『ベルサイユのばら50』~半世紀の軌跡~
樽井美帆です
梅田芸術劇場メインホールにて、5月14日(火)から19日(日)まで、
『ベルサイユのばら50』~半世紀の軌跡~が上演されました。
1974年の初演から50年。
宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』が50年の年月を超えて蘇る感動の舞台。
歴代のレジェンドスターたちが大集結しました。
キャストは、公演替わり出演の方、全公演出演の方、
そして東京公演には、宝塚歌劇団から凪七瑠海さんと水美舞斗さんが特別出演されます。
ごらんなさい🌹ごらんなさい🌹
ミラーボールが輝き、「愛あればこそ」の重厚なイントロのゾクゾクするオープニング。
ピンク色のドレスの小公女。
ピンクのバラとろうそくがデザインされたシャンシャン。
これまで何度も観てきた『ベルサイユのばら』のオープニングですが、
毎回胸が高鳴りますね。
初演からの貴重な映像も上映されました。
とにかく夢のように豪華な出演者のみなさん。
在団した時代や所属していた組が異なることにより、
現役時代には叶わなかった組み合わせが実現したことに感動しました。
【トーク&ソング】
1974年から2014年までの各時代の出演者によるトーク&ソング。
植田紳爾さんも交え、各時代や同役などで楽しいトークが繰り広げられました。
歌われるみなさんは、役の扮装ではないのですが、
歌われる時の表情がその役になっていらっしゃって、自分が観たことのない時代の方でも、
どんな雰囲気で演じられていたのかが歌声や動きから伝わってきました。
通し舞台稽古に出演された榛名由梨さん・安奈淳さん・鳳蘭さん・麻実れいさんら
レジェンドたちの歌声は感動的✨
あらためて『ベルサイユのばら』には、こんなにもたくさんの名曲があったんだ
ということに驚きました。
榛名さん・安奈さんは、生きていてよかった、オスカルに巡り会えて運がよかったと
おっしゃっていました。
【ダイジェストシーン】
名シーンをダイジェストで再現。
見ごたえ十分!
麗しく懐かしい場面に見入ってしまいました。
宝塚歌劇で上演されたのは、10年前の2014年が最後ですものね。
愛らしく一生懸命で美しい凰稀かなめさんのオスカルに再び会えたことが
本当に幸せで、気づくと涙が流れていました。
凛々しい白い軍服姿も、お人形のような赤い軍服姿も、一人の女性に戻った白いブラウス姿も、
すべてが美しかったです😍
アンドレを亡くした時の悲しみ、バスティーユで凛々しく戦う姿、
天国でアンドレに会えて涙する姿など、凰稀さんのオスカルに引き込まれました。
退団されて少し高くなられた声も魅力的でした🤩
我が子を思い、フランス王妃の誇りを持って断頭台へ向かう
星奈優里さん演じるマリー・アントワネット。
星奈さんの気高い姿と悲痛な声、胸が痛くなりました。
そんなマリー・アントワネットをひたすら愛しぬくフェルゼンは和央ようかさん。
気品ある穏やかな口調にうっとり。
愛する人に何とか生きていてほしい、救い出したいという思いと、
母親として、フランス王妃として最期を立派に迎えたいと望む
マリー・アントワネットの思いの狭間で葛藤する思いが痛いほど伝わってきました。
名場面・名セリフの数々、そして『ベルサイユのばら』ならではの
美しいお芝居の型とセリフの言い回しがあるからこそ、
あの特別な世界観になるのだとあらためて実感しました。
【フィナーレ】
1974年から2014年までの主なフィナーレシーンをバージョンを変えて上演されました。
また新たなショー場面も。
『ベルサイユのばら』に出演され、天国へ旅立たれた方々を偲ぶオマージュの場面もありました。
MCを担当された未沙のえるさんは、初演『ベルサイユのばら』にご出演。
初演の次に出演されたのは、27年後の宙組公演。
メルシー伯爵を演じられました。
今回もステファン人形とともに、王妃様への深い気持ちを演じていらっしゃいました。
『ベルサイユのばら50』~半世紀の軌跡~は、
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて5月26日(日)から6月9日(日)まで上演されます。