宝塚バウホール公演 月組 Bow workshop show『Twinkle Moon』
樽井美帆です
月組 Bow workshop show『Twinkle Moon』が、
5月10日(土)から23日(金)まで宝塚バウホールにて上演されています。
月組若手メンバーのみなさんによるワークショップショー。
作・演出の樫畑亜依子さんによりますと、コンセプトは宝塚ショー+音楽学校の文化祭だそうです。
これまで見守ってきてくださったお客様に各自の成果をお披露目し、
この先に繋がる挑戦も盛り込んでという構成になっています。
出演は、月組20名のみなさん。
入団9年目の103期生から、入団3年目の109期生まで。
休憩なし、1時間30分の公演です。
手拍子、笑顔でノリノリで楽しめます。
開演前、舞台には公演名の『Twinkle Moon』という文字と、
10段ほどの階段のセットがキラキラと輝き、
黄色い月も輝いています。
客席が青い照明に照らされると、クラリネットやフルートの優しい音色が聞こえてきます。
ここで開演アナウンス。
いつもは主演の方が担当しますが、今回は主演という立場の方がいない公演なので、
『Twinkle Moon』という公演名を全員で声を合わせておっしゃっているように聞こえました。
娘役さん4名による美しいアカペラコーラスにより幕開けです。
ゴールドの衣装で出演者全員によるダンスへ。
男役さんは、掛け声も勇ましくカッコよく。
娘役さんはキュートに。
キレキレにガンガン踊ります。
早速客席降りも!
みなさん本当にステキな笑顔。
バウホールという500名規模の劇場ということもあり、
より近くに生徒さんを感じることができますね。
始まって早々に、20名の自己紹介タイムがあります。
みなさん息が上がっていて、汗が光っていて本気度が伝わってきます。
早い段階で、自己紹介とこの公演にかける思いを一言お話ししてくださるので、
しっかりお顔とお名前を把握することができ、このあとの公演をより楽しめます。
全員のお声が聞ける貴重な機会。
早くもこの段階で個性全開です。
パフォーマンスも、みなさんが基本を大切にしながらも、
個性を発揮されていることが伝わってきました。
様々なジャンルのダンスと歌がたっぷり楽しめる公演です。
ダンスでは、カッコよく緊張感のあるタンゴ、動物をテーマにした躍動感あふれる場面などなど。
歌では、ミュージカルナンバーやJポップなどなど。
歌われ方も、ソロ・デュエット・コーラスと様々。
大劇場では見ることができない組み合わせで歌われたり、
大劇場ではまだ少人数で歌う機会のない下級生の歌声も聞けたりします。
あら、この方にこの歌ピッタリだわ!
あら、この組み合わせキレイね✨
などの感想が追いつかないくらい次々と歌われていきます。
一部ご紹介させていただくと・・・
爽悠季さん
『雨に唄えば』より「SINGIN’ IN THE RAIN」
爽さんの歌声からキレイな雨が見えました☔
楽しいこと、いいことがあったんだなと想像できて幸せな気持ちになりました。
一乃凜さん・天つ風朱李さん
『ME AND MY GIRL』より「ミー&マイガール」
白い衣装の二人がとても可愛らしく、
ビルがサリーを後ろから抱きしめ、横にピョコピョコ歩く振付が微笑ましかったです。
瑠皇りあさん
『ファントム』より「Where In The World」
せつない叫びのような歌声、最後の笑顔にグッときました。
瑠皇さんは黒髪がよくお似合いで、目力があって、燃えるような情熱を感じます。
それでいてレトロな雰囲気も漂わせる瑠皇さん。
腕の動きや足の動きがダイナミックで美しく、
舞台に出てこられると自然と目が離せなくなりました。
白河りりさん
実写版「アラジン」より「スピーチレス~心の声」
聞き入ってしまう美しい歌声。
歌われる時も踊られる時も、白河さんからはストーリーが感じられます。
この公演の長をつとめておられる入団9年目のみなさんの表現力はスゴイと感動しました。
歌の世界を表現される佇まいも、とても美しいです✨
日替わりトークコーナーもあります。
通し舞台稽古では、場面ごとに色を決めて作っていくのが月組流ですとお話しされていました。
場面の中で、一人一人担当するテーマカラーを決めたりもされるそうです。
スーツ姿や黒燕尾で踊る月組の男役さんは、みなさん危うい魅力に満ち満ちています!
髪からも色気がもれています。
そして、まだ下級生の男役さんが、一生懸命色気を出そうと踊っている姿が何とも微笑ましい。
今しか見られないその初々しい姿、必見です。
娘役さんは、可憐なプリンセスが大渋滞しています。
瑠皇りあさんがグリーンのコートを着て歌いながら客席から登場し、
ダンスシーンへという場面があります。
白河りりさんが、憧憬として黄色いドレスで登場。
瑠皇さんと、幻影を表現する12名のダンサーが踊ります。
ストーリー性のあるダンス場面。
お芝居の月組らしい場面で、世界観に引き込まれました。
比較的無表情なダンサーのみなさんと、苦悩する瑠皇さんの対比も美しかったです。
月組メドレーでは、比較的最近上演された月組公演の曲が歌われますが、
上演された時にはまだ入団されていない生徒さんもいらっしゃいます。
そんな方が歌っている姿を見ると、月組イズムと月組愛が受け継がれているのを感じて感動しました。
現在公演中の月組全国ツアー『PHOENIX RISING』の主題歌も歌われました。
離れて公演していても、月組が一つにつながっていることを感じる場面でした。
月組Bow workshop show『Twinkle Moon』は、5月23日(金)までの上演となり、
千秋楽はライブ配信が行われます。