元宝塚歌劇団 月組 一羽萌瑠さん【2023年】
樽井美帆です![]()
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
2023年4月29日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 月組 一羽 萌瑠さん![]()
2018年、『Killer Rouge』で初舞台を踏まれた104期生。
2021年、宝塚バウホール月組公演
『LOVE AND ALL THAT JAZZ』…ベルリンの冬、モントリオールの春…
千秋楽をもって退団されました。
ご出演時は、声楽を専攻の大学生。
オペラ歌手という新たな夢に向かって歩まれていました。
一羽萌瑠(いちはね・める)さんという芸名。
フランス語で海を表すラメールから萌瑠と付けられたそうです。
世界中の方からも「める」と気軽に呼んでいただけるようにとの思いを込めて。
本名が「める」だと思われるほど、みなさんから「めるちゃん」と呼んでいただけて、
とてもお気に入りの芸名ですとおっしゃっていました。
一羽さんが初めて観た宝塚歌劇は、2011年の月組公演『アリスの恋人』。
男役さんにズキューン💘と恋をされました。
現代の場面やコメディなどの要素もありとても面白いと思われたそうです。
大劇場で初めて観劇されたのは、2013年の花組公演『オーシャンズ11』。
当日券で運良く3列目で観劇された一羽さんは、男役さんからウィンクをされ、
男役さんの振る舞いや色気に惚れ惚れして、もうメロメロに😍
銀橋がありスケールの大きい大劇場に感動。
私がこの舞台に立てるはずがないけれど、
受験をしないと後悔するという思いで受験を決意されました。
歌うことは大好き、でもそれに比べると踊りが苦手だった一羽さん。
受験では、とにかく笑顔、決め顔で踊られたそうです。
三次試験の面接で、
「なんでこんなにダンスの成績が悪いのですか?振りを間違えたのですか?」
と質問され、
「お手本通りに踊りました。」
と、キラキラ笑顔で答えた一羽さん😄
振りを間違えていないことは確かなので、これが私です!
ひるまず前向きな気持ちで答えられたそうです。
音楽学校に入学されてからも、一羽さんはバレエの授業で苦労されました。
踊れず泣いていたら必ず同期生のみなさんが駆け寄ってきてくれて、
振りを教えてくれたそうです。
ダブルターンという2回転回る技がずっとできず、
泣いて泣いての毎日。
練習方法やコツを同期生から教えてもらい練習に励んでいると、
ある日突然回れたのだそうです。
同期生みんなが大喜びしてくれて、同期ってあったかいなぁと同期の愛を感じましたと
おっしゃっていました。
104期生で初めて『レビュー・ステイション』にご出演くださった一羽さん。
初舞台は、2018年の星組公演『Killer Rouge』。
104期生のラインダンスは、少人数のピックアップがなく、
最初から最後まで40人全員で踊るという珍しい振付。
体力的にとてもきつくて、足上げ前には全員がバテてしまい、
もうこれから足上げなんてできないと思うのに、
全員で手をつないだ瞬間に、みんなの熱気が伝わってきて
「よし!今日も頑張るぞ!」とスイッチが入り、足を上げることができましたと
おっしゃっていました。
同期で出演する最初で最後の公演、同期だけの空間に愛を感じられたそうです。
背中に大きな羽根を背負い、手首に桜のモチーフを付けてのラインダンス。
どうしたらキレイに見えるのか、何度も何度も試行錯誤して練習されたそうです🌸
また、口上では歌のソロがありました。
歌の伴奏は、男役と娘役でキーが違うそうです。
一羽さんのソロ一日目、なんと娘役さんのキーの伴奏が流れてしまいました。
緊張で手に持っていた扇子もブルブル震えるほどだったため、
そのことに気づかなかった一羽さんは、見事に歌い上げられました。
そのあと、絶対音感のある同期生から、
「めるちゃんよく歌えたね!」
と言われて気づかれたそうです。
口上を担当する人、歌のソロを担当する人と、毎回組み合わせが変わるため、
毎口上隣の人が違うというスリルと緊張感のある、
でも最高に楽しい初舞台でしたと笑顔の一羽さんでした。
入団1年目で出演された2018年『エリザベート』では、
オーディションを経験され早くも初セリフを!
演出家の小池修一郎さんは、入団1年目の生徒さんから上級生まで、
学年に関係なく生徒さんが参加するオーディションをされるそうです。
小池さんは壁を向き、誰が声を出しているか分からない状況で、学年順不同で。
下級生でも「もしかしたら私にもチャンスがあるかも」と夢が持てますと
おっしゃっていました。
ハンガリーの場面で、三色旗のドレスを着ているエリザベートに向かって、
「エーヤン、エリザベート!」という重要なセリフを掴み取られた一羽さんですが、
お稽古場では緊張のあまり毎回声が裏返ってしまいます。
小池さんはそんな一羽さんに
「四股を踏んで言ってみよう」
「両手をバンザイして言ってみよう」
「バンザイ、愛希さん!と言ってみよう」
などなど、アドバイスをされたそうです。
小池さんが演出助手の先生に「一羽は頑張ってる」と言ってくださっていた
という話を聞いた時はうれしくて飛び上がったそうですよ🤩
同じく入団1年目に出演された『タカラヅカスペシャル2018 Say! Hey! Show Up!!』。
「コーラスをするのが夢だった」という一羽さんは、
猛練習も「楽しくて仕方なかった」そうです。
トップスターの皆さんと目が合った回数は「ギネス記録になるかも!」と、
一人のファンに戻ったような可愛らしさでした。
また、2019年『I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-』では、
トルテの帽子をかぶり、セットから頭だけ出して、
いかに頭を動かさずにじっとしているかという場面がありました。
その姿を当時の光月るう組長から褒められ、「める、極めな」とカッコよく絶賛されたそうです。
2021年『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』。
宝塚おとめの演じてみたい役にも書くほど憧れの警官役を射止められました!
それも鑑識官役だったため、珠城りょうさんや鳳月杏さんよりも立場が上の役。
緊張する一羽さんに鳳月さんは、「早川って呼び捨てにしていいよ」と声をかけられたり、
動きを一緒に考えられたり、セリフのないところにアドリブを付けられたり。
そして、そのアドリブのセリフが本番でも採用!
指紋採取のプロ、45年の経験ありと役作りを深められる一羽さんに、
晴音アキさんも「同期っていう設定にしよう」と声をかけられたそうです。
鳳月さんと晴音さんへの感謝の気持ちをお話しされる一羽さん。
芝居の月組ならではお話しを聞かせていただきました。
退団公演は、2021年の宝塚バウホール公演『LOVE AND ALL THAT JAZZ』。
最後の公演で、もう越えられないと思うほどの壁にぶち当たった一羽さん。
「高く飛ぶには、低くしゃがまなければならない」と実感されたそうです。
上級生のみなさんが自分のためにお稽古をしてくださったり、
同期生が慰めてくれたり、最後がこの公演でよかったと心から思えたと
おっしゃっていました。
演出家・谷正純さんからの「宝塚はそんなに甘い場所じゃなかったと思いなさい」
という言葉を、一生忘れずに生きていこう、胸に刻んで生きていこうと
思っていらっしゃるそうです。
大好きなジャズに浸れたあの時間が愛おしくて愛おしくてたまらない退団公演でしたと
振り返られました。
退団後は、大学でオペラやクラシックなど声楽を学ばれました。
アパレル店や飲食店でのアルバイトも経験されたそうです。
「やりたいことが、まだこの世の中に確立されてないというか、そういう存在がいないので、
この人みたいになりたいという目標がまだ見つけられていないんです。
空いてる席に座るんじゃなくて、自分でその席を作っていきたいです。」
そう語る一羽萌瑠さんの瞳は、未来への希望でキラキラと輝いていました。
焦らずゆっくり、学生生活を通じて自分の道を見つけていきたいという誠実な言葉に、
勇気をもらった方も多いのではないでしょうか。
YouTubeライブのアーカイブはこちらです!
✨2023年4月29日『レビュー・ステイション』(一羽萌瑠さん)✨
一羽萌瑠さん、たくさんの笑顔とパワーを届けてくださり、本当にありがとうございました!
お話しも心地よくて本当にステキな一羽萌瑠さん✨
唯一無二の道を歩んでいってくださいね🌸
応援しています!









