元宝塚歌劇団 月組 早乙女わかばさん

樽井美帆です

 

宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』

 

7月6日(金)は、スペシャルゲストデイをお届けしました!

 

 

お迎えしたのは、

 

元宝塚歌劇団 月組 早乙女 わかばさん

 

早乙女わかばさん3

 

2008年 94期生として月組公演『ME AND MY GIRL』で初舞台。

 

月組公演『カンパニー -努力、情熱、そして仲間たち-』・『BADDY-悪党は月からやって来る-』

で、2018年5月6日に退団されました。

 

退団からちょうど2カ月目にご出演くださいました。

 

退団された翌日に髪をバッサリ!

在団中は、明日のお稽古のために早く寝るなど、明日のために生きていたけれども

退団後は、好きな時間に寝て好きな時間に起きる、

今日は何をしようかなと今日のことを考えて暮らしていることが

とても新鮮に感じられるそうです。

梅雨が明けたことや、祝日は街に人が多いことなど、在団中は気づかなかったことが

たくさんあるということを毎日感じていますとおっしゃっていました。

 

早乙女わかばさんは、兵庫県立宝塚北高等学校の演劇科ご出身。

あの制服を着て、坂道を登って通学をされていたんですね。

 

退団後、オープンな環境でお話しをされるのは、光栄なことに

今回の『レビュー・ステイション』が初めてということで、

退団公演や退団のごあいさつについてもお伺いしました。

 

退団のごあいさつでは、宝塚歌劇団での10年間を『わかば花火』と表現されました。

こんなにもインパクトを残すごあいさつになったことに、ご自分でも驚かれたそうです。

『わかば花火』は、受験スクール時代の先生が早乙女さんにかけた言葉です。

『あなたは花火のような華やかな素質を持っているから、受験会場で花火を打ち上げてきなさい。』

退団のごあいさつを考えている時に、受験時代につけていたノートを見返していると

先生からの言葉を発見。

そうだ!私は花火みたいな舞台人になりたかったんだと思い出されたんです。

舞台で退団あいさつをされた時、客席で笑いが起こったことは想定外で

とても驚かれたそうです。

 

ごあいさつの際、手に持たれたブーケは、大好きな水色とピンクのお花。

最初の配属が星組だったことから「ブルースター」、

月組にちなんで「ピンクムーン」というピンクのバラ。

大好きなマリーアントワネットとご自身が大好きなピンクのバラです。

可憐な娘役で卒業したい、ブーケ一つでお客様に思いを届けたいと

ご自分でお花を探されました。

舞台では、同期生の珠城りょうさんと香咲蘭さんからお花を受け取られました。

珠城りょうさんは笑顔でうなずきながら、香咲蘭さんは泣きながら渡されたそうです。

 

『カンパニー -努力、情熱、そして仲間たち-』で演じられたのは、

プリマバレリーナ有明 紗良。

どちらかというと苦手なバレエ。

最後の最後にプリマバレリーナという肩書を演じることに戸惑いもあったそうです。

演出家の石田昌也先生は、いつも私に越えられないような課題を与えてくださっていました。

最後まで私を成長させてくださるんだなと愛を感じました。

自分の退団公演と紗良の引退公演をつなげてくださったこともとても幸せでしたと

おっしゃっていました。

 

早乙女わかばさん演じる紗良と月城かなとさん演じる那由多の爽やかな二人の恋。

ケガをした紗良のもとへ、那由多が毎日お見舞いに行っているうちに

二人の間に恋が芽生えた・・・と設定して役作りをされていたそうですよ。

 

『BADDY-悪党は月からやって来る-』では、可愛く清らかな王女様を演じられました。

宇月颯さん演じるクールと王女のサイドストーリーにキュンキュンしましたよね!

目立つ感じではなく、あっ、あそこで出会ってる、また出会ってるという感じで

二人を描きたいという演出家上田久美子さんからの指示があったそうです。

お芝居仕立てのショーだったため、台本には場面の説明が書かれており

王女がケガをしたクールに包帯を巻いてあげる場面では、

『あっしに惚れちゃいけねえよ』的な説明が書いてあったそうですよ。

初舞台のころから宇月さんのファンで追いかけまわしていた早乙女さん。

ご縁あって退団同期となられました。

 

早乙女わかばさん1

 

12年前に音楽学校を受験し、10年間在団された早乙女わかばさんと

宝塚歌劇との出会いは、小学校2年生の時。

初観劇は、雪組公演『春櫻賦』と『Let’s Jazz』でした。

ご両親は、女の子には一度は宝塚を観せたいと思っていらっしゃったそうで、

たまたまお父さまのお仕事の関係でチケットが手に入ったタイミングでの

観劇となったそうです。

轟悠さんを見て、こんな美しい女性がいるんだ~と感激

小さい時から歌って踊ってお芝居をすることが大好きだった早乙女さん。

初観劇後、電車の中で宝塚のポスターを見ては、いつも違う公演をしていてスゴイなぁ、

また観たいけれどチケットをどうやってとったらいいか分からない・・・

そんな思いで日々を過ごされ、小学校6年生になったある日、

お家にパソコンが設置されました。

インターネットで早乙女さんが最初に検索されたのが『宝塚歌劇団』。

宝塚コドモアテネの存在を知り入学、宝塚友の会のジュニア会員に入会し、

それからは毎公演観劇され、タカラジェンヌを夢見る少女へ!

 

憧れの存在である轟悠さんとは、宝塚バウホールで2度共演されました。

2013年 バウ・コメディ 『第二章』-CHAPTER TWO by Neil Simon-

2017年 ミュージカル『神家の七人』

 

小学校2年生の自分に、こんな日が来ることを言ってあげたい、

最高のご褒美でしたとおっしゃっていました。

 

出演者9名中たった一人の娘役として出演された『神家の七人』の香盤発表では、

みんなから紅一点だよと言われてビックリ!

ドキドキワクワクが止まらなかったそうですよ。

 

『神家の七人』に出演されている時は、すでに退団を決めていて、

轟さんと歌う時も緊張より幸せで、今この時を大切にと思っていらっしゃったそうです。

今しか会えない気持ちというものが母親の気持ちとうまく重なって

お芝居につながったように思いますとおっしゃっていました。

 

初観劇が轟さんの舞台であったことを伝え、ファン時代から大切に持っていた

轟さんのラミネートカードにサインをしていただいたそうです。

轟さんは『恥ずかしい~!』とおっしゃっていたそうですよ。

 

宝塚歌劇の娘役は、男役ファンの分身だと思って舞台をつとめてこられ早乙女さん。

200%の素晴らしいお席で男役さんを見つめることができるのが娘役。

自分がどういう表現をすれば、ファンの方がご自分に置き換えて見てくださるか

ということを常に考えていらっしゃったそうです。

相手役さんを中心に生きた10年間だったとおっしゃっていました。

 

様々な役を演じられた早乙女わかばさん。

新人公演やバウホール公演でヒロインを経験され、星組から月組へ組替えも経験されました。

 

2010年 ミュージカル『ハプスブルクの宝剣 -魂に宿る光-』

入団2年目で新人公演初ヒロイン。

大好きな宝塚の舞台のどこでもいいから輝きたいと思っていた自分でしたが、

思ってもいなかったヒロインをさせていただき人生が変わりました。

思い出のセリフは『いかなる苦難に見舞われようと、希望を失ってはならない。』

主演の美弥るりかさんと一緒に言ったセリフです。

まるで美弥さんが自分に向かって言ってくれているセリフのように感じました。

美弥さんとはご縁があってお互い組替えを経験し、星組そして月組でご一緒させていただきました。

美弥さんを見ながら、自分も頑張れと思っていました。

辞めるまで心に残っていたセリフです。

 

2011年 バウ・ミュージカル『ランスロット』、ヒロイン。

真風涼帆さんのバウホー公演初主演作品です。

真風さんのおかげで、ヒロイン・相手役のあり方を学びました。

お手伝いをさせていただく中で、1分1秒を無駄にせず着替えられる姿や

舞台に対する眼差しから、主演の方の重みや比重を感じました。

謙虚にいるだけでなく、自分から何かしなければいけないということを学びました。

 

2012年 Musical『ジャン・ルイ・ファージョン -王妃の調香師-』

ターニングポイントになった作品です。

紅ゆずるさんは、のびのび成長できるようにご指導くださいました。

大好きなマリーアントワネット役!

もう一度演じたい、マリーアントワネットになりたいと思うくらい大好きです。

娘役を育ててくださる植田景子先生についていこう、育てていただこうと思いました。

 

2015年 バウ・ミュージカル 『Bandito-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』、ヒロイン。

新人公演卒業間近の時期にいただいたまさかのヒロイン、しかも同期の珠城りょうさんの主演公演。

珠城りょうさんも喜んでくれました。

それまでも幸せでしたが、同期と組んだ楽しく幸せな舞台でした。

珠城さんとの頼もしいデュエットダンス、娘役を愛おしそうに見つめる珠城さんに

同期にも関わらず『ハァァァ~』となりました。

たまきち成長したなぁと親心も。

珠城さんがしっかりしているので、同期コンビだと気づかれなかったこともありました。

 

その後、月組トップスターに就任した珠城りょうさんと同じ舞台に立たれた早乙女さんは、

主演の大変さ重みを間近で感じ、あなたはこれから背負っていくのね、頑張ってと

心の中でエールを送っていらっしゃったそうです。

 

スペクタクル・ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』オランプ役。

月組に組替えして大劇場作品2作目でした。

龍真咲さんと組んでのお芝居は初めてでしたし、娘役には珍しく役替わりで

いっぱいいっぱいでしたが、そんな状況が不器用にしか生きられないオランプと

重なったのかもしれません。

 

早乙女わかばさん4

 

10年間、宝塚の舞台を通して元気と笑顔を夢を届けてくださった早乙女わかばさん。

力強く『やりきって卒業しました!』とおっしゃっていました。

 

宝塚を卒業されてからも、宝塚への愛は変わることなく

全国の劇場に足を運んで観劇されているそうです。

 

退団して2ヵ月が経ち、新たに感情が芽生えてきました。

10年間で培ってきたことを、引き続きどこかへつなげられたらいいな、

自分ににできることを新しく見つけていきたいと、

大きな瞳を輝かせていらっしゃいました。

 

早乙女わかばさん、ご出演くださりありがとうございます!