元宝塚歌劇団 花組 鈴美梛なつ紀さん
樽井美帆です![]()
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
8月1日(土)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 花組 鈴美梛 なつ紀さん![]()
2016年『THE ENTERTAINER!』で初舞台を踏まれた102期生。
今年2026年5月31日、『蒼月抄』・『EL DESEO』東京宝塚劇場千秋楽をもって退団されました。
蝶と美しいお花が描かれた素敵なワンピースでお越しくださった鈴美梛さん。
『蒼月抄』で描かれた平家の家紋である蝶、『EL DESEO』に登場した美しい花々。
ということで、まるで退団公演を着てきてくださったようでした🌺🦋
退団されてから2ヵ月ということで、退団されて初めての夏。
大好きな愛猫の「おきみちゃん」とゆっくり過ごす幸せな時間を満喫されているそうです🐱
この「おきみちゃん」というお名前は、宝塚バウホール公演『殉情』で鈴美梛さんが演じられた女中のおきみちゃんから付けられたとのこと。
とりあえずの仮の名前として呼んでいたものが、そのまま定着してしまったそうです😊
ご出演いただいた時期は、花組全国ツアー公演『マジシャンの憂鬱』・『EXCITER!!2026』、鈴美梛さんの同期生・侑輝大弥さんバウホール初主演の『赤と黒』が上演されていました。
退団し、宝塚歌劇ファンに戻られた鈴美梛さんは、観劇にも忙しい日々を過ごされています。
全国ツアー公演を観劇済み、『赤と黒』はこれから観劇予定ですととても楽しみにされていました。
『マジシャンの憂鬱』・『EXCITER!!』どちらも鈴美梛さんは出演されています。
『マジシャンの憂鬱』には、2025年の博多座公演に出演されました。
実は、鈴美梛さんが初めて生で観劇した宝塚歌劇の作品が、瀬奈じゅんさん主演の月組公演『マジシャンの憂鬱』だったそうで、ご自身にとっても非常に思い出深い作品なのだそうです。
鈴美梛さんは、星空美咲さん演じるヴェロニカや聖乃あすかさん演じるボルディジャールとともに行動するシャーロット役。
永久輝せあさん演じるシャンドールに手錠をかけるという場面があります。
「手錠をかける姿がかっこよくないと様にならない!」と思い、なんと自前で手錠を購入して、手錠をかける練習を重ねられたそうです!
また、入団3年目で2018年の全国ツアー公演『EXCITER!!2018』に出演された際は、ずっと早替わりに追われ、各地で楽屋環境も変わる中、毎日ドキドキしながら舞台に立たれていたそうです。
「舞台に出ている時の方がホッとできました」という感想が出てしまうくらい『EXCITER!!』は忙しいショーなんですね!
「鈴美梛なつ紀」さんという芸名は、 文字数が6文字。
これは宝塚歌劇の生徒さんの芸名の中では長い芸名なのですが、なんと『2026年度版 宝塚おとめ 』の127ページ「芸名の変遷」というコーナーでも、在団中で一番文字数が多い6文字の生徒は、花組・鈴美梛なつ紀さん、月組・梨乃すずらんさん、雪組・琴華ひまわりさん、研一・三日月のばらさんの4人だけと掲載されているんです!
鈴美梛さんは、この放送で宝塚おとめ掲載の事実をお知りになりました😆
絶対に入れたかった「なつき」は、入団前から大好きだった元星組男役の夏樹れいさんとご自身の本名から。
お母さまやお世話になった先生方のお名前に使われている「美」の文字を入れたい。
そんなご自身の希望をもとに、画数や縁起の良い漢字をご縁のある方に考えていただいた結果、誕生した芸名だそうです。
宝塚歌劇に詳しい方ではなかったので、宝塚歌劇的には珍しい名前になったかもしれませんねとおっしゃっていました。
音楽学校時代の思い出では、お掃除分担の上級生からかけられて以来、ずっと心の中にある言葉を教えてくださいました。
元星組の彩園ひなさんが優しくかけてくださった「あなたを信じてるからね」という言葉。
そういう導き方があるのかと深く心に残ったその言葉を、ご自身も下級生と向き合う時いつも大切にされていたそうです。
とにかくひたすら眠くて仕方がなかったというエピソードも。
お掃除の時に真っ直ぐかけなければいけないモップが蛇行してしまったり、日本舞踊の授業中で、正座で最後のお辞儀をした際、床におでこをつけたまま眠ってしまったこともあったそうです。
そんな生徒さんをたくさん見てこられた先生方は、優しく見守ってくださるのだそうですよ😊
現在、宝塚大劇場で上演中の雪組『ポーの一族』。
2018年の花組初演時に、鈴美梛さんは「幼いエドガー役」を演じられました。
雪組公演を観劇された際は、明日海りおさん演じるエドガーが歌い終わり、馬車の車輪の音が聞こえた瞬間など、当時の舞台袖での記憶が蘇り、勝手に心臓がギューっとなったそうです。
赤ちゃんのメリーベルをカゴからそっと大切に抱き上げるのが印象的な幼いエドガー。
お稽古場で、小池修一郎さんから「赤ちゃんの抱っこの仕方を練習するように」とアドバイスをうけた鈴美梛さん。
お稽古場で小道具として準備された赤ちゃんのメリーベルは、バスタオルをくるくると丸めた筒だったため、リアルな大きさでできるだけ可愛いお顔の赤ちゃんの人形を探してご自身で購入し、重りをつけ本物の赤ちゃんに近づけました。
お稽古が終わり、夜の暗い劇団に置いて帰るのがかわいそうで、毎日一緒に連れて帰っていたメリーベル人形。
暗い森に捨てられる設定なので、メリーベルの人形と二人で暗い場所に行ってお稽古するということも繰り返された思い出を聞かせてくださいました。
メリーベル人形は、それからもずっとお家で大切にされていたそうですが、退団される時に劇団に寄付されたそうです。
「赤ちゃんが出てくる作品は以外と多いので、これからも色々な方にお稽古場で抱っこしてもらってほしいです」とおっしゃっていました。
ちなみにお人形の背中には、鈴美梛さんの千社札が貼ってあるそうです!
なつ紀ちゃん人形は、これからもお稽古場で活躍されるのでしょうね。
2022年『TOP HAT』のメリー役では、水美舞斗さん演じるホレス・ハードウィックとセリフの掛け合いがあるお芝居に挑戦。
水美さんがお稽古以外の時間も寄り添って丁寧にお芝居を深めてくださった感謝を語られました。
お稽古場では緊張のあまりお芝居にならなかったそうですが、舞台に行くと水美さんに巻き込んでいただき、水美さんの毎日の変化を感じ取りながら楽しくお芝居ができるように。
「自分の顔の近くに水美さんのお顔がくる役だったんですけど、本当にかっこよくて贅沢な役でした😍お稽古場では緊張の方が勝ってしまっていたので、ちょっともったいないことしたなと思いました」とおっしゃっていました。
この水美さんの導きがなければ、その後の役への向き合い方も違っただろうなと感謝されているそうです。
2023年『鴛鴦歌合戦』では、美羽愛さん演じる藤尾の乳母役で初めての老け役に挑戦。
着物姿で腰をどれぐらい曲げたらおばあちゃんに見えるのか、感情はあってても声が高くなるとおばあちゃんの声に聞こえないななど、見え方や感情だけで成立するわけではなく、客観的に冷静に自分を見ることで役を深めるということを学ばれたそうです。
聖乃あすかさん演じる秀千代や、美空真瑠さん演じる空丸とのアドリブもあり、毎日楽しくお芝居をされたことをお話しくださいました。
思い出のセリフとして2024年『エンジェリックライ』グレダ役の「フェニックス・フェデリコ!」を再現してくださいました!
台本を見たときに「なるほど~だからフェニックス・フェデリコさんって言うんですね」という意味を込めたセリフなのか、「よっ!フェニックス・フェデリコ」という意味なのかを先生に質問されたところ、「よっ!フェニックス・フェデリコ」の方だよという答えが。
「どんなテンションや感情で言えば効果的なのか」を毎日録音して聴き直し、宝塚と東京での100回以上の公演で毎回研究を重ねられた、こだわりが詰まった思い出の一言だそうですよ🤩
退団公演は、今年2026年『蒼月抄』・『EL DESEO』という、日本物のお芝居とラテンショーでした。
『蒼月抄』では、六波羅の屋敷での宴で、白拍子として素晴らしい歌声を披露されましたよね。
『EL DESEO』の「リメンバー・ミー」の場面。
鈴美梛んは、もともと「リメンバー・ミー」が大好きな映画で、譜面をもらった時に「これはもしかして私たちの餞別でいただく場面と思っていいのだろうか」とうっすら期待されたそうです。
「でもまさかあんなにピックアップして踊らせていただけるなんて、幸せでした」とおっしゃっていました。
「初日が明けてから、私と湖春ひめ花ちゃんに、ちゃんと一人ずつに拍手をするタイミングをお客様が探ってくださっていることがすごく伝わってきて、毎日サヨナラショーかなと思ってしまうくらい感動的でした」と毎日送られた温かい拍手に感謝をされていました。
指揮の佐々田愛一郎さん、振付の御織ゆみ乃さんをはじめすべてのみなさんへの感謝の気持ちを持って舞台に立たれていたそうです。
千秋楽の退団ごあいさつの前に、同期の侑輝大弥さんからお花を受け取られた際、何をささやかれたかを伺ったところ、「ごあいさつの言葉を忘れちゃいけないと思って、ごあいさつの最初のワンフレーズを侑輝大弥さんに覚えていただいてささやいてもらってました。だいちゃんの方が緊張してたかもしれませんね!」と驚きの事実が🤣
信用できる同期に託した重要任務だったのですね!
気になる今後の活動についてお伺いすると、在団中のお茶会やフェアウェルパーティーで司会の方々に深く支えられた経験から、「今度は自分が声を使って誰かを支える側になりたい」という思いが芽生え、司会やMCといった「声のお仕事」に挑戦してみたいですとおっしゃっていました。
宝塚歌劇団で10年間で培われた品格を活かした今後のご活躍が、今から本当に楽しみですね✨
知的な雰囲気を漂わせ、チャーミングなお話をたっぷり届けてくださった鈴美梛なつ紀さん。
そのギャップがとてもステキでした😍
YouTubeライブのアーカイブはこちらです!
✨2026年8月1日『レビュー・ステイション』(鈴美梛なつ紀さん)✨
鈴美梛なつ紀さん、ご出演くださいまして本当にありがとうございます!















