宝塚バウホール宙組公演『Beautiful SKY !!』

樽井美帆です

 

宝塚バウホールにて、宙組公演 バウ・ワークショップ『Beautiful SKY !!』が、

3月7日(土)から22日(日)まで上演されています。

 

作・演出は、鈴木圭さん。

出演は、宙組25名のみなさんです。

 

入団8年目の104期生から入団2年目の110期生まで出演されています。

 

今回はワークショップということで、主演という立ち位置の方がいらっしゃらない公演。

ポスターにも出演者全員のお顔が掲載されています。

 

開演アナウンスも全員の声で。

歌・ダンス・お芝居、私たちのありとあらゆる舞台の出発をご覧いただきます。

未来へのスタートを切った二幕。

その名は、バウ・ワークショップ『Beautiful SKY !!』、お楽しみください!

 

「ワン・ツー・スリー・フォー!」という宝塚ニューサウンズの掛け声と舞台上での生演奏で、

出演者全員が登場し主題歌を歌い踊ります。

 

男役さんは、タキシード姿。

エンジ色のジャケットに黒のズボン、ソフト帽。

娘役さんは、上半身が黒、スカート部分がエンジ色のドレス。

とても清潔感があって優雅で溌剌としていて、キラキラと輝くみなさんがまぶしい幕開けです。

 

「私たちのBeautiful SKY !!」という歌詞がピッタリ。

 

このあとまず、舞台に横一列に並ばれて、順番に名前を言っていく自己紹介タイムがあるのが、

ワークショップの醍醐味ですね。

 

しっかりとみなさんのお顔とお名前を一致させてから舞台があらためてスタートします。

 

バレエやモダン、ジャズ、ヒップホップなどの幅広いジャンルのダンスシーンを散りばめた

ストーリー仕立て公演。

テーマは「起源」。

レビューや今日のミュージカルのルーツとなるあらゆるダンスの発祥を、

音楽にのせ歌・踊り・芝居でたどります。

 

第一幕は、1900年のパリ万国博覧会を目前に、当時アメリカで生み出されたダンスの数々を、

オムニバス形式のお芝居で。

第二幕では、フランス生まれのレビューを、パリ万国博覧会で披露された

世界各地の歌と踊りとともに描き出します。

フィナーレのパレードでは全員が客席降り。

舞台が大好きというみなさんの熱い思いとステキな笑顔で、客席が満たされました。

 

第一幕、まずはジャズの世界。

アフリカの男女が、スコップで木の箱をたたくなど、小道具を使って音を鳴らし、

命の叫びのような熱いパワーがみなぎるダンスが披露されます。

楓姫るるさんの躍動感ある素晴らしいダンスが印象的。

ショーダンサーでもCANCANでも、一幕ラストの金髪ショートヘアでの歌手でも、

美しい笑顔とウキウキするダンスが魅力的です。

 

モダンダンスの開拓者イサドラ・ダンカンとパリス・シンガー。

サーペンタインダンスのロイ・フラーとルイ・ドルセー。

川上音二郎と貞。

実在した3組のお話しを中心に展開していきます。

 

モダンダンスの開拓者イサドラ・ダンカン(山吹ひばりさん)と、

パリス・シンガー(嵐之真さん)を中心としたモダンダンスの場面。

山吹ひばりさんは、美しいソプラノの歌声も披露。

心を感じる歌声。

セリフも美しい声で説得力があり、ぶれない芯をカッコよく表現されていました。

そして、何よりビーナスのような美しさ。

オレンジ色の布をまとって踊る姿は、重力を感じないほど軽やかで可憐かつ躍動的。

ギリシャ風のチュニック姿で、靴をはかず裸足で踊ったイサドラ・ダンカンを、

山吹さんがとてもリスペクトし、大切に演じていらっしゃることが伝わってきました。

「私こそが芸術」というセリフがピッタリですね。

 

パリス・シンガーの嵐之真さん。

真っ赤な薔薇の花束を抱えて、赤いフロックコート姿で登場。

紳士的な振る舞いとチャーミングな口ひげ姿、美しいヘアスタイルも優雅で、

何より良く響くかっこいい歌声にうっとりしました。

もっともっと嵐之さんの歌声を聞きたなと思いました。

そして、嵐之さんのダンスは、滞空時間が長くてダイナミックかつ優雅でスマートで美しいですね。

エスコートも優しいです。

 

宙組『Beautiful SKY !!』1

 

サーペンタインダンスのロイ・フラーを演じている恋梨あやめさん。

周りから受け入れられなくても、強い眼差しで自分の信じる道を進みます。

真っ白な衣装で、芯棒が付いた大きな袖をダイナミックに動かして蝶のように舞う

サーペンタインダンスがお見事でした。

美しくて優雅で、魂のこもった見事な舞は圧巻。

布のはためきと空気とダンスが一体化、さらに白い衣装に色とりどりの照明が当たりとても幻想的。

身体を酷使するダンスだろうと想像しますが、踊っている時の表情は幸せいっぱい。

 

そんなロイ・フラーを支えるのがルイ・ドルセー、真白悠希さんです。

穏やかで丁寧な振る舞いの中に美学を感じます。

真っ白な衣装を美しく着こなしていらっしゃる真白さん。

ステッキも上品に持っていらっしゃいます。

 

また、一斗勇輝さんさんのアコーディオン弾きが、

とてもイキイキされている姿も印象に残っています。

 

宙組『Beautiful SKY !!』2

 

川上音二郎(泉堂成さん)・川上貞(花恋こまちさん)。

泉堂成さんは、ピンク色の衣装がよくお似合いで、目と表情が雄弁で色気もあってステキ。

優しく朗々とした歌声にもうっとり。

花恋こまちさんは、たおやかで表情も目線も美しく、着物姿でのしっとりとした舞に見とれました。

 

宙組『Beautiful SKY !!』3

 

一幕は、この3組がパリ万博へ旅立つため、舞台から客席を通って出ていくというところで終了。

 

この場面で歌を歌われた一斗勇輝さん、

志槻りゅうさんの響き渡るパワーのある歌声が圧巻です。

お二人とも男役さんで、入団2年目の110期生とは思えぬ世界観と色気をお持ちですね。

 

第二幕は、舞台にフランス国旗も登場し、花火の音とともに1900年パリ万博が開幕します。

みなさんの衣装もフランス国旗のトリコロールカラー。

歌手をつとめる嵐之真さんの歌声にのせて踊る華やかな幕開けです。

 

第一幕の嵐之真さんと山吹ひばりさんを中心としたモダンダンスの場面、

第二幕の開けやCANCANなど、元月組トップ娘役・風花舞さんが振付を担当されています。

風花舞さんの素晴らしいダンスを、宙組のみなさんが踊られる姿から懐かしく思い出しました。

 

CANCANは、泉堂成さん、結沙かのんさんを中心とした6名で。

リフトあり、回転技あり、とにかくスゴイ技が次々と披露されるとても元気で楽しい場面です。

 

宙組『Beautiful SKY !!』4

 

スパニッシュは、真白悠希さんを中心に。

真白さんのビシッとしたダンスがステキで、キラリと光る目や口元の色気など余裕が魅力的です。

風翔夕さんの歌声もステキでした。

 

タンゴの場面で歌われた志凪咲杜さんの歌声も、透明感がある明るく心地よい歌声でした。

 

川上音二郎の泉堂成さん・川上貞の花恋こまちさんは、客席の後方から登場。

それぞれセンターブロックの客席を挟んだ通路から歩みを合わせて歌いながら登場。

とても心地よい歌声。

近くで見ても美しいお二人。

ちょうど私の横を泉堂さんが通られたのですが、後ろを振り返った時、

のぞきこまれる形になり目が合ってしまい、私はポッとなってしまいました。

 

フィナーレで歌われた入団3年目の響望歌さんの優しい歌声、

フィナーレのデュエットダンスなどで歌われた楓莉かのさんの

美しい歌声も印象に残っています。

楓莉かのさんは、とても愛らしく幸せそうに歌われるので、

見ているこちらも笑顔になってしまいます。

 

宙組『Beautiful SKY !!』5

 

ダンスはもちろん、歌を得意とする下級生の素晴らしい歌声を聞くことができたことも

うれしい公演でした。

 

第一幕が1時間15分、第二幕が30分。

幕間25分を含めて2時間10分の公演ですが、

本当に一瞬に感じるほど、一つ一つの場面に吸引力があって、

集中して見入ってしまいます。  

 

のびのびと舞台に立たれる宙組下級生のみなさんのバウ・ワークショップ『Beautiful SKY !!』。

3月22日(日)の千秋楽はライブ配信が行われます。

詳しくは、宝塚歌劇公式ホームページをご覧ください。