宝塚歌劇110周年概要発表会
樽井美帆です
1914年に第一回公演を行った宝塚歌劇は、来年2024年に110周年を迎えます。
2024年まであと5ヶ月。
7月10日(月)、宝塚ホテル宝寿の間にて、宝塚歌劇110周年概要発表会が開催されました。
いよいよ来年の110周年に向けて動き出したという感じでワクワクしますね!
5組のトップスターが登場して、とても華やかな発表会となりました。
東京公演中だった雪組トップスター彩風咲奈さんは、東京からリモートでの参加。
トップスターのみなさんの前に置かれた机には、
5組の組カラーのとてもキレイなお花が飾られていました。
向かって左から、花組の柚香光さん、星組の礼真琴さん、
中央に置かれた縦長の画面に映し出された雪組の彩風咲奈さん、
続いてトップスターとして初登場となった宙組の芹香斗亜さん。
右端に月組の月城かなとさんが壇上に着席されました。
柚香光さんは、ピンクとグレーのチェックのジャケットにインナーは白のシャツ。
ピンクのパンツ、足元はボリュームのある白の靴。
(私の印象:『ミー&マイガール』の爽やかでちょっとやんちゃなビル)
礼真琴さんは、黒のパンツスーツにインナーは白のボウタイブラウス。
(私の印象:『1789』のちょっと大人なロナン)
彩風咲奈さんは、画面の向こうですが、紺色のパンツスーツにインナーは組からのグリーンのシャツ。
(私の印象:『ライラックの夢路』の優しいハインドリヒ)
芹香斗亜さんは、キャメル色のパンツスーツにインナーは同系色のハイネックのシャツ。
(私の印象:『オーシャンズ11』の軽快なラスティ)
月城かなとさんは、白のパンツスーツに黒のシャツ。
(私の印象:まさにグレートギャツビー)
とてもほんわか穏やかな雰囲気のトップスターさんたちでした。
私は、10年前の100周年概要発表会も取材させていただきました。
思い返すと、10年前と今のトップスターさんたちの雰囲気が随分違うなと思いました。
10年前のトップスターは、蘭寿とむさん・龍真咲さん・壮一帆さん・柚希礼音さん・凰稀かなめさん。
兵庫県出身2名、大阪府出身2名、神奈川県出身1名。
出身地が関係あるかどうかは分かりませんが、関西出身が4名で華やかななかに勇ましさがありました。
現在のトップスターは、東京都出身2名・神奈川県出身1名・愛媛県出身1名・兵庫県出身1名。
華やかでありながらも穏やかな癒し系の雰囲気。
そして、カッコ良さの中に可愛らしい雰囲気もありますよね。
リモートでの参加者がいるイベントは初めてだったのか、
トップスターのみなさんは画面の向こうの彩風さんに興味津々。
なんとか画面に映る彩風さんを見ようと身を乗り出してのぞき込んでいらっしゃいました。
画面の横に座っていた芹香さんは、彩風さんと同期生ということもあってか、
「わぁ!😲」と驚きながらちょっと笑っていらっしゃいましたよ!
前半は、宝塚歌劇110年のあゆみをまとめたVTRの上映、
2024年前半の5組のラインナップと110周年の記念行事発表、
木場健之宝塚歌劇団理事長のごあいさつがあり、
後半は5組のトップスターが登場し、公演に向けての意気込みや
110周年に向けた抱負などをお話しされました。
報道陣からの質問にも答えられ、最後にはフォトセッションが行われました。
2024年前半5組の宝塚大劇場公演ラインアップを、
トップスターのみなさんの言葉とともにみていきましょう!
公演の内容については、宝塚歌劇公式ホームページをご覧くださいね👀
2024年、宝塚歌劇110周年の幕開けを飾るのは星組です⭐
1月1日(月) ~2月4日(日)
『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』
脚本・演出/谷 貴矢
レビュー・シンドローム『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』
作・演出/指田 珠子
【礼真琴さん】
星組は110周年の幕開け公演として、1月1日から宝塚大劇場の舞台に立たせていただきます。
星組は、10年前の100周年の際にも『眠らない男ナポレオン』という作品で
元日から公演をさせていただきました。
10年の時を経て、このような節目の時期に舞台に立たせていただける幸せを感じるとともに、
身の引き締まる思いでございます。
人気インド映画を宝塚歌劇でどう上演するのか、初の舞台化となりますが、
谷先生とともに新たなステージを作っていけたらと思いますし、
レビューは指田先生のデビュー作となります。
指田先生ワールドも楽しみながら、お芝居・レビューともに、
110周年の良いスタートが切れたらと思っております。
星組一丸となって努めてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
2月の宝塚大劇場には花組が登場🌸
2月9日(金) ~3月24日(日)
ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~
作・演出/小池 修一郎
【柚香光さん】
宝塚歌劇110周年という荘厳で華々しい歴史を記念するこの年に、
舞台に立たせていただけますことがとても光栄で感激しております。
花組が2月より上演いたしますのは、小池修一郎先生のオリジナル一本立て書き下ろしです。
大変ありがたく胸が高鳴っております。
戦時下のパリにおいて、劇場の灯を消してはならないと走り回るお役をさせていただくことに
大きな責任を感じております。
今もなお世界中では争いが絶えない状況でございます。
世界中の人々が健康で思いやりのある日々を過ごせますよう、
そして世界の劇場が舞台がいつまでも愛され続けますように、
そんな平和への思いを込めてつとめてまいりたいと思っております。
『アルカンシェル』はフランス語で“虹”という意味です。
副題にもパリに架かる虹とございますが、今から10年前、
宝塚歌劇100周年の記念式典のタイトルが『虹の橋渡り続けて』という
虹がモチーフになったタイトルだったなと思い出しております。
花組公演『アルカンシェル』が、100周年から110周年にかけて、
そしてその先の120周年にむけて大きな虹を架けられる作品になるよう大切に務めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします
いよいよ宝塚歌劇110周年の記念式典が繰り広げられる3月から5月にかけて、
110周年真っ只中の宝塚大劇場には月組が出演🌙
3月29日(金) ~5月12日(日)
ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』
作・演出/正塚 晴彦
レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』
作・演出/中村 一徳
【月城かなとさん】
諸先輩方が繋いでこられた宝塚歌劇が、こうして110周年を迎えられますこと、
そして記念すべき年に舞台に立てることに喜びを感じております。
お芝居は、正塚先生の久しぶりの大劇場作品の書き下ろしでございます。
ショーは、初舞台生を迎えましてお送りする宝塚歌劇の110周年を祝うレビューでございます。
月組生一同、明るく爽やかな舞台をお届けできますよう、精一杯頑張ってまいります。
110周年の宝塚歌劇をよろしくお願いいたします。
5月からの宝塚大劇場公演には宙組が登場🌎
5月17日(金)~6月23日(日)
宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』
作・演出/大野 拓史
ミュージカル『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』
脚本・演出/小柳 奈穂子
【芹香斗亜さん】
宝塚歌劇が110周年を迎えるこの年に舞台に立たせていただけますこと
大変光栄に思っております。
宙組は5月より、いつまでも続いていってほしい宝塚歌劇でしかできない日本物の豪華絢爛なショー、
そして私もファンの一人でありますファイナルファンタジーシリーズのミュージカル化ということで、
私個人としても大変心躍る演目となっております。
110年もの間、常に挑戦を続け守り続けてくださった先輩方、
そして何よりも宝塚歌劇を愛し続けてくださる皆さまに感謝の気持ちを込めて、
宙組全員で取り組んでまいります。
宝塚大劇場7月に登場するのは雪組⛄
7月6日(土) ~8月11日(日)
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-
脚本・演出/植田 紳爾、演出/谷 正純
【彩風咲奈さん】
宝塚歌劇110周年という記念すべき年に舞台に立たせていただけることが本当にうれしく
感動で胸がいっぱいでございます。
宝塚の財産でもあり、諸先輩方がずっと大切に受け継いでこられた『ベルサイユのばら』に
挑戦させていただけることに、身の引き締まる思いです。
また私個人といたしましては、新人公演時代にも一度挑戦させていただいた
フェルゼンというお役に挑戦させていただけること、本当に幸せでしかありません。
宝塚歌劇の伝統を守りながら、皆さまに愛とロマンをお届けできますよう、
そして今の時代だからこそできる『ベルサイユのばら』を、
雪組一丸となってつとめてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
そのほか、宝塚歌劇110周年記念行事も発表されました。
『宝塚歌劇110周年記念式典』
日程:4月9日(火)
会場:宝塚大劇場
全組のスターたちが宝塚大劇場に集結して、次の10年への一層の飛躍を誓う
厳かでありながらも宝塚らしい華やかな式典が計画されているそうです。
『タカラヅカスペシャル2024』
日程:6月29日(土)・30日(日)
会場:宝塚大劇場
東京公演中の月組以外の4組での開催です。
2024年は、旧宝塚大劇場が開場して100周年の年でもあります。
それを祝し2024年のタカラヅカスペシャルは、本拠地宝塚大劇場で開催されます。
『宝塚歌劇110周年記念大運動会』
日程:10月16日(水)
会場:大阪城ホール
大阪城ホールに全組の生徒が集結して繰り広げられる熱い熱い戦い!
宝塚歌劇10年に一度の一大イベントといえば、宝塚歌劇大運動会です。
ファンのみなさんだけではなく、生徒のみなさんも楽しみにされているのではないでしょうか?
木場健之 宝塚歌劇団理事長は、ご挨拶で次のようにおっしゃっていました。(一部抜粋)
基本的に、レビュー・ショーには『タカラヅカ』という文字を入れて、
年間を通して110周年を祝い、宝塚歌劇をより多くの方に楽しんでいただけたらと思っております。
先人たちが創り上げ育ててこられた伝統・財産を活かしながら、常に新しいものにも挑戦して、
すべてのお客様に楽しんでいただける舞台づくりに取り組んでいきたいと思っております。
どうぞ110周年の様々な公演・行事をとおしてともに祝っていただけたら幸いでございます。
続いては、質問コーナーでのトップスターさんの様子をご紹介しましょう!
「110周年のテーマを漢字一文字で表すと?」という質問に、
「うわっ!💦」とみなさん驚いて、それぞれ斜めに45度ほど傾いていました!
ワイワイ質問したり顔を見合わせて相談する4人。
「どうですか?」と芹香さんから振られる礼さん。
「そうですね・・」と言いながらも困った礼さんは、
画面の向こうの彩風さんに「咲さ~ん😰」とちょっと泣きそうな顔と声で呼びかけます。
「地球の裏側の咲ちゃん」と芹香さん😊
「は~い!」と可愛くお返事をする彩風さん。
「いってくれますか?」と芹香さん。
「えっ!」と絶句の彩風さん😲
驚きながらも彩風さんは「私から・・・では私から・・・」
「えっ!ありますか!」と驚く芹香さん😮
「完全に押し付けてしまいましたね、すみません💦」と恐縮する礼さん🙇
ニコニコ笑う柚香さんと月城さん😊
【雪組・彩風咲奈さん】
雪組は伝統ある『ベルサイユのばら』を上演させていただくということで、
今までの諸先輩方の思いを受け継ぐという意味でも「繋(つなぐ)」という漢字でお願いします。
「おおぉぉぉぉ~」とどよめく会場の4人!
彩風さんの回答を聞いて「はいっ!」と元気よく言って美しく手を挙げた柚香光さん。
それにつられて思わず「はいっ!」と先生が生徒をあてる時のようになってしまった礼さん。
【花組・柚香光さん】
花組は『アルカンシェル』、虹ということで、鮮やかに「煌(きらめく)」という漢字で
110周年はまいりたいと思います。
鮮やかな色で色とりどりの花が煌くという漢字にさせていただきます。
二人の回答を聞いて少々焦って笑いだす芹香さん・礼さん・月城さん😅
【星組・礼真琴さん】
星組は、110周年のスタートを切らせていただくという意味も込めまして、
作品も躍動感があるので常に前に進むという思いを込めて「進(すすむ)」という漢字で
いかせていただきます。
「おっ!」と芹香さん👏
ここで芹香さんと月城さんが、どちらが先に答えるかを相談。
【宙組・芹香斗亜さん】
宙組は『宝塚110年の恋のうた』という演目にちなみまして、
みなさまに宙組に恋していただきたいということで「恋」にいたします。
会場からは「お~!ハハハッ💗」と笑い声が😍
【月組・月城かなとさん】
月組は初舞台生を迎えての公演になりますので、明るくフレッシュな舞台をお届けしたい
という思いから「輝(かがやく)」という漢字にしたいと思います。
キラキラした舞台をお届けできるように頑張ります。
続いての質問は「組の魅力・アピールポイントは?」
答える順番を4人で相談した結果、先ほどの質問とは逆の順番で答えることに。
【月組・月城かなとさん】
月組は、以前から先輩方がつないでこられた芝居の月組という伝統があります。
それを今下級生までもが誇りをもってそれぞれお芝居について、とても熱い思いをもっている
というところが月組のアピールポイントでもあり、
伝統としてもつないでいかなければいけないところだなと感じております。
110周年そしてこれから先の120周年、もっと先の宝塚に向けてこの芝居の月組を
つないでいけるように頑張ってまいりたいと思います。
【宙組・芹香斗亜さん】
宙組は今年25周年を迎えたばかりのまだまだ成人したばかりの組でございますので、
宝塚の新たな魅力を生み出していきたいという願いのもと、
アグレッシブさと大胆さでいきたいと思います。
【星組・礼真琴さん】
ここ数年の作品では、すごくエネルギッシュでハードといいますか・・・
(他組のトップスターさんや会場から笑い)
パワーのいる作品をさせていただく機会が多かったおかげで、
星組のみんなとても体力をつけて
(トップスターさんたちから笑い)
体育会系と言っていただくこともありますが、
とても勢いを持って作品に取り組んでいる印象があります。
来年の作品もそうですし、一人一人が一つのものに向かってむけるパワーを、
真ん中にいて感じることが多いので団結力をさらに強めていけたらいいなと思っています。
【花組・柚香光さん】
華やかな組だと自負しております。
下級生にいたるまで一人一人本当に活気と個性にあふれています。
みんなが、稽古場の隅から隅まで、舞台の端から端まで楽しく駆け回りながら
生き生きと舞台に立っておりますので、学年に関係なく輝くさま
をみなさまにご覧いただければと思っております。
【雪組・彩風咲奈さん】
しんしんと降り積もる雪のように、みんながコツコツと努力を積み重ね、
まじめに一人一人が芸と向き合うところが魅力だと思っております。
その中でも大家族のようなアットホームさもあり、厳しさとまじめさの両立が
雪組のアピールポイントかなと思います。
最後はフォトセッションです。
まずは普通の立ちポーズでの撮影。
普通に立つことが、普通ではなく、めっちゃくちゃカッコイイですよね🥰
次はポーズをとることに。
トップスターみなさんで相談して、5人で手を重ねるポーズに決定!
ただ、彩風さんはリモートで画面の中。
5人で相談をしながら、きちんと5人の手が重なって見えるように完璧なポーズをとられます✨
5人の密着感がとても微笑ましいです!
私の撮影位置はセンターから少し外れたところでした。
目線をいただく時は『こちらお願いします!』とお声がけをすることになっています。
私がお声がけをすると・・・
目線だけではなく、全員で体ごと向きをキレイにカメラの方へ向けてくださったんです!
感動です😭
ポジションを整える時にサッと動かした足がまるでステップのよう✨
そして私に向けられたトップスター5人の笑顔と目!
合計10の瞳です!
ムリです😳
お一人の視線でさえも耐えられないほどの威力なのに、5人分は絶対無理ですよね!
手が震え、頭がポーッとなるなか必死にシャッターを切りました🤩
宝塚歌劇の伝統と挑戦を感じることができる2024年前半のラインナップ。
早くも来年の楽しみを手に入れてしまいましたね!