2025年 宝塚音楽学校 すみれ募金
樽井美帆です
5月23日(金)、59回目の「宝塚音楽学校すみれ募金」が実施されました。
昨年は、音楽学校の授業カリキュラムの都合で10月に行われましたので、
今回は約半年ぶりの開催。
そして、今年も昨年と同じく平日の開催となりました。
会場となったのは、昨年に引き続き、宝塚大劇場の建物内。
改札口の前です。
今年も、ロープやパーテーションで人の流れが整理され、一方通行で進むという形がとられ、
誘導もしっかりとされていて、とても安全にスムーズに進行していました。
また、写真撮影は今年も一切中止でしたが、みなさんルールをしっかり守られ、
生徒のみなさんとの一瞬の短い交流を大切にしながら募金をされていました。
数年前から比べると、すみれ募金の雰囲気も随分と変わりましたね。
今回、募金活動に参加したのは、113期予科生と112期本科生。
体調不良などで欠席された生徒さんもいらっしゃったとのことですが、
参加されたのは約80名です。
予科生は10時~10時30分、本科生は10時30分~11時、
それぞれ30分間ずつ募金への協力を呼びかけました。
生徒のみなさんは、色とりどりの華やかな着物にお揃いの緑の袴姿。
4月に入学されたばかりの予科生のみなさんは、
愛らしい色合いの着物の方が多いかなという印象でした。
古典柄だけでなく、お花が全面に印刷されたかわいらしい
リバティプリントのような柄の着物の方もいらっしゃいました。
男役志望の生徒さんにも、かわいらしい印象の着物が人気なのかなと感じました。
本科生のみなさんは、着こなしもお顔も凛々しいです。
深味のある色やハッキリした色合いの着物の方が多いのかなという印象でした。
赤やピンク色の着物が人気の年があったり、白地に色鮮やかな花柄の着物の方が多い年があったり、
濃紺・紫・黒などの華やかかつカッコイイ着物が人気だったりと、
毎年生徒のみなさんが着られる着物を見るのも、とても興味深く楽しいです。
ヘアスタイルは、男役さんは、予科生・本科生ともにリーゼント。
娘役さんは、おだんごヘアに緑色のリボン飾りを付けられていますが、
予科生と本科生のおだんごヘアにはちょっとした違いがあります。
予科生は、分け目のないおだんごヘア。
本科生は、お顔立ちに合わせて、それぞれ分け目をつけるなどのアレンジを
加えていらっしゃいました。
約10人ずつ、4つのグループに分かれての募金活動。
生徒のみなさんの前には、ラベンダー色のテーブルクロスがかけられた机が置かれ、
募金箱が置かれています。
昨年までは、募金をするとビオラの種が記念にいただけていたのですが、
今回からはチケットフォルダーが記念の品になりました。
昨年は、ビオラの種が手渡しではなく、テーブルに置かれているものを
募金された方が自分で取るという形でしたが、今回は生徒さんからの手渡しでした。
これはうれしいですよね!
生徒のみなさんも、しっかりお一人お一人の目を見て渡していらっしゃいました。
募金活動は予科生からスタート。
最初は緊張されていたみなさんですが、5分もすると笑顔も柔らかくなり、
しっかりと声を出して募金への協力を呼び掛けていらっしゃいました。
まだ男役さん・娘役さんともに声が高くあまり区別がつかない感じです。
病気とたたかう子どもたちのためにご支援ご協力をお願いいたします。
当たり前の生活をあきらめることのないようにご協力をお願いいたします。
懸命に呼びかける予科生の初々しい笑顔に、
来場者のみなさんもホッコリされているように見えました。
予科生と入れ替わるために登場した本科生は、美しく堂々とした所作と笑顔。
募金に来てくださったみなさんを笑顔でお迎えしたいという気持ちがあふれていました。
昨年に引き続き2回目のすみれ募金となった本科生のみなさんは、
実際にお客様を目の前にすることにより、より一層舞台人としての自覚を
身につけられたんだなと感じました。
そして、声を聞いただけで、男役さんか娘役さんかが分かるくらい、
声が出来上がってきているなと感じました。
募金に来られた方の列は途切れることなく、何周もされている方もいらっしゃいました。
募金活動終了後、112期本科生の集合写真が撮影されました。
募金活動終了後、本科生代表生徒4名のみなさんにお話しを伺いました。
インタビューに答えてくださったのは左から
大阪府出身・赤井七海(あかい・ななみ)さん
埼玉県出身・宮﨑穂(みやざき・みのり)さん
三重県出身・小寺環菜(こてら・かんな)さん
兵庫県出身・吉武歩花(よしたけ・ほのか) さん
★すみれ募金を終えての感想
小寺環菜さん
募金活動前にチャイルド・ケモ・ハウスの理事の方からお話しを伺い、
みんなで小児がんのお話や映像を拝見して、思わず涙がこぼれるほど心を打たれました。
今回のすみれ募金が少しでも病気とたたかう子どもたちの幸せにつながったらうれしいです。
たくさんの方にすみれ募金にご協力いただけて大変感謝の気持ちでいっぱいです。
宮﨑穂さん
昨年に引き続き、今年もすみれ募金に参加させていただき、とても光栄な気持ちです。
本日お越しくださったお客様や、私たちの思いがチャイルド・ケモ・ハウスのみなさまに
伝わっていたらうれしいです。
吉武歩花さん
本日、たくさんの方にお越しいただきうれしい気持ちでいっぱいでございます。
今日の活動を通して、一人でも多くの方々にチャイルド・ケモ・ハウスの活動を
知っていただけていたらうれしいです。
赤井七海さん
本日の募金活動を通して、病気とたたう子どもたちとそのご家族の皆様が
温かいお時間が過ごせますよう心から願っております。
また本日お越しくださったみなさまから応援のお言葉をいただき、
さらに芸事に精進してまいりたいと強く思いました。
★来場者のみなさんからどんな言葉をかけられ、どんな思いを持たれましたか?
小寺環菜さん
募金してくださったお客様が、目を合わせて微笑みながら、初舞台楽しみにしているよや、
素敵だよと声をかけてくださって、私は勇気や夢をお届けする立場になるんだなという
自覚をいただいて、より一層芸に磨きをかけて舞台で必ず恩返ししたいと思いが芽生えました。
宮﨑穂さん
本日募金してくださったお客様から、応援しているよ、初舞台頑張ってねという
お声がけをしていただき、これからもより一層精進してまいりたいと思いました。
吉武歩花さん
本日募金してくださった方々から、いつも頑張っているねや、初舞台頑張ってねと、
たくさんのお声をいただきうれしいとともに身の引き締まる思いでいっぱいでございます。
これから宝塚音楽学校で過ごすことのできる一日一日を大切に日々精進してまいりたいと思いました。
赤井七海さん
本日お越しくださったお客様から、頑張ってね、とても綺麗だよというふうに言っていただいて、
これからも笑顔を大切に同期一同頑張ってまいりたいと思いました。
★半年ぶりのすみれ募金でしたが、2度目のすみれ募金を通して、
見えた景色や感じたことを教えてください。
小寺環菜さん
予科生の時より、お客様お一人お一人をしっかりと見て胸に焼き付け、
初舞台に向けてより一層頑張ろう、同期と一緒に頑張ろうという思いを持ちました。
宮﨑穂さん
普段の学校生活では見えないお客様の顔をしっかり見て、
すみれ募金を迎えることができて、すごくお客様を身近に感じて、
これからはこのみなさまに対して喜びや感動をお届けするんだという気持ちが、
より一層芽生えました。
吉武歩花さん
お客様から、初舞台頑張ってねというお声をいただいて、
初舞台がもう少しだという実感をすごく得ることができました。
予科生の時よりも、より一層気を引き締めて頑張っていこうという気持ちで
いっぱいでございます。
赤井七海さん
昨年1年間、宝塚音楽学校で過ごした日々を通して、芸事だけでなく、
お客様に楽しんでいただける舞台をお届けできる舞台人として
成長していこうと強く思いました。
思いを一生懸命言葉にしてくださった代表生徒4名のみなさんでした。
生徒のみなさんはすみれ募金を開催するにあたって、チャイルド・ケモ・ハウスの理事の方から
お話しを聞き、勉強された上で、募金活動にのぞまれたそうです。
この日のすみれ募金来場者数は、約1,700人。
募金総額は、972,005円。
募金はすべて、「公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金」に寄付されます。
小児がんや難病の子どもたちが、治療中でも家族とともに家のような環境で過ごすことのできる
『チャイルド・ケモ・ハウス』の運営などに活用されます。