元宝塚歌劇団 雪組 森央かずみさん
宮村裕美です
宝塚歌劇の夢と情報をお届けする『レビュー・ステイション』
12月6日(金)は、スペシャルゲストデイをお届けしました！
お迎えしたのは、
元宝塚歌劇団 雪組 森央 かずみさん
1987年 73期生として、雪組公演『宝塚をどり讃歌』で初舞台。
2004年、『スサノオ－創国の魅－』
『タカラヅカ・グローリー！』で退団されました。
現在は、和歌山県にお住まいで、
2人のお子さんのお母様でいらっしゃいます。
また、お住まいの和歌山にて
KAZUMI DANCE STUDIOを主宰されています。
ほかにも、腰掛タップダンスのインストラクターや
保育園のリズムダンス講師も務められ、
講演会や舞台をはじめ、
テレビやラジオにも出演されています
森央さんといえば、ダンスが魅力的な女役さん
というイメージですが、
なんと宝塚受験を受けることを決めてから
バレエをはじめられたそうです
小学生の頃、テレビのチャンネルを変え、
偶然映った「ベルサイユのばら」を見たことをきっかけに、
宝塚歌劇に出会いました。
そして、宝塚を知り、
最初に好きになった方は51期生の安奈淳さん。
1992年におこなわれた旧宝塚大劇場のサヨナラ・イベントでは、
憧れていた安奈さんと、舞台での共演を果たされました
OGトップスターのバックダンサーの1人として森央さんは参加され、
なんと安奈さんの隣で踊り、
歌に合わせて見つめていただいたそうです
まるで夢のような、ロマンチックで素敵なお話ですよね！！
また、終演後に思い切って声を掛けた森央さん。
安奈さんは快く一緒に写真を撮ってくださり、
その時の写真は額縁に飾り、今も大切にされているそうです
森央さんといえば、初演のエリザベートにて
家庭教師役を演じられました。
そのため、家庭教師役の印象を持たれている方も
いらっしゃるのではないでしょうか？
しかし、実はこのエリザベートにて
なんと森央さんは3役も役をこなされていました
家庭教師・女官・娼婦の3役です。
当時出演されていた方は誰も早替わり室を使っておらず、
森央さんだけが、この公演では唯一
早替わり室を使われていたそうです。
エリザベートという大作で3役も役をこなすことができたのは、
森央さんだからこそですよね
しかも、真面目な印象の家庭教師から、妖艶な娼婦まで、
役の振り幅も普通の方ではなかなかこなせるものではありません
そして、役の振り幅と言えば、
最後には衝撃的なシーンを演じられたのが
1998年『凍てついた明日－ボニー＆クライド－』
のメアリー・オーディア役
ギャングの役ですが、可愛らしいぶりっ子ギャングだったため、
銃を持つ時や構える時も、内股で可愛らしく演じられました。
汐美真帆さん演じるレイモンドの恋人役で、
出番のほとんどはぶりっこで、
可愛らしくレイモンドに向かって
「ダーリン
」と言う甘い役にも関わらず、
最終的には裏切るため、
当時は同期や観劇に来られた周りの皆さんに、
「ひどい！」と、よく言われたそうです(笑)
2002年『殉情』では、
芸者の中でも、お姉さん的存在の売れっ子芸者、
お蘭を演じられました。
どうすれば色っぽく魅せられるかと役を研究し、
懸命に役作りに励んだ結果、
普段もお蘭のように色っぽいと勘違いされたそうです
現在、和歌山にて森央さんが主宰されています
“KAZUMI DANCE STUDIO”は、
様々なコースがあります。
「クラシックバレエ組」
「ジャズダンス組」
「ピラティス組」
「宝塚音楽学校 受験組」
森央さんは元娘役ですが、下級生の男役を
かっこよくするポイントを見つけられるという特技を持ち、
宝塚への愛に溢れているからこそ、
的確なアドバイスをくださること間違いなしだと思います
憧れのバレエやジャズダンスをおこないたい！
という方はもちろん、
宝塚音楽学校の受験を考えている
学生の皆さんにもぴったりなダンススタジオです
また、お子さんが成長し、
子育てが少し落ち着いてこられたので、
今後は舞台などにも出演される予定だそうです
18年間、宝塚歌劇団に在団された森央さん。
今回お話を伺い、在団中はもちろん、ご卒業された今も、
宝塚をとても愛し、大切にされていることを感じました
こんなにも可愛らしい方なのに、
FLASH Questionで
「実は男役になりたかった」と
お答えいただいた時は非常に驚きました！
現在の夢は、
一人のタカラジェンヌを育てることだそうです！！
森央さんに育てていただいた方は、
きっと素敵なスターさんになるのでは！と思います
下級生の男役ではありませんが、
素敵な女性になれるよう、
私も森央さんからアドバイスをいただきたい・・・
と、思った宮村です(笑)
森央かずみさん、ご出演くださりありがとうございます
