元宝塚歌劇団 花組 トップ娘役 美雪花代さん
宮村裕美です
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする
『レビュー・ステイション』
4月16日(土)は、
スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団
花組 トップ娘役 美雪 花代さん
美雪さんは、1977年 63期生として
『風と共に去りぬ』で初舞台。
1979年 『舞え舞え蝸牛』
『ビューティフル・シティ』で
花組トップ娘役に就任され、
松あきらさん・順みつきさんの相手役をつとめられました。
1981年 『宝塚春の踊り』
『ファースト・ラブ』で退団されました。
美雪さんと宝塚の出会いは、
神戸の学校に通っているのもあり
学生時代宝塚を観ていらっしゃり、
その時は「素敵だな~」と思っていたそうです。
また、習い事を幼いころから
ピアノとお琴とバレエを
されていたそうなのですが、
バレエの先生に、音楽学校を受験する半年前に
「あなたは宝塚向きだと思うから
受けてみたら?」と言われ
なんと半年で受験対策をして、試験に挑まれました。
美雪さんにとって、
宝塚は見るものと思っていたのもあり、
音楽学校の情報も何も知らずに合格された為
音楽学校での生活が始まり、
驚くことがとても多かったそうです。
入学式が終わるまでは、
上級生と笑顔で話をしていましたが
入学式が終わってからは、
目を見たらダメで、視線は胸元
挨拶も笑顔はダメで、笑わない
髪も乱れてはダメ、
歩くときは一列などと言われ、
様々なことに衝撃を受けたそうです
しかし、音楽学校での学びがあったからこそ
今の自分がいると美雪さんは仰っていました。
初舞台の思い出として、
お稽古のお話を聞かせていただきました。
担当が喜多弘先生だったそうなのですが、
振り付けを一つ間違えようものなら
色んなものが飛んできて、
ずっと踊り続けなければならず
とにかく厳しいお稽古だったそうです
また、初舞台公演中に
片足を捻挫してしまったと思ったら、
その足をかばっているのもあり
もう片方も捻挫をしてしまい、
両足を捻挫された美雪さん。
普通であれば、その場で
立てなくなると思うのですが、
なんとラインダンスを踊りきり
舞台からはけた瞬間に立てなくなり、
同期の肩を借りて舞台袖から降り病院に行かれました。
このままお休みをされたのかと思いきや、
なんと針など病院で治療をしてもらいながら
その後の初舞台公演を乗り切ったそうです。
そして、入団3年目にして
トップ娘役に就任された美雪さん。
まさかの、香盤表を見るまで
ヒロイン役(=トップ娘役になる)
ということを知らず、配役を見たことで
トップ娘役の立場になることを知ったそうです。
事前に知らされずに
トップ娘役になるだなんて、本当に驚きですよね。
トップ娘役としてのお披露目公演は、
『舞え舞え蝸牛』
東京公演でハプニングがあったそうです!
美雪さんがお琴を弾いての
幕開きだったのですが、
昨日まであった琴の爪が、あるはずの場所になく
これでは琴が弾けない!
なんとかしなくては!と、思われました。
当時は、携帯電話もなく
どうしようと思ったそうなのですが、
なんとかファンの方と連絡を取り
爪をどうにか買ってきてもらい
開演の数十分前までに、間に合ったそうです
しかし、この大事件を美雪さんは
覚えていらっしゃなかったようで、
ファンの方に教えてもらい、
そんなことあったっけ?
と、思い出されたそうです(笑)
また、この公演のお稽古中でのできごとも
教えていただきました。
トップ娘役に大抜擢された美雪さん。
上級生に注意をされた際、
ここで泣いてはいけない。
申し訳ないという気持ちがあり、
怒られたり何か言われても
それを受け止め、すみませんと謝っていました。
ある時の通し舞台稽古の際、
脚本・演出を務める
阿古健先生に美雪さんはとても怒られました。
それはそれはひどく怒られ、
このままでは降ろすとも言われたそうです。
ただ、なぜそれほど怒られているのか
あまり理由が分かりませんでした。
この時に、これまで努力を続けてきた
美雪さんは初めて稽古場で泣きました。
そしてそのあと、阿古先生から呼ばれて
「なぜ君を泣かせたかと言うとね、上級生が…」
と、お稽古場での美雪さんの立場を見ていて、
何を言われても一生懸命頑張り
泣かない姿にかわいくないと、
風当たりが強い状況を把握し
このままではよくないというのを感じて
「あえて泣かせたんだよ」と言われたそうです。
怒られた当時は、ひどく落ち込んだそうですが
そのあと、先生の愛情を知り、本当に有難く
お披露目公演が阿古先生で良かったなと思われました。
稽古場での美雪さんの立場を考え、
厳しくすることで
あえて守ってくださるなんて
本当に一人の生徒を想う先生の愛ですよね。
そして、美雪さん自身もこうしなくてはと
自身を厳しくしていたそうですが、
そのことがあったからこそ
ただそれだけはなくて、
舞台に立つにあたって、我慢だけではなく
時には素直になり、自分らしさも出しながら
舞台を作らないといけないなと
思いなおされたそうです。
そんな美雪さんですが、
松あきらさんと順みつきさん
お二人のトップスターの相手役を務められました。
順みつきさんとのエピソードでは、
美雪さんも順さんも
ゲームがお好きだったということで
当時流行っていたインベーダーゲームなど、
流行りのゲームを一緒に競い合い、
楽しんでいたという
とっても可愛いお話も教えていただきました
現在は、北海道にあります
ヴェルサイユファーム株式会社の
代表取締役会長として
サラブレットの生産や育成などに携わっていらっしゃいます。
昔から馬が大好きだった美雪さん。
乗馬をやりたい!と思っていたため、
宝塚歌劇団を退団され
「これで乗馬ができる!」と、思ったものの、
事務所に入っていたため、
準備もしていたにもかかわらず
危ないからダメだと事務所の方に言われてしまいます。
結婚されたタイミングで、「今度こそ!」と
思っていたところ、なんと妊娠のため
またまたお馬さんから遠のいてしまいました。
出産された後に、2年間ほど
ロサンゼルスに行かれていた美雪さん。
その時に過ごされた場所は、なんと
馬と共に生活をされている町だったそうです
家と家の間にある、お庭の前の部分が
馬が通る‟馬道”となっていて、
そこで馬が散歩をするそうです
ようやく馬との距離もグッと近くなり、
「よーし!今度こそ乗馬を!」と
思っていたタイミングで、なんと帰国…。
ここまでずっと乗馬ができなかったため、
その夢を息子さんに託そうと、
息子さんは小学校の高学年から乗馬を始められました。
そこからずっと乗馬を続けられた息子さん。
なんと高校生のときには、東京代表として国体に出場
息子さんを通して、ずっと馬との
かかわりを続けてこられた美雪さん。
馬が好きだというのをきっかけに、
現在の牧場を元々経営されていた
ご主人と出会われ、
そしてご主人が亡くなられる際に
「できればこの牧場を継いでいってもらえたら」
という言葉を掛けてもらいました。
しかし、実際に牧場の経営を継いでみると、
厳しい状況であったり大変なことも
たくさんあったそうですが、
絶対にこの牧場を守っていかなくてはと
ここまで頑張ってこられました。
ご主人から託された、
現在のベルサイユファームがあるのも、
美雪さんの「馬が好き」というまっすぐな
気持ちがとっても大きいのだろうなと、
お話を聞いていて感じました。
現在は、なんと50頭以上も馬がいるそうで、
出産のときには、美雪さんが
毎回立ち会われるそうです
日中お仕事をされている職員の方に代わり、
夜の見守りは美雪さんが務めています。
夜に生まれることも多いそうで、
生まれそうとなった時には
職員の方にも連絡をして、皆さんで出産に立ち会われます。
頭数が多い年は、何頭もの馬の出産を
朝方まで見守らなくてはならないため、
体力的にとても大変だそうです
ベルサイユファームで育てられている馬は、
競馬で走るサラブレッドのため、
やはり乗馬の馬とは違い、野性的なところがあり
気が強いそうです!
また、馬にも性格があるそうで、
厩舎に入る順番が
馬たちの中では決まっているという、
まるで人間のカーストのような
馬たちの世界があるという
お話も聞かせていただきました
そして、ベルサイユファームでは、
馬の生産だけではなく、化粧品の販売もされています。
この販売を始められたのも、
これまた馬を愛する
美雪さんの愛情がとてもつまっており、
競走馬として活躍し、引退をした馬の余生を
過ごせる場所を作ってあげたいと思った時に、
馬の生産だけでは難しいので
化粧品の収益をそちらに回そうと思われました。
この日、スタジオに来てくださった
美雪さんのお肌がツヤツヤ・ピッカピカで、
見惚れていた私なのですが
その理由がお話を伺い、納得しました
実は自分が使いたいという理由もあって
作ったのだとお話してくださった化粧品は、
なんと馬の胎盤を利用して作られているそうです!!
1年に1度しか取れないという
とても貴重な馬の胎盤(プラセンタ)が
たっぷり使われた化粧品は2つあり、美容液とクリームです。
美容液は
貴重なプラセンタが20%も使用されており、
洗顔後すぐに使っていただくと内側までしっとりとします。
そして、寝る前にはその美容液を
閉じ込めるようにクリームを付けるのがいいそうです。
光が当たり、艶やかに発光している
美雪さんのお肌を見ていると
使い続けることで、
この肌になれるなんて…と
説得力抜群のお肌に感動しました
気になるという方は
こちらが商品ページとなりますので、
是非とも詳細をチェックしてみてください!
ヴェルサイユファーム ショップ
https://www.versailles-farm.com/shop
そして、現在は息子さんが分場の
ベルサイユリゾートファームを始められました。
こちらでは、なんと
牧場の中に泊まれる宿泊施設や、
馬を見ながらくつろぐことのできるカフェもあるそうです♪
ヴェルサイユリゾートファームホームページ
https://www.versailles-resort.com/
美雪さんの馬を愛する気持ちは、
きっと接している馬たちにも
そして、同じく馬を愛する職員の方々にも
その思いが届いているだろうなと思う
馬たちへの深い愛情をとても感じました
ヴェルサイユファームホームページ
https://www.versailles-farm.com/
美雪花代さん、ご出演くださいまして
本当にありがとうございます!
なお、美雪花代さんがご出演くださるにあたり、
Coffee & Dining Raggedy様より
「お食事券」を、
カフェ モチャ様より「チーズプリン」を、
Gelateria Rintocco様より
「ジェラート」をご提供いただきました。
ありがとうございます。
Coffee & Dining Raggedy(ラガディ)
https://www.instagram.com/raggedy.takarazuka/
カフェ モチャ
https://www.instagram.com/cafemocha0915/
Gelateria Rintocco(ジェラテリア リントッコ)オンラインストア