梅田芸術劇場メインホール雪組公演『波うららかに、めおと日和』

樽井美帆です

 

梅田芸術劇場メインホールにて雪組公演『波うららかに、めおと日和』が、

4月13日(月)から30日(木)まで上演されています。

 

雪組新トップコンビ 朝美絢さん・音彩唯さんのお披露目公演。

 

出演は、雪組35名のみなさんと、専科の五峰亜季さんです。

 

脚本・演出、小柳奈穂子さん。

演出、雑賀ヒカルさんです。

 

原作は、西香はちさんの人気コミック「波うららかに、めおと日和」。

戦争の影が忍び寄る昭和11年春。

帝国海軍中尉・江端瀧昌(朝美絢さん)と関谷なつ美(音彩唯さん)の婚礼が

執り行われようとしています。

結婚が決まったのは、わずか一週間前。

二人は一度も顔合わせをしないまま迎えた式の当日を迎えましたが、

瀧昌は急な訓練に呼ばれ式に出席することはできず、

なつ美の隣に並んでいたのは花婿の写真でした。

不器用ながらも誠実に向き合い、次第に絆を深めて行く二人の姿を描く物語。

生真面目で不愛想な帝国軍人・瀧昌、明るく健気な新妻・なつ美の心温まる純愛ラブストーリーです。

 

昨年、芳根京子さんと本田響矢さんでドラマ化された

『波うららかに、めおと日和』が大好きだった私。

主演のお二人の目が雄弁に語り、繊細に心情が描かれたドラマでしたので、

編集という強みがある映像作品で表現されていた部分が、

舞台でどのように表現されるかがとても楽しみに観劇しました。

 

結婚式から二週間後の初対面。

海軍からの招集で家を空けることが多く、離れて暮らす日々。

新婚旅行、百貨店でのお買い物。

誠実に向き合い、絆を深めていく二人をドキドキ・キュンキュンしながら、

みなさんも客席から二人を見守っていらっしゃるのではないでしょうか。

 

開演前、舞台の幕には『波うららかに、めおと日和』というタイトルが映し出されています。

なんともほのぼのとしたフォントと文字の色合い。

桜の花びらも舞っています。

 

漫画の瀧昌のイラストが映し出された幕が上がると、

朝美絢さんを中心とした白い軍服姿の海軍のみなさんによる群舞。

息が止まるほどのカッコ良さ😍

オレンジの柄が入った黒の着物、文金高島田、角隠しの花嫁姿の音彩唯さん。

動きがパタパタしていてかわいいです。

頬に手を当てて、朝美さん演じる瀧昌にうっとりする様子は、こちらも頬が緩みます。

 

雪組『波うららかに、めおと日和』1

 

芸者見習いの小菊(夢翔みわさん)と久桃(白綺華さん)のお二人が、

講釈師として要所要所に登場し状況を説明。

また、当時の流行歌とともに新米夫婦の生活が描かれるという形式でお話は進みます。

「東京ラプソディ」や「ズンドコ節」、「別れのブルース」などの当時の流行歌に、

登場人物たちの心情も重ねられているように感じますし、

曲が流れると一気に当時の温度感や空気を感じることができますね。

 

朝美絢さんは、帝国海軍の中尉・江端瀧昌。

なつ美の夫で、仲間の間でも堅物で有名です。

 

朝美さんの振り切った表情が最高!

美しいお顔立ちなので、どんな表情をされても美しいのですが、

心の声を表現する時の顔が最高で、感情より先に声を出して笑ってしまっている私がいました。

こんな表情の朝美さんが見れて幸せ過ぎます。

 

生真面目で不愛想で無口な瀧昌の無表情も最高です。

女性への接し方が不慣れで、なつ美に対しても気持ちをうまく伝えられず、

「問題ありません」という言葉を口癖のように発してしまいます。

どう接していいか分からない、何と答えたらいいか分からない、

そんな中一番いい答えとして見つけたのが「問題ありません」という言葉なのかなと感じました。

瀧昌にとっては最高のワードだったけれども、なつ美はニュアンスが分からず驚いてしまいます。

 

色んな「問題ありません」が楽しめます。

初めて作ったごはんの味を聞かれて「問題ありません」。

 

百貨店に買い物に行って、妹へプレゼントする帽子を選ぶため、色んな帽子を試着するなつ美を見て

「問題ありません」。

最初から瀧昌は、なつ美の可愛さにゾッコンですが、時間が進むにつれて、

ますます大好きになっていきます。

この時にはもう大好き過ぎて、せっかくなつ美が試着して「どうでしょうか」と

瀧昌に見せて感想を聞いているのに、ろくに見もせずデレデレしながら

「問題ありません」を連発しています😁

 

言葉数が少ないので、間が最高ですし、その分目にすべてが現れ、

動揺するとキョロキョロ👀、戸惑うとまばたきが増えます。

 

着こなす軍服の数々。

真っ白な軍服を着た瀧昌は、なつ美も惚れ直すほど発光していますね🤩

 

これまでにも数々の軍服を着こなしてこられた朝美さんですので、

朝美さんの軍服は、見なくてもカッコイイわと思っていたのですが、

見たら想像の数億倍カッコ良くビックリしてしまいました🥰

 

軍服以外では、白靴下であぐらで座る瀧昌、白シャツに太めのサスペンダー姿の瀧昌が

私は特にステキだなと見惚れてしまいました。

洋物のお芝居ですと靴を脱ぐことはありませんし、日本物の場合は足袋ですので、

トップスターの白靴下はとても貴重ですよね✨

 

360度隙のないお顔。

なつ美と隣り合って座った時の、戸惑ったり、優しくなつ美を見つめる横顔が特に最高です😍

 

両親を幼い頃に亡くした瀧昌が、なつ美と過ごすことによって心が解け、

ふたたび家族の愛を感じていきます。

 

雪組『波うららかに、めおと日和』2

 

この公演から雪組トップ娘役として舞台に立たれている音彩唯さん。

瀧昌の妻・江端なつ美です。

 

あたふたという音が聞こえてきそうなくらい、あたふたしています。

首と手の動きも小鳥のように可愛らしく、全てに興味深々で全力。

 

声もとにかく可愛らしくて、「あっ」・「はっ」などという言葉にならない声、

呼吸も気持ちも全部声に出ている感じです。

湯のみ一つ持つのも「よいしょ」

リスみたいな雰囲気で可愛すぎます😍

もうすべてが可愛すぎる、ふわふわ、ほわほわのなつ美。

 

会ったこともない人との急な結婚という運命を受け入れ、真っ直ぐ生きる姿。

海軍の妻として一生懸命学び、慣れない生活に奮闘する健気さに感動します。

見ていると心が清らかになるなつ美です。

 

桜色の着物やレトロなワンピース、おさげ髪に帽子。

あまりの可愛らしさに瀧昌だけでなく、私たちもデレデレになりますよね🥰

 

「大丈夫です」と、ちょっと頬をふくらませ口をぷっくりさせたり、

「奥さん」と呼ばれて喜びが爆発し「イヒヒ」と笑ったり😆

 

相手に寄り添い理解しようとする圧がありすぎて、瀧昌が斜めになっているのも面白いですね。

 

瀧昌と過ごす時間は限られているけれども、瀧昌からの愛、そして瀧昌への愛を確信し、

海軍の妻としても自信が持ち成長していくなつ美がまぶしいです✨

 

雪組『波うららかに、めおと日和』3

 

瀧昌となつ美が、舞台で二人きりの場面が多いのですが、

新婚の瀧昌となつ美の関係が、トップコンビとなられたばかりの

朝美絢と音彩唯さんのようにも見えて余計にドキドキしてしまいますね。

 

全力の瀧昌となつ美がひたすら愛おしいです。

だんだん心が近づいていくのが手に取るように伝わってきます。

 

深見龍之介と芳森芙美子の結婚式で、瀧昌となつ美が瀧昌の同僚たちと会話をしている場面。

先輩夫婦として頼もしく感じますし、二人がここまで自然に並んで笑顔で話せるようになった

月日の流れ、そして努力も感じて私はとても感動しました。

 

雪組『波うららかに、めおと日和』4

 

縣千さんは、瀧昌の同僚・深見龍之介。

すかしたスマートな感じが最高🤩

ニッコリ笑っているのにクールってすごいなと思いました。

手を後ろで組んで、腰から前かがみになる姿勢、輝く笑顔がカッコイイ。

上から目線の話し方にも関わらず愛にあふれている姿にキュンとします。

クールな深見が、結婚によって変わった瀧昌に感化されて、

自分の心に正直に生きていくようになる姿に感動しました。

 

華純沙那さんは、芳森芙美子。

タイピストとして働くなつ美の友人です。

時代や周りに左右されず、自分の意思を持ち、それを言葉にできるクールで知的な芙美子を、

また新たな声でステキにカッコよく演じていらっしゃいます。

人の話を小さくうんうんと頷きながら聞くなつ美とは対照的で

芙美子は動かないので、それが二人の性格の対比となっていて面白いなと感じました。

動きの少なさは、芙美子の落ち着きを表していますが、

深見への気持ちが揺れ動く時は、表情や身体にその思いが素直に表れています。

そんな芙美子を愛おしく思った深見の気持ちがよく分かりますね。

白無垢姿も美しい華純さんです。

 

なつ美の幼馴染・瀬田準太郎は咲城けいさん。

恋のライバルにふさわしい存在感。

爽やかでカッコ良くてステキなお声。

幼い頃、恋心を抱いていたなつ美が結婚してしまっていたことに憂う目が美しかったです。

 

瀧昌の上官の妻・柴原郁子の麻花すわんさん。

とても上品で、良い方オーラにあふれている郁子さん。

海軍の妻の先輩としてなつ美に寄り添い、

いつも相手を尊重する素晴らしいお人柄を見事に演じていらっしゃいます。

 

白い軍服の深見(縣千さん)と赤いワンピースの芙美子(華純沙那さん)の歌でフィナーレスタート。

白い軍服姿の群舞をフィナーレで再び見れて幸せでした🤩

 

白い軍服姿の瀧昌と、砂糖菓子のように愛らしいピンク色のドレスのなつ美による

トップコンビのデュエットダンス。

これは夢でしょうかと思ってしまうほどメルヘンチックなダンス。

「キャハハハ」という楽しそうな二人の笑い声が聞こえてきそうですね。

なつ美が正面から瀧昌に抱き着く振付は、なつ美らしく直球で、大好きがあふれていると感じました。

最後は、瀧昌の「あはは」という声が💗

愛と喜びがあふれて声に出てしまっています😄

 

「共に生きる、あなたと生きる、同じ時生きていこう」と歌い、

瀧昌(朝美絢さん)となつ美(音彩唯さん)は腕を組んで、並んでいるみんなのところを回ります。

新婚さんのあいさつ回りのようでジーンとしてしまいます🥹

 

雪組『波うららかに、めおと日和』5

 

新トップコンビとなられた朝美絢さんと音彩唯さんにピッタリなかわいいお話。

二人の愛だけでなく、色々な人のそれぞれの愛が描かれています。

何気ない優しさや幸せ、かけがえのない日常に感謝し、人って愛しいなと感じる。

大切なことがたくさん詰まっている公演です。

ひたすら美しい姿を観続け、帰り道は、心がふわふわ、頬ゆるゆるになっていました。

 

4月26日(日)15時30分からの公演は、ライブ中継・ライブ配信が行われます。

詳しくは、宝塚歌劇公式ホームページをご覧ください。