宝塚歌劇団 作曲家 吉﨑憲治さん
樽井美帆です
10月31日(土)は、宝塚歌劇団 作曲家 吉﨑憲治さんをお迎えしました。
昨年、宝塚歌劇団での作曲活動60周年を迎えられた吉﨑先生。
現在に至るまで作曲された数は3,000曲以上にのぼり、
宝塚歌劇団の代表曲となっている「清く正しく美しく」、
「この愛よ永遠に~TAKARAZUKA FOREVER~」、
1998年、宙組誕生公演『シトラスの風』、
そして、2018年の宙組誕生20周年『シトラスの風-Sunrise-』
でも歌われた「シトラスの風」など数々の名曲を作曲されています。
10月12日(月)〜10月25日(日)まで、宝塚バウホールにて上演された
専科・雪組公演 凪七瑠海コンサート
ロマンチック・ステージ 『パッション・ダムール -愛の夢-』でも
主題歌を手掛けられました。
爽やかでもあり熱くもあるステキな主題歌、心地よく耳に残っています。
2007年、宝塚での長年の功績に対して菊田一夫演劇賞特別賞を受賞。
そして、2020年3月3日、宝塚市市民文化賞を受賞されました。
宝塚歌劇団の作曲家として60年にわたり、数々の名曲を作曲された吉﨑先生は、
2014年に実施された「ギネスに挑戦 宝塚1万人のラインダンス」で音楽担当を務められ、
ギネス記録達成に多大な貢献をされたほか、
宝塚市文化財団キャラクターたからんのイメージソングや
宝塚合唱連盟設立50周年を記念した曲の作曲など、市民の文化活動にも尽力され、
作曲を通じて、宝塚市の文化の向上発展に貢献されています。
甘く爽やかで、また情熱的な宝塚歌劇の曲を作ってこられた吉﨑先生が、このたび
『コロナ退治の歌 BEAT CORONA SONG』を制作されました
新型コロナウィルス感染拡大防止のため公演中止となる中、
ステイホームの日々を送っていらっしゃった吉﨑先生。
コロナ蔓延を少しでも阻止したいという強い願いから、
「私にできることは曲作り!作曲をすることだ!」と思い立ち、
大人も子どももみんなが歌える『コロナ退治の歌 BEAT CORONA SONG』を
作詞・作曲されました。
ジャケットをよく見ると・・・
Words & Music Keny March(吉﨑憲治)
このKeny Marchは、なんと吉﨑先生のもう一つのお名前!
Kenyは、憲治の愛称から。
Marchは、行進曲と3月の両方から。
もうすぐ春を迎える3月、前向きな気持ちになれる3月をイメージされているそうです。
曲のタイトルが横文字で、日本の名前が横に並ぶよりも、
英語の名前が並んだ方がしっくりくるなという場合にKeny Marchという名前を
使われることがあるそうですよ。
また、普段は演出家の方が作詞されたものに曲をつけられるのですが、
いつか使えたらいいなという思いで吉﨑先生が作詞・作曲し
貯金している作品の時にもKeny Marchというお名前を使われるのだそうです。
たとえば『YOUME AMOR(夢・アモール)』は、作詞・作曲が
Keny Marchさんです!
吉﨑憲治先生=Keny Marchさん
この事実は、現役の生徒さんでも知る人ぞ知るなんですよと
吉﨑先生がおっしゃっていました。
『コロナ退治の歌 BEAT CORONA SONG』は、
童謡のような懐かしさと親しみやすさがあり、すぐに歌えるようになります。
これは、吉﨑先生が作曲された宝塚歌劇の主題歌と同じですね。
一度聞くと、その後頭の中をクルクル回り、気がつくと口ずさんでいる!
「コ、コ、コロナ コロナは敵だ!」という歌い出し。
私は酉年だから、コケコッコーのイメージでね (^^♪ [笑]
と、ユーモアたっぷりに優しくお話しくださる吉﨑先生でした
可愛いジャケットのデザイン・イラストは、何と宝塚歌劇団 装置家の大橋泰弘さん!
『コロナ退治の歌 BEAT CORONA SONG』のCDには、
親子バージョン・子どもバージョン・大人女声バージョン・英語バージョン、
そしてカラオケバージョンが収録されています。
CDは、税込み800円。
TSUTAYA宝塚店、宝塚アン、ブックランドサンクス宝塚店で
販売されています。
なお売上は、医療従事者のみなさんらに全額寄付されるとのことです。
YouTubeチャンネル「Keny March」でも
『コロナ退治の歌 BEAT CORONA SONG』をお聴きいただけます。
尚すみれさんにより振付されたダンスバージョンもアップされています!
https://www.youtube.com/channel/UCa2Tof9K2diXu94gZaubj6Q
作曲活動61年目、現在86歳の吉﨑憲治先生。
清く正しく美しくをモットーに、ピュアでストレートで音楽的に正しく、
聞く人に分かりやすく綺麗に響くことを常に考えて曲を作られているそうです。
また、どんな辛い場面であっても救われるように、そのあとの場面が綺麗に活きるように
ということも計算されているとおっしゃっていました。
吉﨑憲治先生、ご出演くださり本当にありがとうございます。
これからも吉﨑先生の作られた美しい音楽で、
たくさんの夢を見させてくださいね
※吉﨑の「吉」は上部が「土」が正しい表記です。