元宝塚歌劇団 月組 光月るう さん【2023年】

樽井美帆です

 

宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』

 

2023年8月5日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!

 

 

お迎えしたのは、

 

元宝塚歌劇団 月組 光月 るうさん

 

光月るうさん1

 

スタジオの前には多くのファンのみなさんが駆けつけてくださいました。

 

2002年、『プラハの春』で初舞台を踏まれた88期生。

2023年4月30日、

月組公演『応天の門』-若き日の菅原道真の事-・『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』

東京宝塚劇場公演千秋楽をもって退団されました。

在団期間は21年間。

また、2018年には月組副組長・組長に就任されました。

 

初めてご覧になった宝塚歌劇は、月組公演『バロンの末裔』・『グランド・ベル・フォリー』。

1997年、旧東京宝塚劇場の3階席からの観劇でした。

お芝居にのめり込み、あんな風に大人のお芝居がしたいという感想を持たれた光月さんは、

その時から宝塚に入りたいという夢を持たれました。

 

初めてご覧になったのが月組公演、お芝居の月組に配属になり、

芸名にも月をお持ちの光月さん。

月組との運命を感じますとおっしゃっていました。

 

48名が入団した88期生。

光月さんは、48番目、88期生の中で一番最後に退団されました。

自分が最後になるとは思わなかったんですけどねと

穏やかに微笑まれる光月さん。

男役10年、一人前になるまでは修行せねばという思いで入団されたそうです。

10年は絶対に続けようと思っていましたが、

気づけば倍の21年いましたねとおっしゃっていました。

 

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2004年、バウ・ロマンス「愛しき人よ」では、初めて一人で役に立ち向かう経験をされ、

2015年、専科公演ギリシャ悲劇『オイディプス王』は、

お稽古場から刺激的な日々を過ごし、もっともっと芝居を突き詰めていきたいという思いが深まり、

専科のみなさんのようにその人にしかできない深いお芝居ができるようになりたいと、

あらためて目標ができた公演でしたとおっしゃっていました。

 

『ME AND MY GIRL』のアナスタシア・ブラウン夫人、

『風と共に去りぬ』のベル・ワットリング、

またショーのひと場面などで女役を演じられることもあった光月さんですが、

男役・女役の垣根を感じられることなく、人として自然に演じることができたそうです。

ベル・ワットリング役の時は、愛希れいかさんに髪型を整えてもらったり、

輪っかのドレスの足さばきなどをアドバイスしてもらったそうですよ😄

 

2014年、宝塚歌劇100周年記念公演『TAKARAZUKA 花詩集100!!』では、

蘭の歌姫として銀橋で歌われた光月さん。

「殿方、ご用心あそばせ」と客席を魅了し、美しく魅惑的に、かつ迫力ある存在感で

美しい蘭の歌姫を演じられた光月さんですが、実はそのあとに続く男役さんの

カッコいいラテンナンバーにも出たい!と心の中で叫んでいらっしゃったそうです🤣

 

2019年、『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』で演じられたのは、

エルフィー・シュラットというホテルのコンシェルジュの女性。

ヘアスタイルが色も形もとてもステキでしたよね~😍

ウィーン版を参考にされましたが、ウィーン版で同じ役を演じていらっしゃった方は

ショートヘアだったそうで、それではいつもの自分とあまり変わらないなと思われた光月さん。

タイトスカートの衣装に似合って、清潔感があって、仕事がテキパキできるイメージで、

コミカルで可愛らしい感じにしたいとアップへアの中に三つ編みも仕込んだスタイルが

完成したそうです。

 

光月るうさん3

 

性別、年齢問わず、様々な役で魅了してくださった光月さん。

2021年、『桜嵐記』では老年時代の楠木正儀を演じられました。

幕開け、左手花道のセリからせり上がり、

「みなさま、南北朝時代へようこそ。南北ってご存知ですか。突然話しかけてすみません。」

と客席に話しかけます。

最初の頃、話しかけられたお客様は固まっていらっしゃったそうです😶

でも、ファンのみなさんの中で情報が広まったからか、公演が始まって早い段階で、

来るなと察知して「うんうん」とうなずかれる方や、ぶんぶん横に首を振られる方がいらして、

新鮮な反応を毎日楽しまれていたそうですよ😄

貸切公演では、目が点になってしまわれる方が多かったかなとおっしゃっていました。

光月さんが南北朝時代について説明されている間に、舞台上で登場人物たちが演じていくのですが、

光月さんお一人でセリフをお話しされている時間が長くて約4分間!

まだ役が発表されていない段階で台本を読まれた光月さん、

「うわぁ~、この役やる人大変だな~」と思われたそうです。

香盤発表を見たら自分でビックリ😲

緊張感を毎公演更新していく役で、初日のことも今でも鮮明に覚えていますと光月さん。

初日開演の1分前くらいにオーケストラボックスに鳴り響くプルルプルルという音を、

セリの下で聞いた時、何回も吐き気が込み上げ身震いされたそうです。

セリが上がりはじめだんだんと客席が見えてきた時に感じた、

客席のみなさんの期待と張りつめた空気は忘れらませんとおっしゃっていました。

 

役を演じているという意識よりは生きているという感覚でお芝居をされているという光月さん。

目の奥の光や豹変する目のお芝居に、私はいつも惹きつけられていました。

 

2021年の『Dream Chaser』

退団される珠城りょうさんと長い時間ともに舞台に立ってきた7名の男役さんの黒燕尾の場面。

光月さんは白いハンカチで珠城さんの額の汗を拭いてあげるという振付で、

客席の私たちは涙のなかに微笑みをいただきました。

羽山紀代美さんの黒燕尾が大好きな光月さん。

珠城さんが少しずつ一人ずつと踊っていく場面。

私はどんなふうに踊れるんだろうか、足を上げるんだろうか、

回るんだろうかと思って振付を待っていると、羽山先生が

「組長さん、そこで握手してハンカチで珠城の汗ふいて」と!

そのあとどんな振りに入るのかと思っていたら

「終わり」と羽山先生!

光月さんが入団7年目の時に初舞台を踏まれた珠城さん。

下級生の頃から大役を不器用ながら真っ直ぐ一生懸命取り組む姿を

ずっと見てこられたそうです。

珠城さんが入団3年目の時、新人公演で霧矢大夢さんの役を演じた珠城さんのコート姿を見た時、

すっごくステキでなんてすごい人が出てきたんだろうと思われた光月さん。

私の前でだけは、背負ったものを下ろすことはできないかもしれないけれど、

ありのままの彼女でいてほしいな、心が少しでもホッとできる時間になればいいなと

見守ってこられたそうです。

 

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組長時代も本当にみんなに助けてもらっていましたとおっしゃる光月さん。

番組ご出演にあたってお願いさせていただいたアンケートを、

本当に秒で速攻返信をしてくださいました。

ご自分の舞台に立つための準備もされながら、組子のみなさんを見守ってこられた光月さんの

仕事の速さとフットワークの軽さ、そして相手を思いやる心の深さを感じさせていただきました。

 

これからの夢は光月るうの第二章を作っていくこととお答えくださった光月さん。

私たちも光月さんの第二章を心から楽しみにしています😍

 

光月さんは、低く落ち着いた優しいお声と眼差しで、

1時間愛いっぱいにあたたかく包んでくださいました。

 

YouTubeライブのアーカイブはこちらです!

✨2023年8月5日『 レビュー・ステイション』(光月るうさん)✨

 

光月るうさん、ご出演くださいまして本当にありがとうございます!

 

なお、光月るうさんがご出演くださるにあたり、

株式会社 いづみや本舗様より

「ベルサイユのばら炭酸せんべい」をご提供いただきました。

ありがとうございます。

✨株式会社いづみや本舗✨