元宝塚歌劇団 雪組 央雅光希さん

安來茉美です。

 

宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』 

2017年12月15日(金)スペシャルゲストデイにお越し下さったのは 

元宝塚歌劇団 雪組男役 央雅 光希さん

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2005年花組公演「エンター・ザ・レビュー」で初舞台を踏まれた91期生。

その後、雪組に配属となり、2016年雪組公演「るろうに剣心」で退団されました。 

 

央雅さんは石川県白山市ご出身。

元々お母さまやお姉さまが宝塚好きだったこともあり、幼い頃からビデオやテレビ等、日常生活にタカラヅカが溶け込んでいたそうです。宝塚大劇場にも「ブラック・ジャック 危険な賭け」「火の鳥」を観に行かれたことがあったそうですよ。

そんな央雅さんが宝塚音楽学校受験を意識するようになったのは、進路選択も迫った高校2年生の時。

「1回受けとかないと後悔する!」とお母さまに相談されたところ「1回だけなら」「10キロ痩せたらね」という条件付きで受験を承諾

高校生にとっての10キロ減量はかなり厳しそうですが、熱意と努力で見事実行!!宝塚音楽学校に入学され、タカラジェンヌへの道を歩みだされました。

(自主稽古の時はディズニーTシャツを着て挑むというこだわりも

 

ご卒業後は2005年花組公演「エンター・ザ・レビュー」で初舞台を踏まれ、その後雪組にご在籍。

役作りでは、その人の“生い立ち”や“人となり”にもこだわりながら、様々な作品にご出演。2013年「若き日の唄は忘れじ」全国ツアーでは、地元・石川県でも上演されました。

その際は、宝塚大劇場に普段足を運べない歌や踊りの先生、地元のご友人、おばあ様もご覧になっていたということで「晴れ姿を見せれたのが凄く嬉しかったです」と央雅さん。ご当地ジェンヌとして故郷へ錦を飾られました

 

舞台上でのエピソードでは、感動的な連携プレー話も?!

2014年雪組公演「伯爵令嬢-ジュテーム、君を愛さずにはいられない-」の時。新聞記者たちがペンを持って踊るシーン。

前の場面からの早変わりで、胸ポケットに刺して準備していたはずが、スタンバイ時にペンが刺さっていなかったことに気が付いた央雅さん。

さぁ、ペンは一体何処へ?

最初に落とされたペンを拾われたのは同期・此花いの莉さん。しかし央雅さんとは舞台上で出会えなかったため、その後接触可能な同期・透真かずきさんへとパスされ、なんとシーンの直前にペンが央雅さんの目の前に!

差し出された瞬間は「神よ!同期ありがとう!」と思われたそうです

それぞれが演技も続行しながらの咄嗟の判断、本当に素晴らしい絆です

 

それにしても、カッコいいお声が現役時代からまったく変わられない央雅さん「フラッシュ・クエスチョン」のコーナーでは、思い出のセリフとして退団公演「るろうに剣心」から「貴様!廃刀令を知らんのか?」を迫力の御声で披露してくださいました! 

 

また絵を描くことが好きで、高校では実はデザイン科を専攻されていたという央雅さん手先を動かして何かを作ることも好きだったということで、現在は手作りアクセサリーの展示販売会などを開催されているそうですよ。

(この日は、羊毛フェルトで作られた白とブルーの可愛らしい手作りピアスを付けていらっしゃいましたよ)くわしくは央雅さんのインスタグラム等をチェックしてみてくださいね!

 

央雅光希さん、ご出演くださり本当にありがとうございました!