宝塚大劇場『2026年 新春鏡開き』
樽井美帆です![]()
2026年1月1日、宝塚の街は晴れ。
頬に当たる少し冷たい風が、新しい一年の始まりに、
気持ちをキリッとさせてくれる心地よい寒さでした。
宝塚大劇場公演の上にも清々しい青空が広がっていました。
大劇場建物入り口には、角松としめ縄が飾られていて、
お正月の特別感を感じることができました。
宝塚駅直結のソリオ宝塚には、とても立派なお正月のお花が。
今年5月に100周年を迎える宝塚ホテルにも、
着物の帯を使った可愛らしい門松が飾られていていました。
今年2026年の宝塚歌劇のキャッチフレーズは、
『あふれる想い、舞台(ステージ)に咲かせて。』
ビジュアルポスターの5人のトップスターのみなさんの眼差しからもあふれる想いを感じますし、
そのステキな眼差しを見た私たちの想いも早くもあふれてしまいそうですよね。
宝塚大劇場新春鏡開きが、2026年1月1日(木・祝) 11時30分から、
3年ぶりに執り行われました。
出席されたのは、花組トップスター・永久輝せあさん、花組トップ娘役・星空美咲さんです。
鏡開きに参加されたのは、抽選で招待された300人の宝塚友の会会員のみなさん。
改札口正面のT階段、踊り場をステージとして行われました。
中央には酒樽、右手には花組公演のポスターと2026年のビジュアルのポスター。
階段の下には、松や南天などを使ったお花、そして大きな鏡餅が飾られていました。
私が宝塚大劇場と宝塚ファミリーランドで働いていた時代は、
あの鏡餅を毎年おぜんざいに入れてみんなで美味しくいただいていました。
懐かしいです。
改札口を入ると赤いじゅうたんに、参加者の方が立たれる場所に番号がふられていました。
お琴など和楽器の調べが流れる中、みなさん粛々とご自分の番号のところにスムーズに立たれ、
開始時間まで静かに待っていらっしゃいました。
着物姿の方もいらっしゃいました。
会場には、静かなるワクワク感が満ちあふれていました。
鏡開きイベントスタート!
300名のみなさんが今か今かと待たれる中、大きな拍手に迎えられ、向かって右手の階段から
花組トップコンビ永久輝せあさん・星空美咲さんが笑顔で登場されました。
階段を下りながら、お二人は参加者のみなさんに笑顔を向けていらっしゃいました。
永久輝さんの後ろから星空さんという並びで下りてこられたのですが、
お二人の動きのシンクロ率がすごいなと感じました。
同じタイミングで、同じ方向を見られることが多いんですよね。
お二人とも緑の袴姿。
永久輝さんは、赤色の着物、白いクジャクの羽根のような模様が入っていました。
私は長年、鏡開きを取材させていただいていますが、
トップスターの方の赤い着物姿は珍しいように思いました。
これまでは、寒色系や白色の方が多かったかなと思います。
落ち着いた雰囲気の赤色がとても上品で、ハレの日にピッタリな着物。
星空さんは、淡いクリーム色の着物。
胸元や袖に、パステルカラーの可愛らしいお花が描かれた可憐な雰囲気でした。
お二人並ばれると紅白のようにも見えました。
永久輝さんが、
「あけましておめでとうございます。
元旦からこのようにみなさまにお会いできてとっても嬉しいです。」
星空さんが、
「あけましておめでとうございます。
新しい年の始まりに、みなさまと早速こうしてお会いすることができて、
とてもうれしく思っております。」
とごあいさつをされました。
続いて、昨年2025年を振り返られたお二人。
永久輝さんは、
「とても刺激的な1年でした。
宝塚らしい部分もたくさん味合わせていただきましたし、宝塚とは一味違う舞台もあり、
あらめて宝塚に自分がいることをすごく実感できたとても幸せな一年でございました。」
司会者の方の「あっという間の一年でしたか?」という質問には、「いや!」とお答えになりました。
その理由は、「濃かったので、ぎっしりしていて充実しておりました。」とのことでした。
星空さんは、
「新しいことや様々なことに挑戦させていただいた1年で、
毎公演ごとに信じられないくらいたくさんの課題が自分の中で見つかり、
それを乗り越えることに必死なギュッと詰まった1年でした。」
と振り返られました。
「先日公演を終えたばかりの『Goethe!』をご覧になった方」という質問に、
参加者の方の手がたくさん上がったのをご覧になったお二人。
本当に嬉しそうな表情をされていました。
永久輝さんは、
「曲の量が本当に多くて、最初は死に物狂いだったんですけれども、
終わって今は本当に楽しかったなという思い出ばかりです。
その苦しかった時さえも、公演中も、あの世界に夢中でいたのがとても幸せでした。」
と『Goethe!』を振り返られました。
そして、鏡開きの準備に入られる永久輝さんと星空さん。
白い手袋をはめ、木槌を持ちます。
その準備中も、二人でワクワクを共有し合うかのように笑顔を交わしていらっしゃいました。
鏡を開く前に、まずは写真撮影タイム。
鏡を開くポーズをとり、目線を向かって右・真ん中・左へ。
参加者のみなさんの写真撮影は、この時間のみ許されていましたので、
みなさんの期待にこたえるかのように、お二人はゆっくりと笑顔を向けていらっしゃいました。
もうワンポーズをというリクエストにこたえて、お二人が選ばれたのは、
木槌をバットのように構えるポーズ。
少しお二人で相談されて決められたようですが、本当にほのぼのとした雰囲気で微笑ましかったです。
お互いに向ける眼差しがあたたかくて、相手の言葉や仕草のすべてを大切に反応されているように
私には見えました。
いよいよ鏡が開かれます!
タイミングを合わせるためでしょうか、永久輝さんの手元を熱く見つめる星空さん。
「本年2026年が素晴らしい年となりますように。せーの!」
「よいしょー!」
300人のみなさんの掛け声に合わせて、見事に鏡が開かれました。
「バシッ」という良い音がして、星空さん側の樽の上に乗せられたいた木が一枚落ちてしまいました。
それに驚いて「あら、どうしよう」という感じで、
思わず咄嗟に永久輝さんの側に駆け寄られた星空さん。
「あらら~、ビックリだね~」という感じで樽の中を覗き込む永久輝さん。
そのあと、お二人で大笑いされていました。
とても微笑ましかったです。
続いては乾杯。
永久輝さんと星空さんが会場を代表して、桝に入れられたお酒を飲まれます。
飲まれる前に、永久輝さんはお酒の香りを楽しまれていました。
来場者全員の「乾杯!」の声のあと、飲まれたお二人。
永久輝さんがグイグイと勢いよく飲み始められたのを見て星空さんも。
桝でお酒を飲むのってちょっと飲みにくいですよね?
そんな中頑張って飲み干そうとする星空さんを、
永久輝さんは大丈夫かなと優しく見つめていらっしゃいました。
ちょっとお酒に苦戦しながらも永久輝さんを見つめる星空さんが可愛すぎました。
乾杯のあとは、お二人のお正月についてのお話。
永久輝さんは、大晦日からおせち料理を開けて楽しまれているそうです。
「ご自分でお作りになるんですか?」という質問には、
速攻「いいえ」と凛々しくお答えになられました。
今回の年越しでは、大晦日にご自分で年越しそばを作られたそうです。
お好きな鴨南そばにされたそうですよ。
星空さんは、鎌倉の実家でのお正月の思い出をお話しされました。
実家が海の近くなので、海で漁師さんたちが年の一年の大漁を祝って船の上から、
お菓子やみかんやお金などを投げられて、砂浜でそれをキャッチされるのだそうです。
ちなみに永久輝さんの出身地、世田谷では特に風習はなかったそうです。
続いては、お二人の今年の抱負。
星空さんは、
「自然体でいるということを目標に精いっぱい頑張りたいと思います。
午年ということで、うま…ウマくいきますように🐴」
と、ちょっと照れながら勇気をもって午年にかけられた星空さん。
永久輝さんは、
「自分のペースをしっかり保っていきたいです。
午年なので、しっかり手綱を握って、自分のペースでしっかりと駆け抜けてまいりたいと思います🐴」
お二人とも午年を入れ込んだ抱負でした。
司会の方が「きっとウマくいきますよね!」と声をかけられ、
永久輝さんは「ウマい!」と返されていました🐴
会場に笑い声が響き渡る、ウマづくしの素晴らしい今年の抱負でした。
ステージには、2月14日から始まる花組公演のポスターも飾られていました。
まだお稽古が始まったばかりだそうですが、公演についても永久輝さんがお話ししてくださいました。
グランド・ラメント『蒼月抄』-平家終焉の契り-
平家物語を題材にした作品で、平家がどういうふうにどんな思いで滅びていったのかというところが、
とても素敵に描かれているので、もっともっと稽古するのが今楽しみなところです。
スパイシー・ショー『EL DESEO』
今振り付けがついている場面でも、いろんなテイストがあって楽しげなところもありますし、
どんどんいろんな場面が作られていくのがとても楽しみです。
日本物のお芝居とショーというとても豪華な公演になりそうなので、
楽しみにされているそうです。
永久輝さんは、少しでも星空さんにも発言の機会をという思いでお話しをされていて、
本当にステキでした。
「自分が演じる平知盛の妻の名前は?」
とか
「EL DESEOの意味は?」
とか
「明子です」、「欲望です」と可愛らしいお声で答える星空さん。
お二人はずっとお互いのお話しを、うんうんと笑顔で聞いていらっしゃいました。
2026年の宝塚歌劇のキャッチフレーズ『あふれる想い、舞台(ステージ)に咲かせて。』
について、永久輝さんは、「花組ですので、しっかり大輪の花を咲かせたいと思います!」と
力強く宣言されました。
最後のごあいさつで星空さんは、
「本日は元旦よりお越しくださり本当にありがとうございました。
気持ちも新たに明日からのお稽古も精一杯努めてまいりたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
永久輝さんは、
「本日はお越しくださいまして誠にありがとうございます。
このような貴重な機会を仰せつかりまして大変光栄でございました。
もういい1年になる予感がすでにしております。
今年も皆様に楽しんでいただける舞台を目指して精一杯精進してまいりますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
大きな大きな拍手に見送られ、また右手の階段より、にこやかに退場されました。
とてもほのぼのあたたかい雰囲気の3年ぶりの鏡開きとなりました。
さて、1月1日と2日、宝塚歌劇オーケストラのピックアップメンバーによる、
ロビー・ウエルカム演奏が行われました。
鏡開きが終了後の12時からスタートということで、私も楽しんできました。
ヴァイオリン、オーボエ、トロンボーン、ホルン、トランペット、クラリネット、
シンセサイザー、パーカッションのみなさんが、
なんと『ME AMD MY GIRL』のビル、サリー、メイド、コックさんなどの扮装で登場。
『ME AMD MY GIRL』から「ME AMD MY GIRL」・「ランベスウォーク」、
『スカーレット・ピンパーネル』から「ひとかけらの勇気」、
そして最後に「この愛よ永遠に -TAKARAZUKA FOREVER-」が演奏されました。
大勢のみなさんが演奏を聴きに集まっていらっしゃいました。
みなさん良くご存知の曲ということで、心一つにリズムをとりながら聞いていらっしゃいましたよ。
普段、オーケストラボックスから舞台の上のタカラジェンヌを思い、
支えながら演奏されていらっしゃるからか、音がとても優しくて感動しました。
涙を流して聞き入っていらっしゃる方もおられました。
本当に、心があたたかくなる感動的な演奏でした。













































