宝塚音楽学校 第112期生 文化祭
樽井美帆です![]()
2月20日(金)から22日(日)までの3日間、宝塚バウホールにて
宝塚音楽学校第112期生文化祭が行われました。
5回公演。
昨年は6公演でしたので、1公演少なくなっていますね。
生徒のみなさんが、初めて実際の観客の前で公演を行うのが、この文化祭。
2年間の音楽学校生活の集大成です。
文化祭は、運営に関するお仕事も生徒のみなさんが担当されます。
取材の受付、開演前に、携帯電話の電源や写真撮影についての諸注意などの
案内が書かれたボードを持って客席に注意を促すのは予科生のみなさん。
本科生の文化祭をサポートすることへの誇らしさを感じ、
イキイキと役割をこなされていました。
進行の案内をする影アナウンスも生徒さんが担当します。
文化祭は3部構成で、総合演出は三木章雄さんです。
第1部
1.日本舞踊 清く正しく美しく
初舞台の口上の際にも舞台上に飾られる小林一三さんが書かれた
『清く正しく美しく』の扇のセットが飾られています。
黒の紋付・緑の袴姿、手には銀色に輝く舞扇。
緊張感と期待の中、『清く正しく美しく』のイントロとともに
文化祭の幕が上がりました。
歌のソロは、娘役のお二人。
國宗美花(くにむね・みか)さん、吉田今日花(よしだ・きょうか)さん。
ゆったりと清らかな空気が漂います。
お互いの呼吸を感じながら舞っていらっしゃって、冒頭から112期生の絆を感じました。
中心で踊っていらっしゃった娘役さんは、舞う時の首の付け方が愛らしく、
とても可愛らしい方でした。
全員が、舞扇を丁寧に扱っていらっしゃったことも印象的。
2.予科生(113期生)コーラス
初日公演と12時公演では、スウェーデン民謡の『憧れ』・いきものがかり『YELL』、
16時公演では、『憧れ』・BE:FIRSTの『空』をピアノ伴奏で歌われました。
グレーの制服で登場されたみなさん。
明るく優しい歌声。
指揮に的確に反応されていました。
お互いを信頼し合って声を合わせていらっしゃるように感じました。
2列に並んでいるのですが、1曲目と2曲目の間で前後が入れ替わります。
その移動の動きも無駄がなく美しかったです。
2曲目は軽やかに手拍子とステップを踏んで歌われました。
足を開く幅や、つま先の角度までピッタリ揃っていました。
3.クラシック・ヴォーカル
クラシック・ヴォーカルでソロを披露できるのは二人のみです。
今年は、男役・娘役お一人ずつ。
ピアノ伴奏で歌われます。
槌谷渚(つちたに・なぎさ)さん
オペラ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
ピアノ伴奏が始まり、舞台左側から登場されました。
すでに気持ちが入っている表情と足取り。
音に対しての言葉の付け方が心地よく、優しく伸びやかな歌声。
装飾音符も大切に歌っていらっしゃいました。
終盤の伴奏なしのカデンツァもとても美しかったです。
プログラムのチャームポイントに「低音ボイス」と書かれています。
石川千乃(いしかわ・ゆきの)さん
歌劇「ラ・ボエーム」より「私が街を歩くと」
ストーリーが見える品のある歌声。
高音も美しく響かせていらっしゃいました。
プログラムのチャームポイントに「心に届ける歌声」と書かれています。
4.ポピュラー・ヴォーカル
宝塚歌劇主題歌メドレー15曲披露されました。
こちらはステージ上での生演奏、指揮は吉田優子さんです。
色とりどりの照明に照らされる舞台で宝塚歌劇の名曲が次々に披露されます。
今年も昨年同様「ザ・レビュー」より「アイ・ラブ・レビュー」からスタート。
「アイ・ラブ・レビュー」を歌われた男役4人。
門明日香(かど・あすか)さん・小寺環菜(こてら・かんな)さん
ハットン楓(かえで)さん・松嵜一愛(まつざき・かずあ)さん
みなさんスタイルが良く、舞台姿が美しい。
スマートでステキな笑顔、明るい歌声でした。
「花の業平」から「忍の乱れ」を歌われた男役、赤井七海(あかい・ななみ)さん。
心の動きをダイナミックに表現される歌声。
「ブラックジャック危険な賭け」より「かわらぬ思い」は男役3人。
小野彩美(おの・たみ)さん・笠原叶多(かさはら・かなた)さん・前咲友乃(まえ・さゆの)さん。
かっこいい歌声、ハスキーな歌声、パンチのきいた歌声、それぞれ個性のある声で、
ステキなハーモニーでした。
「NEVER SAY GOODBYE」より「ONE HEART」
男役の宮﨑穂(みやざき・みのり)さん。
色気があってステキな歌声。
コーラスの仲間に呼びかける姿もカッコイイ。
コーラスに埋もれない素晴らしい歌声でした。
「霧深きエルベびほとり」より「鴎の歌」を歌われた男役の森永涼(もりなが・りょう)さん。
クラシカルな雰囲気の太く豊かな歌声で、この歌にピッタリ。
表情と笑顔がステキ。
プログラムのチャームポイントは「心包む涼声」と書かれています。
一人で舞台に出てこられても、空間を生める力をすでにお持ちだなと感じました。
「ラ・ラ・ファンタシーク」より「愛の宝石」を歌われた國宗美花(くにむね・みか)さん。
真彩希帆さんのような美しい歌声。
お顔や雰囲気もちょっと似ていらっしゃるように私は感じました。
キレイで可愛くてキラキラの歌声。
宝塚歌劇らしい、ゆめゆめしい歌声。
いつかエトワールでの歌声を聞きたいです。
ポピュラー・ヴォーカル最後は、「ザ・レビューⅡ」より
「この愛よ永遠に(TAKARAZUKA FOREVER)」を、全員で歌いました。
112期生のみなさんは、とてもかわいらしいイメージを持ちました。
第2部 演劇
BE SURE Ⅲ
脚本・演出 正塚晴彦
公演はA組・B組の2組に分かれて上演されます。
通し舞台稽古はA組により上演されました。
舞台芸術を学ぶ学生たちが、毎年行われる卒業公演についての制作会議を始めます。
様々な意見やアイデアが飛び交う中、制作会議と、会議の中で出されたアイデアが
実際に演じられるという二つの世界を行ったり来たりしてお話しが進みます。
舞台の左右と奥には段数が3段の白い階段。
舞台にはところどころに四角い白い箱が置かれていて、
それがセットとして使われています。
出演者は、舞台の左右に置かれた椅子に座っていて、
自分の出番になると立ち上がってお芝居に参加します。
私が特に印象に残っているのは、
男役では、ジェンキンス役の(おがわ・みえい)小川美英さん。
帽子をかぶっていても、龍真咲さんのようなキラキラしたオーラがあふれていました。
緑川役の國宗美花(くにむね・みか)さんは、とにかくお声が良くて心地良い。
青山約の篠原綾(しのはら・あや)さんは、自然な発声と憑依的なお芝居が魅力的。
ミランダ役の米良想有叶(めら・そあの)さんは、とにかく愛らしかったです。
112期生のみなさんは、お芝居がとても魅力的な方々だなと思いました。
とても自然にお芝居が進みますし、発声や滑舌、表情や動き、全員が本当に魅力的です。
それぞれの個性を活かして役を演じていらっしゃいました。
何より、宝塚歌劇らしい品にあふれていました。
第3部 ダンスコンサート
ジャズダンスからスタート。
軽やかで確実なステップ、そして目力。
伸びやかな上半身と長い腕の動きが美しかったです。
モダンバレエは、しなやかな動きにうっとり。
バレエ(潮騒)
ストーリー性のあるバレエ。
青年役の小寺環菜(こてら・かんな)さんの伸びやかで美しいダンス。
少女役の篠原綾(しのはら・あや)さんさんの軽やかな動き。
ひたすらうっとりでした。
本来、男性がつとめるパートで、リフトなども安定して優雅にこなされた小寺さんは、
まさに王子様でした。
躍動感あふれるジャズダンス。
躍動感あふれる、パワフルでパッとはじけるようなダンスでした。
バレエ(ワルツ 春の声)
優雅で丁寧な踊り。
リフトや手を取ったりと組んで踊ることも多く、絆を感じるダンスでした。
ジャズダンスは、「Sing Sing Sing」
リズムに乗って、一つ一つの決めポーズがかっこよかったです。
フィナーレは、全員でタップダンス。
曲は「42nd STREET~ハレルヤ」
今この瞬間を思いっきり楽しもう、
その気持ちを客席に届けたいという思いが伝わってきました。
最後の演目なので、体力的には大変だと思いますが、
精一杯大きく身体を使って笑顔で踊っていらっしゃいました。
輝く笑顔と光る汗、弾む息が、全力でのパフォーマンスを物語っていました。
初舞台でみなさんの愛くるしい笑顔と喜びあふれる舞台姿に会える日が待ち遠しいです。
代表の國宗美花(くにむね・みか)さんは、
「同期生一同、この瞬間を胸に刻み、まだ見ぬ世界へ向かって羽ばたいてまいります。」と
終演にご挨拶をされました。
2年間、真摯に芸事に向き合ってこられた112期生のみなさんの
素晴らしい成果を見せていただけた文化祭でした。





































