームでした。
脳内の松下由樹は頭を振ってステップを刻んでいます。
番組スタッフイチオシの『たまごぱん』をお持ち帰り。
自然な甘さでもちもち食感が幸福感をもたらします。
お話を伺った田口夫妻。
取材中常に大忙しでしたがこっそりと耳寄り情報を教えて下さりました。
長者の菓子パンは冷凍しても美味いとのこと!
クリームパンはプリンのように、あんパンなら小豆バーのように…。
「また違った楽しみ方が出来ると聞いたら一度ではなく二度三度と行くしかねえよなぁ!!パン!パパ――――ン!!!!」と松下由樹がバイクを乗り回しながら叫んでいます。
私の人格が松下由樹に乗っ取られる前にお別れしようと思います。
『パン工房 長者』で最高のパンを。
『パン工房 長者』
住所:宝塚市福井町24-27
営業時間:6:30-18:00
電話番号:0797-72-2818