元宝塚歌劇団 花組 沙加美怜さん

樽井美帆です

 

宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』

 

3月1日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!

 

 

お迎えしたのは、

 

元宝塚歌劇団 花組 沙加美 怜さん

 

沙加美怜さん3

 

1990年、『ベルサイユのばら』で初舞台を踏まれた76期生。

2001年、花組公演『ミケランジェロ』・『VIVA!』もって退団されました。

 

沙加美さんは、かやぶきの里として有名な京都府南丹市美山町から、

車で約2時間かけてスタジオまでお越しくださいました。

 

3年前から美山町にお住まいの沙加美さんは、京都府宇治市のご出身です。

 

昨年12月、『レビュー・ステイション』20周年記念の公開収録をアピアホールで行った際、

マルシェを同時開催しました。

そのマルシェにご出店くださった沙加美さんに「ぜひご出演をお願いします!」と

私がお声がけしたところご快諾いただき、今回のご出演となりました。

 

沙加美さんと宝塚歌劇との出会いは、中学校3年生の時の社会見学。

バスに乗って宝塚大劇場まで来られ、3階席のてっぺんから星組公演を観劇されました。

「いや~!こんな世界あるの!!」とビックリしながら観劇されたのですが・・・

宇治市の学校まで帰るのに時間がかかってしまうため、

残念ながらショーは観ず、お芝居だけを観て帰途に。

 

本格的にピアノを勉強されていた沙加美さんは、京都市立堀川高校に進学されます。

日本で唯一の音楽科単独の公立高校で、佐渡裕さんや葉加瀬太郎さんの出身校です。

合格祝いは何がいいかとお母さまから聞かれた沙加美さんは、

「宝塚が観たい!」と答え、花組公演を観劇。

主題歌がすぐに覚えられるステキな曲だったので、帰ってからずっと歌っていたそうです。

 

小学校の時からピアノが好きで、ずっとピアニストになりたいという夢を持ち、

念願の高校に入学され厳しいお稽古の日々・・・

宝塚歌劇に惹かれる気持ちもあり、ピアノのお稽古も頑張り、

宝塚歌劇も観るという日々が続いていました。

そんなある日、同級生のお姉さんが、なんと宝塚音楽学校の本科生であることが発覚!

同級生から観劇のお誘いが増え、そこからファンまっしぐら🤩

 

高校1年生の時、同級生から「宝塚受けてみたら?」と言われ、

自分も受験することができるんだと気づいた沙加美さん。

ピアノなど音楽関係の科目は経験があるものの、バレエの経験はゼロ💦

ご両親に内緒で近所のバレエ教室に通うことを決意されます。

レオタードもご自分で準備。

学校で渡された新曲の勉強をするためのレコード代としてお母さまから渡されたお金を、

レッスン代にあてていらしたそうです😅

 

ご両親のご理解と応援を受け、宝塚音楽学校を受験された沙加美さん。

現在は、3月中に試験から合格発表まで行われますが、

当時は4月5日ごろに二次試験が行われていたそうです。

受験資格があるのは、15~18歳。

お誕生日が4月3日の沙加美さんは、すでに19歳になっておられました。

大きな声で「19歳」と言ったら、試験官の先生方がザワザワ。

試験官のお一人だった演出家の小原弘稔さんから、

「君、誕生日はいつやねん」と誕生日の確認が行われたそうです。

この時の光景がとても印象に残っているそうです。

76期生の中で一番お姉さんだった沙加美さんは、まとめ役的存在に。

そのまとめ役的存在は、今でも継続しているそうですよ😀

尊敬しあえる、お互いの得意分野を教えあえる、

仲のいい同期生に囲まれてよかったですと微笑んでいらっしゃいました。

 

沙加美怜さん1

 

 

そんな76期生のみなさんの初舞台ラインダンスは、

舞台に登場する時から手とつないで。

最初から最後まで、横一列に並んだ状態でラインダンスを披露。

息を合わせることが大切で、みんなで合わせるということはこういうことなのかと

とても勉強になったそうです。

 

花組に配属となった沙加美さんは、最下級生という立場で全国ツアーに参加されました。

鹿児島から北海道まで、約1ヶ月。

当時のトップスター大浦みずきさんに声をかけてもらったり、

ごはんを食べにいったり。

最終地である北海道にたどり着いた頃には、衣装がパンパンだったそうです😆

 

1994年、『ブラック・ジャック 危険な賭け』では、

セリフがなく、結構長い時間、一人で階段に座っている役が与えられました。

演出の正塚晴彦さんから、何かお芝居を考えなさいと言われた沙加美さん。

セリフのない人がどういう動きをするかを考える勉強になったそうです。

 

1996年、『RYOMA -硬派・坂本竜馬!II-』では、

なんと6役も演じられました!

グラバーさんやペリーさんなど外国人の役も含まれていたので、

演じ終わっては衣装替えとメイク替えで、ずっと走り続けていらしたそうです。

ちなみに幕開き最初に演じられたのは、真矢みきさん演じる坂本竜馬のお父さん役。

上級生が演じる役の父親役や上司役を、お髭を付けてよくされたいたそうです。

 

1997年、『ザッツ・レビュー』では、男役の沙加美さんは女学生役!

香盤発表を見て信じられなかったそうですが、

女学生役を徹底するためおさげ髪で出演。

すると初日から客席は大爆笑!

この場面は大好評となり、なんと東京公演では衣装が新調されたそうです✨

 

沙加美怜さん2

 

2001年に退団されてから、沙加美さんは北海道でペンション経営をスタート。

お客さんをおもてなししたいなという気持ちがあったそうです。

京都と北海道でペンションで、1年半の修行をされました。

また朝ごはんは焼きたてのパンを出したいという夢の準備や、

お料理などの修行を重ね、2006年にペンションオープン。

実際にオープンしてみると、たくさんの仕事があることをあらためて実感。

お客様が寝た後も24時間仕事をしているような状況で大変だったそうです。

でも、ペンションは自分色に染められるな、

自分のやってみたい形に作っていけるところが魅力だと考えた沙加美さんは、

ペンションでコンサートを開催されるように。

沙加美さんらしい、ホッとできるステキな雰囲気のペンションだったんですね😄

 

15年間、北海道でのペンション経営されたのち、

2021年、京都府南丹市美山町にテイクアウト専門店『花ふらり』をオープン。

お客様が“ふらり”と立ち寄れるようなお店にしたいと名付けられたそうです。

焼き菓子やパン、お弁当などを販売されています。

こだわりの北海道の小麦粉とバター、そして美山町の卵と牛乳を贅沢に使って作られています。

また頻繁に各地のマルシェにも出店されています。

 

お店には、沙加美さんが大切に弾いてこられたグランドピアノが設置されており、

コンサートも開催されています。

 

✨花ふらりホームページ✨

 

✨花ふらり(沙加美怜さん)Instagram✨

 

 

 

スタジオにお越しくださった瞬間から、私たちのお姉さん的存在として

あたたかく大きな心で包み込んでくださいました。

ご自身の思いを形にするために、まっすぐ力強く進まれる沙加美さん。

そんな沙加美さんが作られる美味しいパン・クッキー・お弁当を求めて、

みなさんぜひ美山町『花ふらり』へお出かけくださいね🌸

 

 

YouTubeライブのアーカイブはこちらです!

2025年3月1日『 レビュー・ステイション』(沙加美怜さん)

 

 

沙加美怜さん、ご出演くださいまして本当にありがとうございます!

 

沙加美怜さん4

 

なお、沙加美怜さんがご出演くださるにあたり、

株式会社いづみや本舗様より

「ベルサイユのばら炭酸せんべい」をご提供いただきました。

ありがとうございます。

✨株式会社いづみや本舗✨