北風に吹かれて…
今日は生憎の曇天。今にも泣き出しそうな分厚い雲を見上げると少し冷たい風が吹きすさび、私はFM宝塚のアウターに袖を通しました。
方角は北西から。そうか、これが北風か。
風に導かれるがままに歩を進め、辿りついたは住宅地の一角の憩い場。
ということで今回私まっつんこと松坂滉が訪れたのは『北風珈琲』さん。
宝塚駅から徒歩20分程度、宝来橋を渡り月見山を登っていきます。月見山第二公園の近くにあるお店です。
また、宝塚駅から月見山・長寿ガ丘までを循環する『ランランバス』という路線バスで向かう事も出来ます。
最寄りの停車場は月見山2丁目西ですので、歩くのが厳しいという方は是非ご利用ください。
ちなみに冒頭の曇りだったのは事実ですが冷たい風のくだりなんかは完全に嘘ですので悪しからず。
実際は蒸し暑くめちゃくちゃ汗をかきながら登りました。むしろ北風より太陽寄りでした。
お話を伺ったのは店主の北風文象(きたかぜぶんしょう)さん。
店名の北風って苗字だったんだという驚き。そして文象という修行僧のようなお名前。
この世も生を受けたその日から、センスを感じざるを得ません。
店内はレトロで昭和を思い出させるような雰囲気。
お店にあるものはほとんどDIYで北風さんが作ったものとお客さんからの貰い物だそう。
朝の陽射しが差し込み爽やかな写真に仕上がっていますが、照明自体は少し暗めに設定されており夕方になるとまた変わった一面を覗くことが出来ます。
このお店はかつて小林で営業していましたが、6年ほど前に月見山にお引っ越しし自宅と兼用したお店が出来上がったのです。
北風さんが珈琲にのめり込んだきっかけは当時お付き合いしていた女性でした。
彼女が日々浴びるように飲んでいた珈琲、そこから興味を持ち独学で勉強を始めたそう。
そんな珈琲ガールフレンドも今や苗字は北風…、無事ご結婚されてお子さんも3人いらっしゃるんです。
あらなんて素敵なお話!!あたす感動しちゃうわ!!
おっと失敬、私の心に巣食うオネエがひょっこり現れました。
なんと畳のスペースもあってまったりと…。
自宅の一部を改装したからこその空間が広がっています。
奥の障子に穴を空けたのは1歳の三男坊。猫のように障子の隙間を行き来しているとのことで致死量の癒しが私を襲います。
さて北風珈琲さんのこだわりはもちろんその珈琲。
こだわりのダブル焙煎という手法について伺いました。
生豆を水で洗ってから半熱風式の焙煎機で初めの焙煎。
ここで水分の含有量が均一になり、生豆のコンディションを整えます。
一日おいてから二度目の焙煎。
直火式の手廻し焙煎機で少量ずつ深煎りに焼き上げます。
焼き上がったら最後に少量のバターを染み込ませて仕上げ。
最もオーソドックスな「北風ブレンド」。珈琲のみの注文の人に付いてくるプチデザートと共に、いざ実食です。
まずは実はお店のドアを開けた瞬間から歓迎してくれていた香り。
すでにその香りでリラックスしていたのでしょう、私のひざ関節はゆるゆるではぁ~~んもう立ってられへん。
いよいよ珈琲を一口。
美味い。
なんともまろやかで深いコク。しかしながら決してえぐみは無い、心地の良い苦み。
少量のバターの影響でしょうか、バターの味はしませんが所謂角の無い丸みのある仕上がりです。はぁ~~んもう立ってられへん。
美味い、そして優しい。
表面がキャラメリゼされたチーズケーキも一緒にいただけば、お口の中が夢の国。
喋るネズミがリボンを付けた喋るネズミとチークを踊っています。
はぁ~~んもう立ってられへん。
ここで毎度おなじみ松坂の「ちなみにミニー」のコーナー。
今回はいただきませんでしたが、大人気の「モーニング」もオススメ。(写真提供じゅんじゅんさん)
じゅんじゅんさんも太鼓判を押したこちら、パンが3つと副菜もたくさん。食後にはもちろん珈琲も。
これだけ量があってお値段なんと500円、とんでもないコスパです。
そしてここで残念なお知らせ。「ちなみにミニー」のコーナーは今回が初回で最終回です。
お話を伺った店主の北風さん。
ゆるーく話して頂いた感じでしたが、オンエア中はめちゃくちゃ緊張していたとのこと。
ぜひお店のインスタも覗いて見てください。ほぼほぼ北風家の家族日記です。
これもまた最上級の癒しコンテンツ。
『北風珈琲』
住所:宝塚市月見山2-13-9
営業時間:9:00-17:00(日曜定休。閉店時間は日によって変わる可能性ありなのでHP要チェック)
電話番号:0797-20-4428
HP:home – kitakaze-coffee ページ! (jimdofree.com)
Instagram:自家焙煎 北風珈琲(@kitakaze_coffee) • Instagram写真と動画