元宝塚歌劇団 月組 佳乃 百合香さん
宮村裕美です。
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
7月27日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 月組 佳乃 百合香さん
2015年、『1789』で初舞台を踏まれた101期生。
2022年、月組公演『グレート・ギャツビー』東京宝塚劇場公演千秋楽をもって退団されました。
この日、浴衣でスタジオへお越しくださった佳乃さん。
白に水色と爽やかな色味に、お花の黄色がアクセントとなり涼やかで美しい姿に、スタジオ全体の温度も涼しく感じられました。
佳乃さんの初観劇であり、初宝塚歌劇の作品は、2003年の星組公演『王家に捧ぐ歌』。
初めて宝塚の舞台を観られた佳乃さんは、アムネリス役の檀れいさんに心奪われたそうです。
この時、すでに娘役さんにしか目がいかず「絶対にここに入りたい!」と思われました。
そして、高校生となり自分の将来を改めて考えた時に、「私には宝塚しかない」と、強く思い宝塚音楽学校を受験されました。
101期生というのもあり、宝塚音楽学校生時代は様々な行事にも参加され忙しい毎日を過ごしたそうです。
当時を振り返り、「もうてんやわんやで~💦」とお話しされる佳乃さんは、当時相当大変だったことが想像できますが、そのリアクションがとってもキュートでついつい癒されてしまいました😊
家族のように共に濃い時間を過ごされた同期との初舞台公演。
『1789』のラインダンスは、衣装がフランス国旗がモチーフというのもあり、青・白・赤と色が異なっており、全員全く同じ衣装ではありませんでした。
また、ふわふわとした柔かそうな素材のスカート部分が印象的で、途中でこの上から付けているスカートを取る必要があり、これまた「何が何だか…」という様子で非常に大変だったとのこと。
ただ、笑顔だけは大切に!という気持ちを心掛けていたそうで、初舞台生からあんなにも私たちが元気をもらえるのも、笑顔で一生懸命頑張る姿が眩しいからだな~と、改めて感じられました💖
初舞台後、月組に配属された佳乃さんは、月組生として東京宝塚劇場の『1789』にご出演。
すでに宝塚で上演されている、完成されたところに参加するため、「自分達だけ浮いてしまわないように」と、懸命にお稽古をされたそうですが、月組の上級生の方々が親身になって面倒をみてくださったそうで、月組の皆さんの温かさに触れられました。
同期の皆さんとの思い出のエピソードとしては、2015年の『舞音-MANON-』を挙げられました。
当時、研究科1年目だった佳乃さんは、新人公演で天紫珠李さんと歌う場面に抜擢されたそうです。
下級生での抜擢というのもあり、なかなかに大変だったそうですが、当時男役であった天紫さんがリードしてくれたそうで、二人で目を合わせながら歌うことができました。
また、2019年の『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』の新人公演では、なんと本公演では天紫さんが演じている、小茶役を演じられた佳乃さん。
同期生の役を新人公演でするという非常に貴重な経験となった公演ですが、本役が同期というのもあり、天紫さんからは「自由にしたらいいよ~」と声を掛けてもらい、演じることがとても楽しい役だったそうです
佳乃さんの退団公演である、『グレート・ギャツビー』。
お芝居が大好きだった佳乃さんにとって、お芝居だけの作品で卒業できることが嬉しかったのはもちろん、また『グレート・ギャツビー』自体も皆さんの知っている有名な作品で、宝塚らしい作品で卒業を迎えられたことが非常に幸せでした。
月組の101期生、同期生の中では最初に退団された佳乃さん。
月組の退団者へのお花渡しは、同期生からのお花を渡す時に同期全員が退団者のところへ駆け寄ります。
同期の皆さんが佳乃さんの元に集まり、少し涙ぐんでいたりと、同期の皆さんに見守らながらでの退団公演も嬉しかったことをお話しくださいました。
現在の佳乃さんは、京都の衣裳店KIMONO-PROで専属モデルとして着物モデルをされています。
このKIMONO-PROと世界で活躍するフォトグラファー、ブライダルヘアスタイリストがコラボレーションしたKOTONI(コトニ)のモデルも務めていらっしゃいます。
佳乃さんのインスタグラムを拝見させていただくと、どの着物姿のお写真も本当に美しく、一つ一つのポーズの手の繊細さにうっとりとしてしまいます。
また、退団されてからマナー講師の資格を取るために勉強をしていらっしゃるそうです。
今後の活動については、佳乃さんのインスタグラムをご覧くださいね👀
スタジオ全体がゆったりとした時間の流れを感じられるほど、優しく柔かなお声で素敵なお話しを聞かせてくださった佳乃さん。
ご出演くださいまして本当にありがとうございます!
YouTubeライブのアーカイブはこちらです!
✨2024年7月27日『レビュー・ステイション』(佳乃百合香さん)✨
なお、YouTubeの不具合により、後半部分が音声のみとなっている旨ご了承ください。