元宝塚歌劇団 花組 美里玲菜さん
樽井美帆です
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
2月22日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 花組 美里 玲菜さん
2018年、『Killer Rouge』で初舞台を踏まれた104期生。
2024年5月26日、花組公演
ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~をもって退団されました。
退団から約9カ月。
美里さんに会いたいとスタジオ前に駆けつけてくださったファンのみなさん。
当日は風が冷たかったのですが、最後まで生放送を見守ってくださいました😊
ありがとうございました。
美里玲菜さんは、兵庫県川西市ご出身。
宝塚市のお隣の市です。
ご実家の周りの山や川などの風景が芸名の由来になっています。
退団翌日、2024年5月27日に日付けが変わった瞬間、
美里さんのお姉さまである元星組トップ娘役・綺咲愛里さんが
「卒業おめでとう!」と言葉をかけ、ホテルの部屋でお二人でパーティーをされたそうです🎉
姉妹エピソードもたくさん聞かせてくださいました😊
初めて宝塚歌劇をご覧になったのは、宙組公演『黎明の風』・『Passion 愛の旅』。
幼い美里さんは、キラキラした舞台に衝撃を受けられたそうです。
しっかりと記憶に残っているのは、2010年の月組公演『THE SCARLET PIMPERNEL』。
お姉さま・綺咲愛里さんの初舞台公演です。
歴史をミュージカルとして表現する、歌とお芝居で心を伝える、
ビジュアルもステキな方々が作り上げられる夢の世界に感動!
一緒に過ごしていた身近なお姉さまがその舞台で踊っていることに感動!
そして、一個人として一女性として、お姉さまに対する尊敬の念が生まれたそうです。
初舞台を踏まれた2018年の『Killer Rouge』は、
お姉さまである綺咲愛里さんがトップ娘役をつとめる星組公演でした。
姉妹としては頼れるお姉ちゃん。
星組でのお姉さまの姿を見た時は、ステキな女性だな、
綺咲愛里さんとして作り上げてきたものへの尊敬の気持ち、
また星組のみなさんに愛されている綺咲愛里さんの愛嬌は、
すごいステキだなと感じ、美里さんも綺咲さんのいちファンになられたそうです。
美里さんが口上をされた日。
美里さんが声を発すると客席がざわざわ。
自分が間違えたからかなと、あとで録音した口上を聞いてみると、
口上のあとのお芝居での綺咲さんの声にそっくり!
ご自分でもビックリされたそうです。
姉妹の声があまりに似ていたために客席がざわついたんですね。
美里さんにとって衝撃的な思い出となっているそうです😄
退団される日の朝、美里さんの元を訪れた綺咲さん。
緊張し過ぎて朝の楽屋入りの時の髪型を考えられていなかった美里さんに
「まかせて!」と声をかけ仕上げてくださったそうです。
本当にたくさん助けてもらっていますと、とろけるような笑顔でお話しくださいました。
2018年、『蘭陵王—美しすぎる武将—』での思い出。
入団間もない研究科一年で出演されていた美里さん。
当時、花組は3つに分かれて公演していたため、娘役の出演者が少なかったそうです。
凪七瑠海さんはじめ男役さんからも丁寧にアドバイスを受けお稽古に励んでいたある日、
お稽古が終わりお腹が空いたなと思っていると、演出家の木村信司さんと
主演の凪七瑠海さんがピザのデリバリーをとってくださり、
みんなでピザパーティーをしたことがとても楽しかったそうです。
秘密のピザパーティーで絆が深まったのか、今でも『蘭陵王』チームは仲が良く、
よく集まっているそうですよ😍
2021年、『アウグストゥス-尊厳ある者-』・『Cool Beast!!』の宝塚大劇場公演千秋楽は、
緊急事態宣言が発出されたため無観客公演となりました。
緞帳が開いた瞬間の真っ赤な客席は今でも忘れられないくらい悲しかったと
おっしゃっていました。
カメラの向こうではみなさんが拍手を送ってくださっていると分かってはいても、
退団者のみなさんが退団あいさつをされた際に拍手がないのは、
見ていてとても悲しく辛かったと美里さん。
退団者のみなさんをお迎えする際の娘役さんの衣装は、白いドレスに長い手袋。
手袋をはめているため拍手の音があまり出ず・・・
それが悲しかったそうですが、気持ちを込めて拍手を送られていたそうです。
公演は、お客様からの拍手の間も組み込んだ演出となっているため、
はけるタイミングや着替えのタイミングなどが難しかったとおっしゃっていました。
カーテンコールで当時のトップスター柚香光さんの後ろに立っていらっしゃった
美里さんの明るく元気で可愛らしい笑顔を通して、舞台がどんなにいい雰囲気なのか、
花組のみなさんが元気なのかが伝わってきました。
2022年『殉情』で、女子大生ユリコ役を演じられた美里さん。
難しかったのは標準語と関西弁だったそうです。
出演が決まった際は、私の関西弁を披露する時が来たと思われたのですが、
美里さんの役は標準語の役!
関西弁で話す役の方が大多数だったため、つられないよう気をつけられたそうです。
大学生の役は、自分が経験していない未知の世界。
さらにユーチューバーということでますます分からない世界。
サムネという言葉も分からず、相手役のマモルを演じられた希波らいとさんに
質問されたそうです。
公演の中で振袖を着られた美里さん。
その振袖は、『はいからさんが通る』で同期生の愛蘭みこさんが女学生役の時に
着ていらっしゃったもの。
「お借りしてまーす!」とお写真を送られたそうですよ😊
退団公演2024年『アルカンシェル』では、新人公演にもご出演。
稽古ピアノ奏者でアレンジャーのポーラを演じられました。
本役は男役の一之瀬航季さん。
一之瀬さんから役のアドバイスだけでなく、新人公演をまとめる学年としてのアドバイスも受け、
お芝居に男役も娘役もないと実感されたそうです。
ピアノが大好きな美里さんは、大劇場で実際にピアノを弾かれました。
お姉さまの綺咲愛里さんも『霧深きエルベのほとり』でピアノを弾かれましたので、
姉妹揃って大劇場でピアノを弾かれたことになりますね🎹✨
本公演では男役さんのみが出演していたレジスタンスの場面にもご出演。
演出家の先生が、本公演でも娘役を入れたらよかったなと思ってくださるようにと
気持ちを込めて演じられ、見事目標を達成されたそうです。
退団されて美容関連のお仕事に興味をお持ちの美里さん。
今後のご活躍も楽しみにしております。
在団された2018年から2024年までの6年間、
海外ミュージカル、漫画が原作の作品、コンサート、日本物のお芝居、全国ツアー、
何度も宝塚歌劇で再演されている人気作品、そして花組100周年の記念の公演など、
様々な公演に出演された美里さん。
決して自分一人の力だけでは、このような素晴らしい時間を過ごすことはできませんでしたと
関わられたすべての方々に感謝をされていました。
相手の気持ちに寄り添う優しいトークとキュートな笑顔がとても魅力的✨
初めてお話しさせていただいた私とも、とても心地よいトークのキャッチボールを
してくださいました。
どんなお話しにも反応してくださるコミュニケーション能力が素晴らしいあたたかい方でした。
YouTubeライブのアーカイブはこちらです!
✨2025年2月22日『 レビュー・ステイション』(美里玲菜さん)✨
美里玲菜さん、ご出演くださいまして本当にありがとうございます!